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メモ・2021年7月・南西シフト関連

メモ・2021年7月・南西シフト関連

 


6月18日(金)〜7月11日(日)

日米共同(陸自+米陸軍)実働訓練「オリエント・シールド21」

…伊丹駐屯地、奄美駐屯地、明野駐屯地、経ヶ岬分屯基地、米軍経ヶ岬通信所、あいば野演習場、矢臼別演習場 等

▶陸上自衛隊 ニュースリリース(6月10日)

▶陸上自衛隊 公式Webサイト

▶オリエント・シールド21(Youtube動画/陸上自衛隊公式チャンネル)

6月30日(水)

矢臼別演習場(北海道別海町)で過去最大規模の日米共同地対地ミサイル実射訓練公開

…アメリカ陸軍は、高機動ロケット砲システム「HIMARS」の実弾射撃を日本で初めて行った。「HIMARS」は、輸送機で運べる機動性の高さが特徴。一方、陸上自衛隊は、多連装ロケットシステムを展開し、日米が共同で敵に対処する今回の訓練は、海洋進出を強める中国をけん制する狙いもあるとみられる。

▶米陸軍「HIMARS」日本で初の実弾射撃 日米共同訓練(FNNプライム 6月30日)

…報道公開された実射は、午後1時半に開始。米軍側約20人、陸自側約100人が参加した。まず、米軍がHIMARSの火薬を抜いた実習弾を1発、10キロ離れた目的地に向けて発射。さらに、後方の森の陰から、陸自がMLRSを4発、数分ずつ間隔をあけて撃った。   ▶地対地ミサイル実射、最大規模の日米訓練 地元から懸念(朝日新聞 6月30日)

▶令和3年度演習について(別海町ホームページ)

▶日米共同訓練「オリエント・シールド(東洋の盾)」を公開(Youtube動画/SankeiNews)

7月 1日(木)

奄美駐屯地で米陸軍PAC3と陸自地対空ミサイル部隊の訓練公開

…訓練後、吉田圭秀陸幕長は記者団に「(訓練は)より強固な同盟を発信する機会になった。マルチドメイン・オペレーションの具体化が課題だが、横断的な連携 は深まっている」と評価。ジョエル・B・ヴァウル在日米陸軍司令官は「侵略への抑止を示すもので、開かれたインド・太平洋を守る意思を示すもの。」…

▶米PAC3が初展開(奄美新聞 7月1日)

…報道陣に公開されたのは、両部隊が展開するレーダーなどから得た飛翔体の情報を相互共有し、撃墜までの流れを日米間で調整する共同指揮所とパトリオット、中SAMの車両を展開する様子。

▶日米共同訓練を報道公開 奄美駐屯地 パトリオット初展開(南海日日新聞 7月2日)


6月25日(金)〜8月 7日(土)

オーストラリアで日米豪英実動訓練(陸自水陸機動団+豪陸軍+米英海兵隊)(タリスマン・セイバー21)
…(6月24日)陸上幕僚監部は、本訓練の特色として「(1)豪州において実施する豪陸軍、米及び英海 兵隊との4カ国による初の実動訓練である。(2)豪軍艦を使用して、豪陸軍等参加各部隊と水陸両用作戦に係る訓練の実施である」と発表した。前回実施した 「タリスマン・セーバー19」は日米豪3カ国であったが、今回初めて英国が加わった。
…(6月25日)岸防衛大臣は定例記者会見に おいて、調整中であると前置きした上で、「本訓練の一環として、日米豪軍のほか、カナダ・韓国を加えた5カ国の艦艇による海上作戦の実施も計画されている。
…日米と英国、オーストラリアなど11カ国は14日、豪州国内と周辺海域で共同訓練を始めた。7月末までの日程で、陸上自衛隊は米英の海兵隊、豪陸軍と上陸戦闘訓練に参加する。台湾や沖縄県・尖閣諸島周辺での緊張の高まりを念頭に、中国への抑止力を高める。
…米豪両国の共同訓練「タリスマン・セイバー」に9カ国が加わる。実動訓練に参加するのは日米英豪とカナダ、韓国、ニュージーランドの7カ国。オブザーバー国としてインド、インドネシア、ドイツ、フランスも人員を派遣する。
…日米豪印の枠組み「クアッド」や欧州各国などインド太平洋地域に関与する幅広い国が連携する。加藤勝信官房長官は15日の記者会見で「自由で開かれたインド太平洋の維持強化に向けた連携を一層強化する意義がある」と述べた。
…陸自は離島防衛専門の「水陸機動団」を送る。南西諸島周辺で有事が発生した際にいち早く戦闘任務を負う部隊で長崎県に拠点を置く。
…吉田圭秀陸上幕僚長は15日の記者会見で「水陸両用作戦はわが国の防衛の焦点である南西の島しょ防衛における極めて重要な作戦だ」と話した。「戦術技量を高めることは防衛力強化に資する」と説明した。 

6月30日(水)〜7月 3日(土)

オーストラリア東方海域で日米豪韓共同訓練(海自+米豪韓海軍)

▶日米豪韓共同訓練について(海上自衛隊プレスリリース)

…海上自衛隊は5日、米国、韓国、オーストラリア各国の海軍とオーストラリア東方の海域で6月30日から7月3日に共同訓練したと発表した。海自と韓国海軍の訓練は、昨年9月に今回と同じ4カ国で実施して以来。
…海自は訓練目的を「自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた連携強化」としている。各国との防衛交流の実績を示し、海洋進出を強める中国を牽制(けんせい)する意図もあるとみられる。
…海自によると、護衛艦は海自のまきなみ、駆逐艦は米国のラファエル・ペラルタ、韓国のワン・ゲオン、オーストラリアのブリスベンが参加した。内容は、電磁波を使って敵を妨害する電子戦や艦艇の戦術運動、通信訓練だった。

▶海自、韓国海軍と訓練 昨年9月以来、米豪も参加(産経新聞 7月5日)


7月 1日(木)《報道》

訃報 ラムズフェルド元国防長官が死去

…普天間基地の代替移設先を名護市辺野古とするなどアメリカ軍再編ロードマップを決めたラムズフェルド元国防長官が亡くなったことが分かりました。88歳でした。  ▶琉球朝日放送 7月1日



7月 2日(金)

小野沖縄防衛局長知事に就任あいさつ

…玉城知事を訪ねたのは、7月1日付で就任した小野功雄沖縄防衛局長です。

…玉城知事は、離島での急患搬送や不発弾の処理など自衛隊の役割に敬意を表した上で、先島への自衛隊配備について住民の理解を得られるよう、丁寧な説明を求めました。  ▶(琉球朝日放送 7月3日)


7月 2日(金)《報告》

宮古島 保良 防衛省「訓練で騒音が生じることはない」と説明していた

…2021年5月24日、保良弾薬庫・訓練場で夜間空砲射撃訓練がおこなわれた。深夜、射撃音が集落に響き渡った。翌日午後には火砲訓練。音に驚き訓練場に駆けつける住民もいた。

…駐屯地に抗議の電話をいれると「空砲訓練はどこの訓練場でもやっている」との答えだったという。

…基地建設着工前の2018年8月25日の防衛省による住民説明会の動画が、住民の方により公開された。

…住民「屋外でも演習があるということですが、騒音振動は?」

…防衛省1「あくまでも、隊員が普段からおこなう体育訓練…ようは行進ですとか、ちょっとした体力強化等の運動ですね。そういったことを具体的にはやっていくんじゃないかと思っております。一部車両とかを使ったりしてですね、車両の展開訓練とか、テントを張るだとか、野外訓練だとか、そういったことだと思いますが、振動だとか騒音だとかそういったものが生じるとは、基本的には考えておりません。具体的なそういう事例が発生したときは、きちんと調整させていただくことになるかと思います。

…防衛省2「およそ日本全国的にもですね、こうした弾薬庫訓練場でですね、大きな騒音が生じているということはございません。その点は、お約束させていただけると思います。」         ▶「保良だより」330.331(facebook 7月2日)

▶動画(同 facebook)


7月 2日(金)

