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8月の保良ゲート前

【8月の保良ゲート前】

 宮古島の東南端、東平安名崎。2kmにわたって海に突き出した岬。そこを囲む海は様々な表情を見せる。宮古島でも有数の景勝地。

 東平安名崎から東に、宮古海峡が広がる。この、宮古海峡…日本の排他的経済水域で公海である…を通航する外国籍の船舶を威嚇または攻撃するための…「通峡阻止/海峡封鎖戦略」の…重要拠点として、東平安名崎の先端から西に約5km程の距離に位置する場所で、自衛隊のミサイル弾薬庫の建設工事が昨年(2019)10月に始まった。

 軍艦を沈めるような強力な破壊力をもつミサイル弾体等が保管される、「米軍基準」だという弾薬庫が造られているそ

の場所は、保良と七又というふたつの集落の生活圏内であり、いちばん近い民家からは200m程しか離れていない。

 この「陸自宮古島訓練場火薬庫(仮称)」という奇妙な名前の軍事施設は、開設後、地対艦ミサイル部隊の常駐基地となるだろうと推測されている。また、「訓練場」は、対空/対艦ミサイル部隊の模擬弾の演習場として使われるだろうし(非常に危険)、アセス逃れのため現在19haの敷地面積で造られている基地は、将来間違いなく拡大されていくだろう。

(参考▶軍事ジャーナリスト小西誠さんのnote『宮古島・保良のミサイル弾薬庫の現在ー300日もの座り込みを続ける保良の人びと』 https://note.com/makoto03/n/nd67173c1f202

 2019年10月7日の工事着手強行以来、300日以上も、保良のゲート前で抗議行動を続けている地元の人びとがいる。1分でも1秒でも工事を遅らせようと、トラックの前に座り込む人びとがいる。そうして時間を稼ぎ、基地完成が遅れていく間に、全国の人びとが抗議の声を上げ、主体的な行動を始め、流れが変わり、基地計画が頓挫するのを、待っているのだと思う。

 そうした思いを踏みにじるように、連日、工事は休みなく行われている。日曜日以外は、土曜も休日も関係なく。「慰霊の日」も、「広島原爆忌」も「終戦記念日」も雨の日も…。

 朝早くから夕方まで、一度に15台以上のトラックによる搬入が一日に何度も、多いときは7回も繰り返され、その度に人びとはトラックの前に座り込んだ。一日に50台以上ものミキサー車が入った時は、休む時間もなかった程だという。最近ではトラックの搬入は減って、現場内での作業が急ピッチで行われているようだ。

 

 なぜ、国策として戦争拠点に造りかえられようとしている、その場所に暮らす人びとだけが、全国から切り離され孤立して、少ない人数で国を相手に抵抗するような状況に追い込まれなければならないのか。

 自分たちの暮らすたいせつな島が、最前線として戦場の候補地として利用される。…そういう人びとだけが「本気」で「戦争」に「反対」しているようにさえ思えてしまう、この現状はどういうことなのか。

 

                        

 

 〝島じまスタンディング〟でもおなじみの、うたうたいのFujikoさん(埼玉在住)という人がいます。Fujikoさんは保良ゲート前行動のSNSグループに潜入?して、毎日、「保良だより(遠隔リポート)」を、保良の方々の許可を得て、facebookとtwitterに発表しています。以下は、それを〝毎月第一土曜日の島じまゆんたく〟でスライド上映するために8月分をまとめたものです。

 追体験、というわけにはいきませんが、保良で起こっていること、保良の方々の思い、知りたいと思います。多くの人に知ってほしいと思います。少しずつ、しかし着実に、弾薬庫は完成に向かっています。

 

 止めよう!

 


























 

(※ここでご紹介したのは、宮古島内の様々な反対運動のうちの、一例です。)

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コメント: 3
  • #1

    小西誠 (日曜日, 13 9月 2020 11:19)

    すばらしい! 全国へシェア!

  • #2

    岡村輝彦 (日曜日, 13 9月 2020 13:58)

    すばらしい! 宮古島・保良ミサイル弾薬庫反対、座り込みの1カ月の記録!全国へシェア!

  • #3

    島じまスタンディング杉戸(石井) (水曜日, 16 9月 2020 22:11)

    藤野さん。保良ゲート前の方々(記事の)の名誉のため、コメントをひとまず非公開としました。コメントの内容については、自分なりに受けとめたいと思います。この件については、直接ご連絡いただければと思います。