· 

星ふる保良と、2/14のスタンディングとゆんたく

星ふる保良

と、2月14日の島じまスタンディングと島じまゆんたく

 

 2月14日の〝島じまゆんたく〟で、宮古島 保良弾薬庫建設現場のそばに住む方の2つのfacebook記事を紹介しました。ひとりでも多くの人に受けとめて欲しいと思いました。以下、転載します。

 

 

晴れた冬の夜、母が弾薬庫ゲート前に遊びに行きたいというので、付き添いで出かけました。

どうやら夜勤の警備員さんとおしゃべりがしたかったよう。
普通びっくりして出てこないですよね。

30分ほど過ごしましたが、警備員さんはついぞ出てこず、代わりに星空の写真をたくさん撮りました。

宮古島で星空を撮ろうとすると、意外に明るい場所が多くて難しいのです。
今、弾薬庫の周囲はライトを立て始めています。点灯するのはまだ先ですが、この場所で見る星空は、もうこの冬が最後かな。

 

 

 

受け入れたわけでもないのに変わっていくもの。
後世に残せなかったもの。
美しい星空に寂しい思いになりました。

 

 

…下地茜さんfacebook(2月10日投稿)より

連休明け(※2020年5月)、工事は朝8時台から始まり、夕方17時を超えるまで重機の音が響く毎日です。
工事のある平日と土曜日にゲート前でのスタンディングが続けられています。

先週のまとめ...ということで印象にのこったスピーチを書き起こしします。

※文字おこしに際して文章を整えるため追加や省略をしています

 

むかしは今の(梅雨の前までの)時期は潮干狩りの季節でした。
二月にはあおさが採れ、次にモズクの季節が来ます。
梅雨時湿度があがるとアマンチャという貝がとれる。
スープにするととっても美味しいです。
九月にはウニがとれました。

 

今はどうでしょう。
どうしてこんなに貧しい海になってしまったのか。
海が豊かかどうか、山を見ればわかるという昔からの言い伝えがありますけれども、
この島は工事だらけで、採石場だけでもあちこちにある。
そして止まらない土地改良。
福里の信号機を過ぎて坂を下ると、土地改良の風景が見えてきます。
聞かれたことがあるんです、これが弾薬庫ですか?って。
そのくらい大々的に土地改良しています。
 
宮古はほとんどが私有地ですから、開発がとめどなくできる。
けれども陸で開発に開発を重ねると、海が汚れていく。

 

漁師が採った海の幸は、高値で取引される沖縄本島や本土に出荷されます。
私たちがスーパーに行って買う魚は、どこのものでしょう。
サーモンは昔、北海道で採れましたが、今はほとんどチリ産です。
グルクンでさえベトナムです。
宮古の自然から、島の人たちが恩恵を受けることができなくなっている。

 

今後、食糧難の時代がくるとささやかれています。
ここに弾薬庫をつくることで、何の恩恵をうけることもできません。
ここの弾薬庫は危険を増やすだけです。
私たちの生活の活性化にはならないんです。

 

ここ(弾薬庫)で雨水は浸透して、ぜんぶ湧き水に流れ、海に流れていくでしょう。
早急に化学分析をして、基準値を知り、ここの海が汚染されないように対策を講じるべきですけれども、防衛省はそんなこと知りません。
市長も知らん顔をしている。
誰も責任をとろうとしません。
それならば宮古島に住んでいる私たちが、ここに弾薬庫つくるなと、環境を汚染するなと、私たちの飲み水はどうなるの?と。
私たちの生活は私たちで守る、ということで立ち上がって、このゲート前に来ています。

 

豊かな環境を作るということは、私たちの地域を守るということです。
ここに危険なものをつくらない。
ここには弾薬庫ではなく、山を作ればいいです。
もっと緑豊かな宮古島にすればいいんです
そうすれば、自然が回復するのに時間はかかるでしょうが、かつてような海の幸の恩恵を受ける生活がもどると私は信じています。

 

ここの現実を注視して私たちの環境をまもりましょう。

▲保良弾薬庫/基地建設現場、南ゲート前の海(保良在住の薫さん撮影)

---
 
国防とはいうけれど、食料の自給率を確保するなど食の安全保障も大切ですよね。
とくに新型コロナウィルスの影響からは、国防を様々な観点から考える必要性に気づかされるように思います。
 
---------
 
※追記
陸自基地建設は当初予定地が地下水の保全区域であることから計画変更を余儀なくされ、その後千代田と保良となりました。
地下水保全区域ではないとはいえ、地下水脈はすべて繋がっています。また、千代田は保全区域に近いこと、保良は湧き水が多く、東側海岸に流れ出ていること…など問題が指摘されています。

 

…下地茜さんfacebook(2020年5月7日投稿)より

 



▲保良弾薬庫/基地建設現場、北側ゲートの近くの巨大な洞窟。一昨年、地元の方に案内していただきました。

宮古島の地下全体が、こんなふうに水瓶(水を通さない泥岩を主体とする島尻層群の上を、スポンジ状の琉球石灰岩が覆い帯水層を形成する)になっているのだと感じました。特に保良は湧水量が多いそうです。文化財等も数多くあり、保良泉(ぼらがー)ビーチ近くの神秘的な鍾乳洞「パンプキンホール(観光案内の写真)や太陽泉(てぃだがー)の石灰華段丘がよく知られています

 

一昔前に比べると、保良の湧水量は減っているといいます。「…土地の保水力や浄化力を高め、蒸発散量を減らしていくために森林面積を現在の16%から20%に拡大していく知恵を持ちたいものである。」「(森林面積の拡大は)地下水量を増やしていくことになり、宮古島の水収支を改善していくものと考えられる。」と専門家も指摘するように(『宮古島南東部・保良地域の下水流界とカルスト湧群について』宮古島市総合博物館協議会委員 安谷屋昭 ▶pdf)、弾薬庫ではなく山を作ればいいです

 

 

◀「与那国駐屯地」そばのヨナグニウマ。

2016年に開設して以来、与那国駐屯地は防犯/対テロ対策として、夜通しライトアップされている。昆虫などの生態を狂わせているのではないか、

と地元の方が話してくれたのを思い出しました。(与那国島には、世界最大級のガ・ヨナグニサンや、ヨナグニマルバネクワガタなどたくさんの珍しい昆虫が生息する。)夜、まっ暗になる、ということが現代では本当に貴重なことになってしまった。

 

 2月14日(日)、南越谷駅前(埼玉県)で島じまスタンディング(今年初)しました。参加4人。



 

 …終了後、越谷コミュニティーセンター和室で島じまゆんたく。参加5人。

 上の下地茜さん(1月の宮古島市議選補選で当選!)の記事をとにかく紹介したいと思いました。

 

 大変な状況のなかで頑張っている島じまにエールを! そして同時に、全国から主体的に、琉球弧の軍事化を止める大きな動きを! Fujikoさんのうた、スライドなど、twitterで配信しました。




コメント: 0 (ディスカッションは終了しました。)
    まだコメントはありません。