馬毛島基地計画 中種子議会が国に推進要望 防衛相「着実に進める」

…西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画を巡り、中種子町議会の徳永留夫議長は2日、防衛省を訪れ、岸信夫大臣に計画推進と関連施設整備を求める意見書を手渡した。岸氏は「計画を着実に進める。協力をお願いする」と答えた。

…町議9人や商工会関係者ら計約20人が出席。徳永議長は「2007年に自衛隊誘致の要望書を提出して以来、国の防衛施策に賛意を示してきた」と説明した。自民の森山裕衆院議員(鹿児島4区)が同席した。
…町議会は6月定例会で「環境保全に配慮し、着実に前に進めることを要望する」とした意見書を全会一致で可決していた。  ▶(南日本新聞)

 

7月 7日(水)

馬毛島基地計画 南種子町長が防衛相に関連施設整備を要望 「国の防衛政策に協力したい」

……基地整備計画を巡り、南種子町の小園裕康町長は6日、防衛省を訪れ、岸信夫大臣に隊員宿舎など関連施設を同町内に整備するよう求める要望書を手渡した。
…小園町長は海洋進出を強める中国などを念頭に「南西諸島の現状を踏まえ、国の防衛政策に協力していきたい」と説明。同町自衛隊誘致推進協議会の寺田榮一郎会長(74)は「島の経済活性化につながる」とした。自民の森山裕衆院議員(鹿児島4区)が同席した。  ▶(南日本新聞)


7月 3日(土)

馬毛島へのFCLP基地建設反対!7・3かごしま県民集会/鹿児島中央公園

…現地種子島の「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」の代表者を招いて開催され、約200名が参加しました。飯田康雄代表が冒頭基調報告を行い、「矢継ぎ早に進められる馬毛島への FCLP基地建設への動きが戦争への緊張を高め、日米軍事一体化で南西諸島の軍事化が進んでいる。土地規制法案などの悪法が国会を通過し、市民監視と一体の政治が続いている。来るべき総選挙で立憲野党の共闘で政治を変えるため奮闘しよう」と訴えました。 

▶集会参加の方の報告(facebook 7月6日)

▶馬毛島自衛隊基地計画 反対派が鹿児島市で集会 立民・川内氏「止めるには野党の圧勝必要」(南日本新聞 7月4日)


7月 3日(土)

与那国町長選、告示まで1カ月 新人4氏が出馬表明

…任期満了に伴う8月8日投開票の町長選は、同3日の告示まで1カ月となった。同選挙には与党から町議会議長・前西原武三氏(67)=久部良= (自民公認、公明推薦)、野党から元議長・糸数健一氏(67)=祖納=、元町議の池間龍一氏(70)=祖納=、会社経営の阪口源太氏(44)=比川=の4 氏が立候補を表明。同時執行される補欠議員選挙では1議席をめぐり、2人が争う可能性も残る。
…現職・外間守吉氏が4期限りで引退を表明したことで、立候補予定者はいずれも新人となる。選挙の焦点は、外間町政4期16年の総括として外間路線の継承と刷新。争点は経済、過疎化対策といった島内活性化、陸上自衛隊与那国駐屯地の強化・拡張への態度などと見られる。  ▶(八重山毎日新聞)


7月 3日(土)《報道》

「中国にネガティブな印象」最多は日本、米国は世界でのイメージ回復―米華字メディア

…多維新聞は1日、ピュー研究所(ピュー・リサーチ・センター)が行った調査の結果を伝えた。

…2021年2~5月に17の国と地域の1万8850人を対象に行われた。記事によると、調査では、中国に対してネガティブな印象を抱いている人が全 体の69%に上った。中でも日本が最も多く88%だった。以下、スウェーデン(80%)、オーストラリア(78%)、韓国(77%)、米国(76%)、台湾(69%)が続いた。マイナスの印象を持つ人が比較的少なかったのは、ギリシャ(42%)とシンガポール(34%)だったという。  ▶(レコードチャイナ 7月3日)


7月 4日(日)

陸自 健軍駐屯地の地対艦ミサイル発射車両 熊本空港トンネル内で出火

…4日午前8時55分ごろ、熊本県菊陽町戸次の県道のトンネル新熊本空港地下道(468メートル)内で、熊本市東区の陸上自衛隊健軍駐屯地の大型トラックから出火、運転席後方のエンジン部分を焼いた。乗っていた男性隊員2人にけがはなかった。トンネルは約3時間、全面通行止めになった。

…大型トラックは自走する「12式地対艦誘導弾発射装置」で、第5地対艦ミサイル連隊所属。複数の模擬弾を装備していたが、火薬類はなかった。

▶陸自ミサイル発射車両、トンネル内で出火 熊本県菊陽町、複数の模擬弾装備(熊本日日新聞 7月4日)

▶菊陽町の空港トンネル内で走行中の自衛隊車両から出火する火事(動画あり/テレビくまもと 7月4日)


7月 5日(月)

飲酒運転、無断欠勤で副業 陸自2等陸曹(熊本 健軍駐屯地)が免職

…2等陸曹は沖縄県与那国駐屯地に所属した去年9月と10月の2回、同僚の男性隊員と酒を飲んだ後、酒気帯び運転をしていたということです。 また、健軍駐屯地所属となった今年5月、20日以上無断欠勤し福岡県の民間企業で副業をして約7万円の報酬を得ていました。   ▶(テレビくまもと 7月6日)


7月 5日(月)

麻生副総理兼財務相「日米で台湾を防衛しなければ」「次は沖縄」発言

…麻生太郎副総理兼財務相は5日、東京都内で講演し、中国が台湾に侵攻した場合、集団的自衛権行使を可能とする安全保障関連法の「存立危機事態」として対処すべきだと の見解を示した。「台湾で大きな問題が起きれば、存立危機事態に関係すると言ってもおかしくない。日米で台湾を防衛しなければならない」と述べた。

…「次は沖縄。真剣に考えないといけない」と強調。

▶麻生氏、台湾有事で自衛権行使も 「日米で防衛しなければ」(共同通信 7月5日)


7月 5日(月)

沖縄防衛局の小野新局長が知事と面談

…今月1日付けで新たに就任した沖縄防衛局の小野功雄局長が玉城知事と面談しました。 ▶(RBC)


7月 5日(月)〜10日(土)

海自が日米豪韓共同訓練を実施

…海上自衛隊は5日から10日の間、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、米、オーストラリア、韓国の各海軍と共同訓練(パシフィック・ヴァンガード21)を実施した。海自の戦術技量の向上と米・豪・韓の各海軍との連携強化が目的。
…訓練はオーストラリア東方の海空域で行われ、海自からは護衛艦「まきなみ」と搭載航空機SH60K哨戒ヘリコプター、米海軍から駆逐艦「ラファエル・ペラ ルタ」とP8A哨戒機、オーストラリア海軍から駆逐艦「ブリスベン」と潜水艦、P8哨戒機 、韓国海軍から駆逐艦「ワン・ゲオン」が参加。ミサイル射撃、水上射撃、対水上戦、対潜戦、戦術運動・通信について訓練した。  ▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」)

▶防衛省・自衛隊 twitter

▶日米豪韓共同訓練(パシフィック・ヴァンガード21)について(海自プレスリリース 7.12)


7月 6日(火)

陸自隊員(宮古島駐屯地)を停職処分 酒気帯びで物損事故

…1月の事故を今頃公表… ▶琉球弧ピースネットfacebook/宮古毎日新聞 7月8日


7月 6日(火)

台湾独立は支持しないと米高官

…米国のキャンベル・インド太平洋調整官は6日、「台湾との非公式の強固な関係を重視するが、台湾の独立は支持しない」と明言した。 ▶(共同通信 7月6日)


7月 6日(火)

岸防衛相がスリランカの大統領とテレビ会議

…午後2時10分から約30分間、岸防衛大臣とスリランカのゴタバヤ・ラージャパクサ大統領(国防省を所管)のテレビ会談が行われた。
…両者は、2019年に署名された日スリランカ防衛協力・交流の覚書に基づき、二国間の防衛協力・交流を更に進めていくことを確認するとともに、最近の東シ ナ海・南シナ海を含む地域情勢についても意見を交換。法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要とのメッセージを明確に発信していくことで一致した。
…両者は、今後も防衛当局間の緊密なコミュニケーションを継続し、自由で開かれたインド太平洋の維持・強化に向け、防衛協力・交流を強力に推進していくとしている。  ▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」)

