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2021年 4月の保良ゲート前

2021年 4月の保良ゲート前】

 

 

 「基地被害」には、様々なものがある。じわじわと心理的に圧迫されていくような種類の被害もあれば、直接命に関わる被害もある。そこが戦場になる、という被害もあり得る。

 

 2021年4月は、大きな節目となってしまった。宮古島・保良に建設中のミサイル基地は、「陸上自衛隊 保良訓練場」と名付けられ運用が始まった。保良・七又集落の人びとが最初に直面した基地被害は、日常的に軍用車両や兵器を目にしなければならない、というものだったと思う。戦争、破壊、殺戮…の道具が、自分たちの大切にしてきた土地を走り回る、わがもの顔で目の前を通り過ぎる。…その苦しみを、防衛省や自衛隊の関係者の多くは、理解できないかもしれない。

( ※ 4月の「保良訓練場」開設については、▶「【宮古島へ行ってきました】①」にも書きました。)

 

 ↑の記事で「(『保良訓練場』と看板が掲げられたが)ミサイル弾薬庫がメインの施設だ」と書いた。しかし、保良の新基地は「訓練場」としても恐ろしい施設であることを、4月以降の自衛隊の行動が示している。

 住民たちは、軍事車両・兵器を「目にする」だけでは済まなくなってきている。敷地内は施設の多くが未完成の状態であり、工事の続くさなか、4月19~20日には、ミサイル車両5台が入りミサイル訓練を強行した。あまりに物々しいその姿は、そこに装填される…これから搬入が計画されているミサイル弾体への恐怖も増幅させる。5月24日には夜間の空砲射撃訓練が行われた。夜間、響き渡る騒音。…それはただの騒音ではない、殺戮の音だ。空砲かどうかなんて、分からない。そんなものに耐えられるわけはない。翌25日には模擬弾を使用した火砲の訓練が行われ、ドーンという音が集落に響いたという。

 今後、訓練はどこまでエスカレートするのか、住民の不安は増すばかりだ。

 そして、「訓練」と言うが、訓練の先に何があるのか。どんな「事態」が用意されているのか。その危険性を知っているからこそ、住民の方々は「軍事車両・兵器を間近にする」という新たに加わった苦痛に耐えながら、連日の抗議行動を続けているのだと思う。

 

 4月、基地の運用が始まり、住民の、弾薬庫建設阻止のたたかい(まだ終わっていない!)に、訓練への抗議と、ミサイル搬入阻止のたたかいが加わった。これを、全国の、私たちのたたかいにしなければ!、そして、島々に更に追い討ちをかける「重要土地調査規制法案」を廃案に追い込まなければならない!、これ以上「加害者が被害者を」蹂躙することを許してはならない!、全国から、声を!

 

 加害者が被害者を監視する。沖縄の米軍基地が形成された歴史的経緯からいっても、絶対にそんな不条理なことは認められない。この法案が示された時に、とっさにそのことが頭に浮かんだ。理屈抜きに体が反応した。本当にひどい法案だ。(赤嶺政賢 衆議院議員、▶6月4日 毎日新聞 政治プレミアより

 

 

( ※ 6月12日現在、宮古島 保良には、まだ、南西シフト態勢の主力となる地対艦/地対空ミサイル弾体は運び込まれていない。島々を利用してつくられようとしているミサイル戦争態勢は、まだ始動していない。)



4月25日には、沖縄防衛局による地域住民のみを対象とした「保良訓練場見学会」が行われた。

▶「保良訓練場」のすぐそばに暮らす方のレポートです。ぜひ読んでください。

 

▶2021.6.7「沖縄防衛局 搬入撤回と配慮のない訓練中止の要請」


   ▼参考!

●これらの「海峡防衛論」=通峡阻止作戦で明らかになったのは、宮古島へのミサイル部隊とその司令部配備ー保良ミサイル弾薬庫・訓練場建設が、第1列島線の通峡阻止作戦の重要な拠点(チョークポイント)となることであり、そのための、宮古島・保良地区の恐るべき「要塞化」が、今後目論まれている、ということだ。

 

●間違いなく、宮古海峡を望む保良地区には、「海峡防衛」のためと称して、堅固な地下施設、監視所、演習場など、一連の要塞システムが構築される。

 

●この要塞には「対空、対海上、対水中、対地ミサイル、火砲、爆雷、機雷等の火力機能と、水中、水際等の障害を備え、さらに砲爆撃、ミサイル攻撃に十分堪え得る防護力を持った施設」(『海峡防衛』)が造られるということだ。

 

●そして「この要塞と連携して、国有地、公有地を中心に所用の地域を防空演習場として確保し、事態切迫時に迅速に防衛諸施設を構築できるよう、平時からそなえておく」(『海峡防衛』)ということだ。
――「重要土地等調査法案」=要塞地帯法の必要性が叫ばれている!

 

…小西誠さん note▶『「海峡防衛戦」=通峡阻止作戦下の宮古島・保良ミサイル弾薬庫ー訓練場の軍事的意味と、ミサイル弾体の搬入ー運用について!』より

 

弾薬搬入については▶『「実績作り」アリバイ作りのための「弾薬」搬入!』


 うたうたいのFujikoさん(埼玉県在住)は保良ゲート前行動のSNSグループに参加して、ほぼ毎日、「保良だより(遠隔リポート)」を、保良の方々の許可を得てfacebooktwitterに発表しています。4月3日〜6日は島じまスタンディングから3名でゲート前行動に参加、〝現地リポート〟となりました。

 ↓以下、「保良だより」を〝毎月第一土曜日の島じまゆんたく〟でスライド上映するために4月分をまとめたものです(原文はFujikoさん/編集は石井杉戸)。

 

























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