【10月の保良ゲート前】
…2019年10月3日、陸上自衛隊保良弾薬庫/基地建設工事の、沖縄防衛局による保良・七又地区住民説明会が行われた。「説明会」と言っても、着工するための単なる儀式…住民にとっては着工の通告に過ぎない。
会場入口の看板には、何の工事なのか、明示すらされていなかった。…同じ宮古島で3月に開設した千代田地区の陸自新基地、その着工から開設の過程で、防衛省の数々のウソ・ごまかし・隠蔽を目の当たりにしてきた住民たちの間に、不信感が広がった。「このままでは参加できない」と抗議する住民に対し、防衛局は無視。住民約150人を会場の外に残したまま、〝住民不在の住民説明会〟が行われ、その翌日には測量が始まり、翌週月曜日の10月7日、保良ミサイル弾薬庫建設工事が着工された。同日、住民によるゲート前抗議行動も始まった。それから一年…。
「ちょうど一年の節目を迎えました。去年の土砂運搬に係る牛歩活動から始まって、今やもう、弾薬庫が完成を間近にしているという状況です。一年で、本当に、こんなに進んでしまった。」
「…(抗議行動)によって、工事が停滞する、あるいは、工事そのものが流れる、というような効果は非常にうすいのでありますけれど…」
2020年10月7日、ゲート前での下地博盛協同代表のスピーチは、〝歯切れの良い〟ものではなかった。その歯切れの悪さは、島々の外で暮らす全国の…、私たちに対して突きつけられたものだ。
「とにかく、大きな効果は、今のところもたらしていません」
しかし、それでも、
「粘り強く、毎日毎日、ここに、反対の声を上げ、旗を掲げ、座り込み、車両を止めていく。このことを毎日毎日続けていく…」
と博盛代表は語った。
(2019年10月発行のチラシ「島じまニュース号外」)
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うたうたいのFujikoさん(埼玉在住)は保良ゲート前行動のSNSグループに参加して、ほぼ毎日、「保良だより(遠隔リポート)」を、保良の方々の許可を得てfacebookとtwitterに発表しています。
↓以下、「保良だより」を〝毎月第一土曜日の島じまゆんたく〟でスライド上映するために10月分をまとめたものです。
(写真・情報提供:博盛共同代表、薫さん、T子さん、Mじさん。ありがとうございます。)
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