▶岸防衛大臣とラージャパクサ・スリランカ大統領とのテレビ会談について(防衛省HP)

…そのうえで、6月30日に行われたアメリカとスリランカの共同訓練に海上自衛隊の艦艇が初めて参加したことを歓迎し、自由で開かれたインド太平洋の維持・強化に向けて防衛協力をさらに進めていくことで一致しました。

…

スリランカは中東とアジアを結ぶ海上交通路・シーレーンに面したインド洋の要衝で、アメリカと中国がせめぎ合う中、ラジャパクサ大統領は中立的な姿勢で外交を進めているということです。

▶岸防衛相 スリランカと防衛協力促進で一致 中国を念頭(NHK NEWS WEB)


7月 6日(火)

辺野古サンゴ訴訟 沖縄県が敗訴 最高裁が棄却

…普天間基地の辺野古移設工事に伴うサンゴの移植をめぐり、県が国を訴えた裁判で、最高裁は、6日県の上告を棄却し、県の敗訴が確定しました。
…この裁判は、辺野古沖の埋め立て工事で、沖縄防衛局が県に申請したサンゴ類およそ4万群体の移植を農林水産大臣が県に認めるよう指示したのは違法な関与だとして、県が国に対し、指示の取り消しを求めたものです。
…ことし2月、福岡高裁那覇支部は「国の申請を許可しないことが違法で大臣の指示は適法」として訴えを棄却し、県が最高裁に上告していました。 ▶(RBC)

 

琉球新報<社説>サンゴ訴訟上告棄却 自治権侵害に背を向けた

…国が、地方自治体の裁量を制限し自治を侵害している事実に背を向けた判決だ。

…判決後に玉城デニー知事が述べたように、農水相の指示は「沖縄県知事が判断する前に大臣が具体的に許可を命ずるものであり、法令で知事に与えられた権限 を奪うことになる」のである。国と地方が「対等・協力」の関係という分権改革の趣旨を逸脱している。新基地建設という国策を遂行するため、地方自治を破壊 することは許されない。
…辺野古新基地を巡る国と県の裁判はこれまでに9件ある。地方自治体が司法の場でここまで国と争うのは異例だ。辺野古新基地建設に反対する沖縄の民意があることを忘れてはならない。 ▶(琉球新報 7月7日)

 

7月29日(木)

県、辺野古移設に伴うサンゴの移植許可へ

…県は、許可する条件としてサンゴの生存率を高めるために、水温の高い時期や繁殖の時期を避けて作業を行うことなどを求めています。さらに移植後、1週間に1回程度の経過観察を行い、その結果を報告することも併せて求めています。

▶(RBC)

辺野古新基地、予定海域のサンゴ移植に着手 沖縄防衛局

…名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄県が28日に大浦湾側のサンゴ類移植を許可したことを受け、沖縄防衛局は29日午後、サンゴの移植作業に着手した。移植予定は4万群体。  ▶(琉球新報)

▶沖縄県が辺野古サンゴ移植を許可 県が付けた条件とこれまでの経緯【表・地図付】(琉球新報)

7月30日(金)

辺野古サンゴの移植許可を撤回 沖縄県、死滅を危惧

…沖縄県は30日、…名護市辺野古の埋め立て予定海域での防衛省沖縄防衛局によるサンゴ移植に関し、県が出した高水温や台風の季節を避けるとの条件に反し作業したとして、移植許可を撤回した。県が同日、サンゴ死滅の可能性が高いとして中止するよう行政指導したが、防衛局が「条件は順守しており中止しない」と回答したため、判断した。
…玉城デニー知事は報道陣の取材に「ただでさえ高くないサンゴの生残率をますます低下させる行為で、水産資源保護法の趣旨に反している」と述べ、防衛局の対応を強く批判した。 
▶(共同通信)


7月 7日(水)

馬毛島自衛隊基地計画 「賛意」の西之表市議会に反対派が説明会を要望

…西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画に反対する市民団体「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連 絡会」(三宅公人会長)は6日、計画に賛意を示す意見書を可決した市議会の説明が不十分だったとして、協議内容などを明らかにする公開説明会の開催を求め る要望書を提出した。
…(1)恒久的なFCLP施設への評価(2)基地整備による恩恵(3)地元の基地負担(4)日米地位協定の認識-と四つの質問項目を挙げ、説明会での回答を求めた。三宅会長は「賛否を問わず、議員一人一人の立場や考えを改めて示してほしい」と話した。  ▶(南日本新聞)


7月 7日(水)

米太平洋海兵隊司令官と空幕長会談

…7月7日(火)、航空幕僚長 井筒空将は、米太平洋海兵隊司令官スティーヴン・ラダー中将と会談を行いました。
…会談においては、中国による力を背景とした一方的な現状変更の試みに対する懸念を共有するとともに、日米の抑止力・対処力を強化し、インド太平洋地域の平和と安定に寄与するために共同訓練をはじめとする航空自衛隊と米海兵隊との協力を一層推進することを確認しました。  ▶(航空自衛隊ニュースリリース)


7月 8日(木)《報道》

奄美駐屯地に射撃訓練場、来春完成へ 鹿児島県内3カ所目 本土への移動不要に

…陸上自衛隊奄美警備隊の奄美駐屯地(奄美市、約350人)で屋内射撃訓練場の建設が進んでいる。来年3月に完成予定で、瀬戸内分屯地(瀬戸内町、約210人)の隊員も含め、射撃技術の維持向上を図る。
…九州防衛局によると射場は2019年7月に着工した。鉄筋コンクリート平屋建ての広さ約9000平方メートルで、総工費約40億円。西部方面総監部(熊 本市)広報室によると、県内に陸自の通常訓練用の基本射場は国分射場(霧島市)と高ノ峰射撃場(曽於市)があり、奄美が3カ所目となる。完成後は実弾を使 い、主に89式小銃の射撃訓練をする。

▶(南日本新聞)


7月 8日(木)《報道》

米、対中ミサイル網計画 配備先、日本は「最有力候補」

…2022会計年度の国防総省予算では、「太平洋抑止イニシアチブ(PDI)」に51億ドル(約5600億円)が計上された。PDIは中国への対抗を目的として、太平洋地域での米軍強化のために設置された新たな基金だ。米インド太平洋軍はさらに8億9千万ドルを要求する考えも議会に示している。
…インド太平洋軍が3月、PDIに基づき、米議会に提出した予算要望書のリストの中で最も注目されるのが、第1列島線に沿って配備される射程500キロ以上の地上発射型ミサイル網の構築だ。5年間の総額として29億ドルを計上…

▶(朝日新聞)

対中国ミサイル網構築の狙いは 米国の元高官2人が語る

…「中距離ミサイルの日本配備、協議を」 セイヤーズ氏

…EDIの成功をみて、米議会はPDIを設置することを決めた。PDIは、米インド太平洋軍が5年間にわたって抑止と戦闘のために必要だと考えるリストを米議会に提示する機会を与えるものだ。  ▶(朝日新聞)


7月 9日(金)

日本共産党「日米安保廃棄」政権公約から除外へ

…共産党の田村智子政策委員長は9日の記者会見で、党綱領で掲げている日米安保条約の「廃棄」について、次期衆院選の政権公約には盛り込まない考えを示した。

…そのうえで「目指す連立政権のなかで、安保条約廃棄は一致点として求めないことはすでに表明している」と語った。

…ただ、党の綱領を変えるわけではないとし、「党独自として目指すべき方向と(政権公約を)二段構えで出していくことで議論している」と述べた。 ▶(朝日新聞)


7月10日(土)

馬毛島基地計画 反対派の市民団体、衆院選鹿児島4区出馬予定の米永氏と政策協定 社民・福島党首「重要争点の一つに」

…次期衆院選で鹿児島4区から立候補を予定している社民新人の米永淳子氏(58)は10日、西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に反対 する市民団体「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」(三宅公人会長)と政策協定を結んだ。同団体の支持候補者として計画阻止に全力を尽くすとの内容。  ▶(南日本新聞 7月11日)


7月10日(土)

海自がパキスタン海軍と親善訓練

…海上自衛隊は、戦術技量の向上とパキスタン海軍との相互理解の深化を図り、パキスタン海軍との親善訓練を実施した。訓練は、パキスタン・カラチ沖の海空 域で行われ、海自護衛艦「ゆうぎり」と搭載航空機SH60J 哨戒ヘリコプター、パキスタン海軍フリゲート「アラムジル」と搭載航空機Z9EC対潜ヘリコプターが参加。新型コロナウイルス感染症への必要な対策を行っ た上で、発着艦訓練を実施した。  ▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」)

▶日パキスタン親善訓練について(海上自衛隊プレスリリース 7.11)


7月12日(月)

那覇市議選 与党議席減らし野党が伸ばす

…任期満了にともない実施された那覇市議会議員選挙はきのう投開票が行われ、城間市長を支える与党勢力は改選前より1つ議席を減らしました。一方で、自民公明の野党勢力は議席を6つ増やし、過半数に迫る躍進となりました。▶(QAB)


7月12日(月)

米軍施設PFOS流出 沖縄県議会が抗議決議

…県議会は12日、最終本会議を迎え、6月、うるま市昆布のアメリカ陸軍施設の貯水槽からPFOSが混入した水、最大2460リットルが流出した事故について、抗議決議と意見書の案を審議しました。

…意見書案などでは政府やアメリカ軍に再発防止策の策定や、問題発生時の速やかな情報提供などを求めていて、裁決の結果、全会一致で可決されました。 ▶(RBC)

 

7月13日(火)

PFOS含む汚水放出検討 米軍が県に説明

…普天間基地で保管されている有機フッ素化合物=PFOSを含む汚水をアメリカ海兵隊が下水道に流す事を検討している問題で、13日、県などが現地で説明を受けました。
この問題はアメリカ海兵隊がPFOSを含む汚水について、濃度を環境省の暫定指針値を下回るよう処理したうえで下水道に流すとことを検討しているもので、13日、県と宜野湾市の担当者らが海兵隊から直接、説明を受けました。

…県と市の担当者によりますと、先月うるま市のアメリカ軍施設からPFOSを含む汚水が大雨の影響で流出したことについて説明があり、保管に伴うリスクを軽減するため処分したい意向が示されたということです。

…一方、海兵隊からはPFOSを含む汚水が現在、どのくらい保管されているかや、排出する量などについて具体的な言及はなかったということです。  ▶(RBC)

 

7月19日(月)

PFOS下水放出問題 県などが基地で採水

…アメリカ軍が普天間基地で保管している有機フッ素化合物=PFOSを含む汚水を下水道に流すことを検討している問題で、県などは19日、現地でPFOSを含む汚水を処理したあとの水のサンプリングを行いました。

…採取した水は処理水が入っているタンクの上層、中層、底層の3カ所から採ったものを混ぜ合わせたもので、今後、国・県・アメリカ軍の3者それぞれが分析するということです。 ▶(RBC)


7月12日(月)

馬毛島基地計画 西之表市長知事に「国の拙速さに違和感」

…西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画を巡り、鹿児島県の塩田康一知事と八板俊輔市長は12日、県庁で 意見交換をした。八板市長は環境影響評価(アセス)や港湾施設整備に向けたボーリング調査など防衛省が着々と手続きを進めていることに「地元と十分な協議 や議論がなく、少し拙速で違和感を覚える」と伝えた。

…八板市長は「馬毛島に恒久的な施設ができれば、子々孫々に関係する。一度立ち止 まって課題を整理すべきだ」と指摘。西之表市議会が基地整備に賛意を示す意見書を可決するなど状況の変化にも触れ「これまで以上に県と連携しながら取り組みたい」と述べた。

…県はアセスの項目や手法を示した「方法書」に対する知事意見を29日までにまとめる。ボーリング調査の期間延長を求める申請の許認可も控える。
…西之表市は方法書について港湾施設の詳細が不明で、外周道路も対象になっておらず、「内容が極めて不足している」と再考を求めている。会談後の会見で八板市長は「市の意見に沿う形で対応してほしい」と要望した。
…塩田知事は「知事意見は市長から出された意見書もしっかり踏まえる」。面会の意義を「直接会って強調したい部分、ポイントを聞き、市長の思いを受け止める機会になった」と語った。  ▶(南日本新聞 7月13日)

 

7月13日(火)

馬毛島基地計画 中種子町長、騒音対策を国に要望 鹿児島県知事と意見交換

……計画を巡り、塩田康一知事と中種子町の田渕川寿広町長は13日、県庁 で意見を交わした。計画に伴う防衛省の環境影響評価(アセス)について田渕川町長は「大きな影響がある場合は国にしっかり対策してもらえるよう要請してほ しい」と述べた。

…田渕川町長は官民一体で基地関連施設の町内整備を要望していると報告。5月に同省が実施した戦闘機デモ飛行の騒 音は懸念されていたほどではなかったとしつつ、FCLPは深夜まで行われるため、住民への影響を考慮した対策を国に求めた。  ▶(南日本新聞 7月14日)

 

7月16日(金)

馬毛島自衛隊基地計画 南種子町長「施設誘致競争より協力を」 種子島1市2町での協議求める

……計画で、鹿児島県の塩田康一知事は16日、南種子町の小園裕康町長と 県庁で意見交換した。小園町長は計画に伴い防衛省が進める環境影響評価(アセスメント)に対し「具体的な事業計画を明示した上で、環境保全に最大限配慮 し、住民理解を得てほしい」と述べた。

…小園町長は、町と民間の協議会が連名で5月、旧南種子高校跡地への隊員宿舎整備や島間港整備を求める要望書を防衛省に提出したことを報告。官民一体で関連施設の誘致を展開していると説明した。  ▶(南日本新聞 7月17日)

 

7月20日(火)

馬毛島基地計画 漁やウミガメへの影響調査要望 屋久島町長、F15デモ飛行は「機影も騒音も確認できなかった」

……計画を巡り、鹿児島県の塩田康一知事は20日、屋久島町の荒木耕治町長 と県庁で意見交換した。荒木町長はトビウオ漁や永田浜で産卵するアカウミガメの生態系に戦闘機騒音の影響がないか、調査分析を要望した。

…荒木町長は5月に同省が実施した戦闘機デモ飛行について「機影も騒音も確認できなかった」と振り返った。意見交換後の会見で「屋久島 は観光立島。計画が進むなら、米軍機がルートを外れ島近くを飛ぶことのないよう、申し入れを続けるなど心しないといけない」と述べた。

…計画の賛否は「行政区は西之表市。首長の判断にとやかく言うつもりはない」と述べた。同町は防衛省が進める環境影響評価(アセスメント)の項目や手法を示す「方法書」に対し、屋久島での航空機騒音や低周波音調査を求めている。

▶(南日本新聞 7月21日)

7月21日(水)

馬毛島基地計画 南大隅町長「観光に影響あるとは考えない」 漁への影響は懸念

……計画を巡り、鹿児島県の塩田康一知事は21日、南大隅町の石畑博町長 と県庁で意見交換した。石畑町長は馬毛島近海で漁をする漁業者らから戦闘機騒音などの影響を懸念する声があり、地元への説明を要望した。

…石畑町長は面談後、防衛省が5月に行った戦闘機デモ飛行について「機影も騒音も確認できなかった。現実的に観光に影響があるとは考えていない」と述べた。一方、漁業者からは米軍機がルートを外れた場合に関し「魚は音に敏感。慎重な対応をすべきだ」との声もあるとした。計画の賛否は「西之表に土地がある。コメントすべきではない」と語った。

…塩田知事は関係5市町長との2回目となる個別面談を同日で終えた。計画に伴い防衛省が進める環境影響評価(アセス)の調査項目や手法を示す「方法書」に 対し、29日までに述べる知事意見について「取捨選択せず、懸念材料や調査に加えてもらいたいことはできるだけ反映したい」と話した。  ▶(南日本新聞 7月22日)

 

7月29日(木)

自衛隊基地計画 馬毛島アセス 鹿児島県知事意見を提出 方法書見直し求めず

…鹿児島県の塩田康一知事は29日、西之表市馬毛島への

…基地整備計画に伴い防衛省が進める環境影響評価(アセス)の調査手法などを示した「方法書」に対する知事意見を、九州防衛局熊本防衛支局に提出した。西之表市が求めていた方法書の抜本的な見直しには 踏み込まず、詳細が記されていない港湾施設や航空機を使用する訓練の内容については、アセスの結果を伝える「準備書」に記載するよう求めた。

…県は同日、防衛省が期間延長を申請していた港湾整備に向けた島周辺でのボーリング調査も許可した。新たな期間はトコブシ漁期後の8月13日から来年5月31日まで。  ▶(南日本新聞)


7月13日(火)

『令和3年版防衛白書』を閣議報告

…岸防衛大臣は閣議で、令和3年版の「防衛白書」について報告し、了承された。 ▶『令和3年版防衛白書』

 

「台湾情勢の安定重要」 防衛白書に初明記

…中国の台湾周辺での軍事活動を挙げ「台湾をめぐる情勢の安定はわが国の安全保障にとって重要だ」と初めて明記した。米中の競争激化が「インド太平洋地域の平和と安定に影響を与えうる」と警鐘を鳴らした。
…21年版は初めて米中関係を分析する項目を設けた。
…米中の対立が日本の安保に与える影響に重点を置いた。地域情勢の客観的な説明が中心の例年の白書とは異なる記述ぶりといえる。  ▶(日本経済新聞)

▶馬毛島基地計画 21年版防衛白書に土地取得「約9割」 昨年の「過半数超える」から前進(南日本新聞 7月14日)


7月13日(火)

渡名喜島沖に米軍コンテナが落下

…海兵隊によりますと、13日午後0時30分ごろ、渡名喜島沖の海上で、第1海兵航空団所属のヘリCH53Eがつり下げていた鉄製のコンテナを落下させました。
…コンテナは、たて2m、横2.5m、高さ2.5mで食料や工具、燃料が入っていたということです。ヘリは渡名喜村の出砂島射爆撃場から読谷村のトリイステーションにコンテナを運ぶ途中でした。

…渡名喜村・桃原優村長は「万が一漁をしていた方が(落下場所に)いたことを想像すると、背筋が凍るような思いをしたので、その辺は強く抗議していきたい」
…謝花副知事「こういったことが実際にまた水上とはいえ起こったっていうのは極めて遺憾ですし、あってはならないこと」 ▶(QAB 7月14日)

 

7月21日(水)

米軍コンテナ落下で 県が外務・防衛に抗議

…県はきょう外務省の橋本沖縄担当大使と沖縄防衛局の小野局長を県庁に呼び、事故に抗議した上で、事故原因が究明されるまですべての吊り下げ輸送や訓練の中止などを求めました。
…このほか謝花副知事が航空機の移動を規定する日米地位協定第5条に触れ、日米合同委員会での見直しを検討するよう訴えたの対し、外務省の橋本大使は「米軍機の安全確保は大前提」だとして県の要望を政府に伝えたいと応じました。

▶(RBC)

7月26日(月)

米軍ヘリのコンテナ落下で県議会が意見書・抗議決議を可決

…意見書と抗議決議では「これまでもアメリカ軍機の事故にその都度抗議してきた。今回の事故は遺憾で容認できない」として事故原因の究明や吊り下げ輸送・訓練の中止などを求めています。  ▶(QAB)

 

7月27日(火)

渡名喜島沖コンテナ落下 県が米軍に抗議

…27日県はアメリカ軍に直接抗議しました。

…事故を受け県は、きのう午後キャンプフォスターを訪れ事故に抗議し、原因が究明されるまですべての吊り下げ輸送や訓練の中止などを求めました。


…県によりますと在沖海兵隊のニール・オーウェンズ大佐は「事故の発生を真摯に受け止めお詫び申し上げたい」と謝罪したものの、吊り下げ訓練については練度維持の観点から必要であると返答したと言うことです。 ▶(RBC 7月28日)


7月14日(水)《報道》

防衛局が樹木調査 石垣市と合同で実施

…平得大俣への陸上自衛隊駐屯地建設に伴う造成工事で沖縄防衛局が8、9、12の3日間、伐採樹木の調査を石垣市と合同で行ったことが市への取材で分かった。市によると、カンムリワシの営巣が確認された場所の周辺は調査しておらず、営巣状況を確認した上で行う。

…防衛局から環境コンサルタント、有識者、市からは都市建設課、環境課、農政経済課、教育委員会文化財課の職員らが参加。1班5、6人単位で2班に分かれて調査した。
…伐採樹木を巡り、防衛局は存在しないとされるサキシマスオウノキ約284本、アマミアラカシ約8812本を伐採すると通知したが、その後の調査で確認されなかったことが判明。これを受け、市と合同で全体調査を行うとしていた。

▶(八重山毎日新聞)


7月14日(水)

石垣市 ゴルフ場の早期建設を 経済6団体が県議会に陳情

…石垣市で計画されているゴルフ場付きリゾート施設開発を巡り、地域未来投資促進法に基づく土地利用調整計画の協議に進捗がみられないことから、中山義隆市長や経済団体の代表らが13日、県庁議会棟に赤嶺昇議長を訪ね、陳情した…

▶(八重山毎日新聞)


7月14日(水)〜17日(土)

海自が日豪韓共同訓練を実施

…海上自衛隊は14日から17日の間、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、オーストラリア海軍、韓国海軍と共同訓練(パシフィック・ヴァンガード21)を実施した。海自の戦術技量の向上と豪・韓両海軍との連携強化が目的。


… 訓練はオーストラリア東方の海域で行われ、海自から護衛艦「まきなみ」と搭載航空機SH60K哨戒ヘリコプター、オーストラリア海軍から駆逐艦「ブリスベ ン」とフリゲート「パラマッタ」、韓国海軍から駆逐艦「ワン・ゲオン」が参加。戦術運動、通信訓練、電子戦訓練を行った。  ▶自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」

▶日豪韓共同訓練について(海上自衛隊プレスリリース 7.18)


7月15日(木)

深夜早朝の騒音激化で嘉手納町が抗議決議

…嘉手納町によりますと先月14日から今月4日までの3週間嘉手納基地で夜間と深夜早朝に航空機による騒音が5回以上発生した日が12日間も確認され多い日には1日で16回も発生したということです。

…地域住民から39件もの苦情が寄せられていて事態を重く見た町議会は臨時の本会議を開き意見書と抗議決議の案を審議

…「静寂な夜をつんざく轟音が鳴り響く日が断続的に続いている。遵守しなければならないとの認識を持っているのか甚だ疑問であり、強い憤りを禁じ得ない」(嘉手納町議会基地対策特別委員会 當山均 委員長)

…騒音規制措置の遵守や住民居住地に近い駐機場の移転などを求めた2つの案は採決の結果全会一致で可決されました。
町議会は採決後、直ちに沖縄防衛局に要請を行っています。 ▶(RBC)


7月15日(木)

馬毛島基地計画 隊員宿舎誘致を市長に陳情 賛成派市民ら「経済効果計り知れない」

…西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に賛成する市民有志らは15日、市内に隊員宿舎を整備するよう防衛省に要望してほしいとして、八板俊輔市長に陳情を提出した。隊友会西之表市部会長の中原勇氏が代表し、「隊員や家族の住民税、消費活動による経済効果は計り知れない」と述べた。
…他の提出者は、折口金吉(政治団体『西之表と馬毛島の未来創造推進協議会』会長)▽福井清信(市商工会長)▽鮫島忠雄(種子屋久農協組合長)▽浦添孫三 郎(種子島漁協組合長)▽藤田護(種子島建設業協同組合長)▽春山和敏(自衛隊家族会西之表市部会長)の6氏。「所属団体の意思ではなく、個人の考えで陳情した」としている。

…八板市長は「隊員宿舎の選定に向けて防衛省から公有地の照会があったが、確定した話ではなく今後の状況を見ていく」と述べるにとどめた。  ▶(南日本新聞 7月16日)


7月16日(金)《報道》

ステルス戦闘機F35B 馬毛島で年100日訓練見込む 専門家「九州は対中国の前線司令部」

…航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)に2024年度から配備される方針の最新鋭ステルス戦闘機F35Bは、短い滑走で離陸し垂直に着陸できるのが特徴だ。防衛省が整備を計画する西之表市馬毛島の自衛隊基地では「模擬艦艇発着艦訓練」が年間100日程度見込まれている。

…同省によると、馬毛島での訓練は、海上自衛隊の「いずも」型護衛艦クラスの甲板や艦橋を模した施設で、短距離離陸や垂直着陸を想定…

…元航空自衛官で軍事ジャーナリストの小西誠氏(72)は、

…米国が進める西太平洋の制海権構想に日本も組み込まれ、九州全体が対中国の前線司令部となってきている」と指摘。「九州の陸海空自は今後さらに強化され“要塞(ようさい)島”となり、標的リスクも高まる」と話す。
…馬毛島の利用が前提の配備方針に地元種子島でも懸念の声が上がる。「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」の三宅公人会長(68)は「馬毛島の基地が既成事実になっているように感じる。地元の声を押し切って強行するのは許されない」と話した。  ▶(南日本新聞)


7月16日(金)

岸防衛相が会見 「東京大会の成功に寄与」

…岸信夫防衛大臣は閣議後の会見で、隊員の新型コロナウイルスの感染状況を発表するとともに、18日に朝霞駐屯地で「東京2020オリンピック・パラリンピック支援団」の編成完結式を行うと発表した。
 岸大臣は、「防衛省・自衛隊としても、大会の成功に寄与するよう最大限の協力を行ってまいります」と述べた。 ▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」)

▶防衛大臣記者会見(防衛省・自衛隊HP)

7月18日(日)

「東京オリンピック・パラリンピック支援団」を編成

…岸信夫防衛大臣は朝霞駐屯地での「東京2020オリンピック・パラリンピック支援団」の編成完結式に出席した。支援団は、大会組織委員会の依頼により、陸上自衛隊東部方面隊の下、陸・海・空自衛官によって臨時に編成された。


…自衛隊の主な任務は、①国旗等掲揚への協力、②射撃競技会場における医療サービスへの協力、③自転車競技における救急搬送への協力、④セーリング競技にお ける海上救護への協力、⑤会場内外の整理への協力、⑥アーチェリー競技、射撃競技及び近代五種競技における運営協力の6つ。   ▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」)

▶東京2020オリンピック・パラリンピック支援団編成完結(陸自 東部方面隊HP)

▶岸防衛大臣、五輪支援の自衛隊員を激励「支援を確実に実施し選手が能力を存分に発揮できる大会に」(ABEMA)

 

…自衛隊は、なぜオリンピックの「警備・警護」に出動しているのか?

…本来は、自衛隊法第100条3の「運動競技会に対する協力」という、国体などの運営への協力が法的には定められているのですが、実際のオリンピックの運営を見ると、警察と同様の警備が実体化しているようです。

…これは、完全な違法・脱法行為で、自衛隊が「警備」として街頭に出るには、自衛隊法81条「治安出動」の要件を満たすことが必要です(民衆に銃を向ける)。ーしかし…      ▶小西誠さん facebook投稿記事(7月27日)

 

7月23日(金)〜

東京2020オリンピック

 

7月23日(金)

ブルーインパルス、東京の空に五輪マークを描く

…東京五輪の開会式に合わせ、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」は23日、東京都心の上空を飛行し、カラースモークで空に五輪マークを描いた。
…ブルーインパルスの6機は空自入間基地(埼玉県)を午後0時20分ごろに出発した。都庁や東京タワー、JR東京駅、東京スカイツリーの近くでカラースモークを引き、同45分ごろに国立競技場の上空へ。青、黒、赤、黄、緑のスモークで五つの輪を描いた。  
▶(朝日新聞)


7月19日(月)

奄美沖 夜間訓練中の海自哨戒ヘリ同士が接触 主回転翼のブレードが損傷 けがなし

…海上自衛隊は19日、奄美大島の東約300キロの海上で18日午後10時20分ごろ、護衛艦搭載の哨戒ヘリコプター2機が夜間訓練中に接触する事故が あったと発表した。2機は接触に気付き、そのまま自力で飛行して護衛艦に着艦した。それぞれ海自大村航空基地(長崎)所属の4人が搭乗していたが、けがは なかった。海自は18日に事故調査委員会を設置し、原因を調べている。

…H60は、日本周辺を航行する艦艇や潜水艦の警戒監視が主な任務。海自は「部隊運用に関わる」として、事故があった詳細な場所や訓練内容を明らかにしていない。  ▶(南日本新聞 7月20日)


7月19日(月)

宮古島前市長、防衛省に「だめだ」 陸自めぐる贈収賄で検察側

…沖縄県宮古島市への陸上自衛隊配備をめぐる汚職事件で、前宮古島市長の下地敏彦被告(75)=収賄罪で起訴=に現金600万円を渡したとして、贈賄罪に問われた被告の初公判が19日、那覇地裁(大橋弘治裁判長)であった。検察側は冒頭陳述で、前市長が駐屯地用地の選定に深く関わる発言を防衛省職員にしていたことなどを明らかにした。

…贈賄罪に問われたのは、ゴルフ場経営の「千代田カントリークラブ(CC)」役員、下地藤康被告(64)。「間違いありません」と起訴内容を認めた。

…検察側は冒頭陳述で、被告が経営に行き詰まり、土地を売って借金を返済したいと考えていたところ、自衛隊関係者などから千代田CCの土地が陸上自衛隊駐屯地の候補地となっていることを耳にしたと説明。2014年末ごろから宮古島市役所を訪れ、前市長に「必ずお礼はします」と述べ、陸自配備の受け入れを表明するよう陳情を繰り返していた、と述べた。

…冒頭陳述によると、防衛省は15年1月ごろまでに、駐屯地用地は別の土地が最適地と決めていたが、前市長が防衛省職員に対して「だめだ」「千代田CCを中心に提案してくれ」「千代田CCは全域を取得してほしい」と要望したという。
…前市長はその後、陸自配備の受け入れを表明し、最終的に千代田CCの土地に駐屯地が建設されることになった。検察側によると、千代田CCは17年10月、防衛省と土地の売買契約を結び、防衛省から数回にわたり計約18億円が入金されたという。
…検察側は、被告が架空契約で裏金を捻出して18年5月、前市長の県外出張に合わせて東京都内で面会し、「ありがとうございました」などと言って、紙袋に入れた現金600万円を前市長に手渡した、と説明した。  ▶(朝日新聞)


7月19日(月)

井筒空幕長、英国防相らが懇談

…井筒航空幕僚長と内倉航空総隊司令官は、横田基地を訪問し航空総隊を視察したベン・ウォレス英国防大臣と懇談した。ウィグストン英空軍参謀長、ラダキン第1海軍卿・英海軍参謀長も同席した。


…その中で、航空自衛隊は、今般の空母「クイーン・エリザベス」を含む英空母打撃群の大西洋から東アジアへの展開について、「自由で開かれたインド太平洋」 の価値観を体現するものとして歓迎。また、空軍種を含む日英安全保障・防衛協力を一層強固なものに発展させていくことで一致した。 ▶自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」

▶英国防大臣の航空総隊訪問について(航空自衛隊 ニュースリリース)

7月20日(火)

岸防衛相が英ウォレス国防相と初会談

…13時から約1時間、岸防衛大臣とウォレス英国防大臣との間で日英防衛相会談が行われた。
両大臣は、初めて対面で会談が実現したことを歓迎するとともに、ウォレス大臣に加え、第1海軍卿と空軍参謀長の訪日が実現したことを喜んだ。


…ウォレス大臣からは、昨今の日英防衛協力の深化を歓迎し、日本のような価値を共有する国との協力を強化したいとの発言があった。岸大臣からは、基本的価値を共有する英国と日本が、共にインド太平洋地域で直面している課題に立ち向かう必要があることを伝えた。             ▶自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」

▶日英防衛相会談について(防衛省・自衛隊HP 7月20日)▶日英防衛相 防衛協力「新たな段階」で一致(日テレNEWS)

▶中国念頭、英がインド太平洋に哨戒艦2隻常駐へ…国防相「数年後に沿岸即応部隊を展開」(読売新聞)


7月21日(水)

馬毛島基地計画 女性議員8人が反対求め要望書

…鹿児島県内の女性議員らでつくる「馬毛島問題を考える女たちの会」は21日、西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に同意しないよう求める要望書を塩田康一知事宛てに提出した。

…西之表市や南大隅町などの議員ら8人が県庁を訪れた。事前に塩田知事や課長級以上との面会を依頼したが「会議がある」とされ、総合政策課の課長補佐らの対応となった。
…防衛省が県に期間延長を申請している島近海でのボーリング調査作業が遅れた原因究明や、環境影響評価(アセス)の方法書への知事意見で外周道路をアセス対象とするよう求めることなどを要請。県側は「上司に報告する」と繰り返した。
…西之表市の長野広美市議は「基地を受け入れるとどんな影響があるのか、県としてもっと意識を高めてほしい」。女たちの会代表の柳誠子県議は「縦割りでは対応が難しい。専門部署が必要ではないか」と指摘した。

▶(南日本新聞 7月22日)


7月25日(日)

岸防衛相、米海軍作戦部長と会談

…岸信夫防衛相は25日、米海軍制服組トップのギルデイ作戦部長と防衛省で会談し、「自由で開かれたインド太平洋」構 想を推進する方針を確認した。

…ギルデイ氏は「日米同盟は揺るぎないものであり、インド太平洋地域の平和と安定の礎だ」と強調した。日米で取り組むべき課題として、海上自衛隊と米海軍の共同訓練や人道災害支援を挙げた。  ▶(共同通信)

 

山村海幕長が米海軍作戦本部長と懇談

…海上幕僚長の山村浩海将は、米海軍作戦本部長マイケル・ギルデイ大将の表敬訪問を受けた。懇談では、安全保障上の課題について議論し、相互に強い信頼関係を確認するとともに、日米同盟の抑止力、対処力の強化を図っていくことで一致した。  ▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」)


7月26日(月)

奄美沖縄」世界自然遺産に 生物多様性を評価 ユネスコ委が登録決定

…国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は26日、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産登録を決めた。亜熱帯の森に貴 重な固有種が数多く息づく生物多様性を評価した。日本の自然遺産登録は2011年の「小笠原諸島」(東京都)以来5件目。鹿児島県は1993年の「屋久 島」に続く2件目で、国内で唯一複数の自然遺産がある都道府県になった。
…登録区域は、奄美大島と徳之島、沖縄本島の北部、西表島の4島に及ぶ計4万2698ヘクタールで、大部分が森林。大陸から切り離されたことで、生物が島ごとに独自の進化を遂げ、アマミノクロウサギやヤンバルクイナなど絶滅の恐れがある固有種が多く分布する。

…政府は17年、ユネスコに登録を推薦したが、ユネスコ諮問機関は18年、登録延期を勧告。政府は19年、内容を修正して再推薦し、諮問機関は今年5月、「生物多様性の保全上重要な地域」と評価し、登録を勧告した。 ▶(南日本新聞)

 

やんばるの森に残された米軍廃棄物

…2018年に「登録延期」の勧告を受け、推薦地の見直しを行うなどをして、ついに世界自然遺産へ正式に登録される見込みとなっている「沖縄島北部と西表島」多様な生物たちが生息する自然豊かな森・やんばるですが解決されていない問題がありました。
それは半世紀以上、訓練場として使用していたアメリカ軍が残した大量の廃棄物がそのまま放置されています。国は税金を費やし、原状回復を行ったとしていた返還地の現状を追いました… ▶(QAB)

 

ユネスコは見て見ぬ振り 環境省は忖度する〝緩衝地帯〟にある山域 奄美大島

▶(奄美在住の方 facebook)


7月26日(月)《報道》

自衛隊基地整備 マゲシカが生存の危機  馬毛島の大半が計画の対象 専門家「生息域が激減。致命的に」

…米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転を伴う自衛隊基地整備が計画されている西之表市馬毛島で、ニホンジカ亜種のマゲシカの生存が危ぶまれてい る。専門家は「島のほぼ全域が計画の対象で、このままでは生息域が激減する」と危惧。森林と草地の確保、継続的な個体調査など保全策の徹底を防衛省に求め ている。…   ▶(南日本新聞)


7月27日(火)

馬毛島基地計画 鹿児島県にアセス撤回求め集会 市民団体「知事は県民の声を聞け」

…西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に伴い防衛省が進める環境影響評価(アセス)手続きの撤回を求めるよう鹿児島県の塩田康一知事に要請する県民集会が27日、県庁前であった。約40人が集まり「知事は県民の声を聞け」と気勢を上げた。

…「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」の山内 光典事務局長(70)=西之表市=は「陸海空3自衛隊共用の日本で例のない基地計画が着々と進んでいる。県も当事者意識を持ってほしい」と訴えた。
…市民団体「鹿児島に米軍はいらない県民の会」が主催。下馬場学副会長(66)は「方法書には計画の詳細が示されていない。いいかげんなアセスは撤回を要求すべきだ」と話した。  ▶(南日本新聞 7月28日)


7月27日(火)

海自掃海隊群と陸自水陸機動団が訓練

掃海隊群の輸送艦「くにさき」は、7月24日から27日までの間、九州西方海域において陸上自衛隊水陸機動団等と水陸両用作戦訓練を実施しました。引き続き掃海隊群は、統合運用の最前線を担う部隊として、作戦遂行能力の向上を図っていきます。  ▶(海上自衛隊 掃海隊群 twitter)


7月28日(水)

「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」は座喜味宮古島市長と面談、住民説明会開催を求める要請

…サイル基地いらない宮古島住民連絡会…は28日、市役所に座喜味一幸市長を訪ね、陸上自衛隊ミサイル部隊配備に関わる住民説明会を市主催で開催するよう要請した。

…市長は「説明会は本来、国の責任で開催すべきこと。開催するよう申し入れる」と回答した。

…仲里代表は「6月2日に多くの市民が抗議する中、警察力を用いて市民を排除した上で弾薬の搬入を強行し、弾薬庫の運用を開始した。このような暴挙を看過するわけにはいかない」と述べ、要望書を手渡した。

▶八重山毎日新聞 7月30日(琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク 8月3日ブログ)


7月28日(水)

沖縄振興は安保」強調 自民調査会が提言案 離島振興に「尖閣」盛る

…自民党の沖縄振興調査会(小渕優子会長)は27日までに、来年で日本復帰50年となる沖縄の新たな振興計画について記した提言案をまとめた。28 日に党本部で開く会合に提出する。中国の台頭と地政学的な背景を踏まえ、沖縄の発展は「わが国全体の安全保障環境の安定を意味する」と明記。離島振興の項 目に「尖閣諸島」の文言を盛り込むなど、沖縄振興と安全保障の関連性を強調する内容となった。  ▶(琉球新報)

 

琉球新報<社説>振興と安保のリンク 自立を阻むのは誰か

…沖縄の自立的経済発展を阻んでいるのは誰か。防衛を含む安全保障と沖縄振興を関連付け(リンク)るような発想は到底認められない。

…提言案は、中国の台頭と地政学的な背景を踏まえ、沖縄の発展は「我が国全体の安全保障環境の安定を意味する」と明記。離島振興の項目に「尖閣諸島」の文言を盛り込むなど、沖縄振興と安全保障の関連を印象付けている。


…沖縄振興は、あくまで沖縄県の自主性を尊重するものでなければならない。カネ(振興策)と引き換えに基地(安全保障政策)を受け入れよという構図は断固拒否する。


…沖縄振興の根拠となる沖縄振興特別措置法には「沖縄の置かれた特殊な諸事情に鑑み」とある。「特殊事情」とは戦後27年間、日本の独立と引き換えに米国施政権下に置かれた歴史的事情、広大な海域に多数の離島が点在する地理的事情などを指す。


…自民党提言案は、沖縄の「地政学的」な重要性を強調する。「我が国全体の安全保障環境」とアジア・太平洋地域の「安定」という観点で沖縄振興を捉え、「離島の条件不利性の解消」や「広大な基地による土地利用等の制約への対応」に取り組むと説明している。
…従来の沖縄振興の理念を骨抜きにし、安全保障と沖縄振興をリンクさせている。名護市辺野古の新基地建設、米軍の中距離ミサイル配備、先島諸島への自衛隊配備などと引き換えでなければ、沖縄の振興は認めないという発想につながりかねない。
…沖縄が米国施政権下にあった27年間、核兵器を配備する在沖米軍基地の存在によって日本の安全が保障されてきた。来年、沖縄返還から50年を迎える。さ らに日本の安全を沖縄に一方的に負担させるのか。日本の安全保障を言うなら、国民が等しく引き受けなければならないはずだ。
…菅義偉首相は官房長官時代(17年)、現行の第5次沖縄振興計画(沖縄21世紀ビジョン)終了後の長期的な沖縄振興について、基地政策への協力が条件で あるとの認識を表明している。菅氏が総裁を務める自民党の沖縄振興調査会の提案は、菅氏の認識と軌を一にしているのだろう。
…橋本龍太郎元首相はかつて、普天間飛行場と振興策のリンクを問う記者団に「(そんな質問は)悲しい」と答えている。現在の自民党は、沖縄の歴史を理解しようとしない。
…県は22年度からの新たな沖縄振興計画素案で、沖縄振興の根拠として日本経済発展への貢献を強調している。しかし、今回の自民党提案のように安全保障と リンクした形の「貢献」として逆手に取られかねない。「貢献」を持ち出すことで、本来の沖縄振興の趣旨がゆがめられかねないことを自覚してもらいたい。  ▶(琉球新報 7月29日)


7月28日(水)《報道》

米F35B いずも発着訓練…対中念頭 日米作戦能力向上 年内にも

…政府は、事実上の「空母化」に向け改修を進める海上自衛隊の護衛艦 「いずも」で、米軍の最新鋭ステルス戦闘機「F35B」の発着訓練を年内にも実施する方向で検討に入った。

…政府はF35Bについて、中期防衛力整備計画(中期防)で2023年度までの18機導入、24年度からの運用開始を掲げる。配備先は航空自衛隊 新田原基地(宮崎県新富町)となる見通しだが、現在は保有していないため、発着訓練には米軍岩国基地(山口県岩国市)に配備済みの米海兵隊のF35Bを使用する。
…いずもは海自最大級の護衛艦(全長248メートル、基準排水量1万9950トン)で、短距離滑走での離陸や垂直着陸ができるF35Bの発着を可能にするため、改修を行っている。甲板の耐熱塗装などはほぼ終了したとみられ、発着訓練で改修状況をテストする。 ▶(読売新聞)


7月28日(水)《報道》

離島警備隊の訓練施設整備へ 沖縄、尖閣上陸に対処―警察庁

…尖閣諸島(沖縄県石垣市)への不法上陸事案などに対処するため沖縄県警に昨年発足した「国境離島警備隊」をめぐり、警察庁が2022年度以降、訓練施設を県内に整備する方針を固めたことが27日、関係者への取材で分かった。

…施設の設計費約5億円を既に今年度予算に計上。災害発生時に救助に当たる機動隊なども活用する予定で、完成には数年かかるとみられる。


…警備隊は20年4月、警視庁など他の都道府県警からの出向者を含む総勢約150人で発足した。武装集団らによる不法上陸を想定し、自動小銃を装備。20人程度を輸送できる大型ヘリも沖縄、福岡両県警に計2機配備した。

▶(時事 7月28日)


7月29日(木)

馬毛島基地計画 防衛省の海底調査きょう許可へ 来月にもボーリング再開 鹿児島県

…防衛省が期間延長を申請した島周辺でのボーリング調査を、鹿児島県が29日に許可する方 針であることが28日分かった。同省はトコブシ漁期後の8月13日から来年5月31日を新たな期間に設定しており、許可を受け海底土砂の採取を再開すると みられる。

…同省は港湾整備に向けた調査を昨年12月に開始。県が当初許可した5月末までに馬毛島東海域37地点で土砂を採取する予定だったが、しけが続き、完了し たのは12地点にとどまった。種子島漁協の同意書と「漁場環境に影響が生じうる」とする西之表市の意見書を添付し、7月8日に延長を再申請した。
…調査は(1)岩礁破砕(2)海底の土地使用(3)海底の土地土石採取-の3点。未完了の25地点で掘削し、試料を採る。 ▶(南日本新聞)


7月29日(木)

馬毛島基地計画 反対派の西之表市議団、知事と県議会に要望書 「広く県民生活に影響及ぼす」

…西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画を巡り、同市議会の反対派でつくる議員団の3人が28日、鹿児島県庁を訪れ、田之上耕三県議会議長と塩田康一知事宛てに、国に計画反対の立場で対応するよう求める要望書をそれぞれ提出した。

…西之表市議会(14人)は計画への賛否が7人ずつに割れており、反対派の議員団は川村孝則議長を除く6人で1日発足した。今後、市民団体との対話や市民への情報発信を進めるという。  ▶(南日本新聞)


7月29日(木)《報道》

マリンタウン整備ほぼ完了 奄美市名瀬本港地区 市道も供用スタート

…鹿児島県の奄美市開発公社が整備を行う名瀬港本港地区(マリンタウン地区)で、市道5路線が28日、一般車両の供用を開始した。県道名瀬・瀬戸内線と接 続する3カ所の交差点改良工事を終え、マリンタウン地区内の整備計画は一部を除いてほぼ完了。事業開始から15年を経て、現在は造成地の分譲や民間企業に よる建設も進められている。市土木課は「道路や埋設などのインフラ整備が整った。今後、新しいまちづくりが進むことで整備効果が発揮されるのではないか」 と話した。…

▶(南海日日新聞)


7月29日(木)

原告は過去最多 第3次普天間爆音訴訟始まる

…普天間基地の周辺住民5300人余りがアメリカ軍機による騒音の差し止めなどを求める裁判が29日、那覇地裁沖縄支部で開かれました。
…「1次2次となかなか静かな日々を返せという飛行差し止めが実現できておりません。飛行差し止めを実現するために頑張っていきたいと思います」(原告代表の新垣清凉さん)…  ▶(RBC)


7月31日(土)

沖縄・米空軍軍属の男 強制性交等未遂容疑で逮捕

…ことし4月、本島中部の路上で女性に性的暴行を加えようとしたとして、アメリカ軍属の男が逮捕されました…▶(RBC)

 

現地レポート

石垣島平得大俣「陸自ミサイル基地建設工事」現地よりのレポート(41)

…6月4日〜7月7日のレポート▶琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク(7月7日更新)

 

石垣島平得大俣「陸自ミサイル基地建設工事」現地よりのレポート(42)

…7月30日のレポート▶琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク(8月3日更新)

 

宮古島千代田陸自新基地建設工事・保良「弾薬庫・射撃訓練場」建設工事への抗議行動レポート(72)

…6月4日〜7月6日のレポート▶琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク(7月7日更新)

 

宮古島千代田陸自新基地建設工事・保良「弾薬庫・射撃訓練場」建設工事への抗議行動レポート(73)

…7月28日〜8月1日のレポート▶琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク(8月3日更新)

 

防衛省民意を無視し「馬毛島」環境アセス着手強行。馬毛島、米軍訓練FCLP移転を名目に種子島と併せ自衛隊の拠点化を図る。⑦

…6月4日〜7月7日のこと▶琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク(7月7日更新)

 

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