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メモ・2021年9月・南西シフト関連

メモ・2021年 9月・南西シフト関連

 


▼防衛省2022年度予算概算要求(8月31日発表)関連報道

▶概算要求書 我が国の防衛と予算-令和4年度概算要求の概要

 

防衛費の概算要求、5兆4797億円計上 研究開発費は過去最大

…防衛省は31日、2022年度当初予算の概算要求を公表した。総額5兆4797億円で21年度当初予算比で2・6%増となる。前年度の概算要求(5兆4898億円)に次ぐ過去2番目の規模だが、金額が確定していない「事項要求」が多く、年末に迎える予算編成の段階ではさらに膨らみ、国内総生産(GDP)比1%に達する可能性もある。
…研究開発費は大幅に増えた。前年度比1141億円増の3257億円で、過去最大。F2戦闘機の後継となる次期戦闘機の開発をめぐり、機体やエンジンの設計などに1047億円を計上した。

…中国を念頭に南西方面の防衛力強化も図る。22年度末に沖縄県石垣島に陸上自衛隊の「石垣駐屯地」(仮称)を開設し、約570人からなる警備部隊や地対艦ミサイル部隊などを置く。整備費は110億円。 ▶(朝日新聞 9月1日)

 

過去最大規模5兆4797億円 研究開発に集中投資―防衛省概算要求

…防衛省は31日、2022年度予算の概算要求を発表した。総額は5兆4797億円で、21年度当初予算の5兆3422億円から2.6%増。要求段階で金額を示さない「事項要求」が含まれており、年末に編成する22年度予算案は最終的に過去最大となる見通しだ。従来の戦闘の様相を一変させる可能性がある 「ゲーム・チェンジャー」と呼ばれる先端技術の研究開発に集中投資する。 ▶(時事 8月31日)

 

最新鋭ステルス戦闘機F35B 4機導入へ521億円 新田原基地に配備、馬毛島で訓練予定 防衛省概算要求

…防衛省は31日発表の2022年度予算概算要求で、航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)に24年度から国内で初めて配備する最新鋭ステルス戦闘機 F35B4機の取得費用521億円を計上した。短距離離陸と垂直着陸が可能なF35Bは、米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備 計画が進む西之表市馬毛島での訓練を見込む。
…F35B関連は取得費のほか、機体の整備・維持や教育訓練費として268億円を別途加えた。FCLP移転のための基地整備に伴う再編交付金は22年度予算への計上を目指し、詳細を検討中。
…陸上自衛隊川内駐屯地(薩摩川内市)に22年度中の新編が検討されている「電子戦部隊」の関連経費で、本部隊庁舎改修・設計費約7000万円を盛り込ん だ。瀬戸内分屯地(瀬戸内町)に整備中の火薬庫整備費として24億円を求めた。いずれも活発化する中国の海洋進出を念頭に南西諸島の防衛力を強化する一環。 
▶(南日本新聞 9月1日)

 

奄美陸自、火薬庫など40億円 輸送艦取得など、南西防衛に軸足 防衛省22年度概算要求

…陸上自 衛隊奄美駐屯地関連では、同瀬戸内分屯地(瀬戸内町節子)の火薬庫整備など約40億円を計上した。
…同省は、瀬戸内分屯地の小銃弾や地対空誘導弾など弾薬を保管する「火薬庫地区」の整備を18年度から進めており、法面をトンネル状に 掘削したコンクリート製の弾薬庫5棟の整備を予定。現在は2本目の整備が進められており、新たな整備費には24億円を要求。奄美駐屯地・同分屯地のコンテナヤード整備費などを含め、約40億円が計上された。
…また、22年度末には補給や更生などの管理機能強化を目的に、奄美警備隊後方支援隊から独立させた駐屯地業務部隊の新たな編成も計画。これに伴い奄美大島内の人員は600人程度までに増員する。
…このほか概算要求では、島しょ部への部隊や装備品など輸送強化を目的に中型級艦艇と小型級艦艇各1隻の取得経費として102億円を計上。瀬戸内分屯地の火薬庫を含む、石垣島への警備部隊配置に伴う車両整備場や宮古島駐屯地倉庫の整備など、南西警備部隊などの配置に伴う施設整備費には169億円が求められた。 
▶(奄美新聞 9月5日)

 

防衛省、石垣駐屯地を22年度開設へ 南西シフト加速 概算要求110億1千万円

…防衛省・自衛隊は31日午後、2022年度概算要求をまとめた。石垣島で 整備を進めてきた駐屯地を22年度中に開設する方針を固め、施設整備費として約110億1千万円を計上した。南西地域での火薬庫整備費として64億円を求 めた。防衛装備や部隊編成の整備目標を定めた「中期防衛力整備計画」の期限を23年度に控え、防衛力の「南西シフト」を加速する。

…また、県外や沖縄本島から島しょ地域へ部隊や物資を輸送する目的で、搭載能力1700トン程度の中型船舶1隻、同350トン程度の小型船舶1隻の建造費 として約102億円を盛り込んだ。小型船舶は水深が浅い小規模離島への入港にも対応する。 最終的には中型船舶1隻、小型船舶3隻の計4隻をそろえる方針で、南西有事に備えて、県外にいる部隊を南西諸島に迅速に展開できることを目指す。 建造費の予算要求は陸自が行うが、海上、航空自衛隊の装備品の輸送も想定し「共同の部隊」となる。

…また、うるま市の陸自勝連分屯地へ23年度をめどに地対艦ミサイル部隊を新たに配備する方針を固めた。車両整備場などの整備経費として22年度は21億円を求めた。 ▶(琉球新報 8月31日)

 

宮古関係は19億円 防衛省 南西警備169億円計上

……(防衛省)担当者は…「千代田の宮古島駐屯地の倉庫と保良訓練場の火薬庫整備に係る経費のほか、同訓練場構内の道路整備費用となっている」と説明した。 ▶(宮古毎日新聞 9月1日紙面→琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク

 

輸送艦2隻に102億円 防衛省、南西地域を強化

…防衛省は2022年度予算の概算要求で、南西地域への輸送機能を強化するため、中型と小型の輸送艦艇計2隻を取得するための経費102億円を計上 した。23年度末に導入し、新編する共同部隊「海上輸送部隊」に配備。南西諸島への弾薬や車両といった装備品などの輸送体制を構築する。
…2隻は中型(約1700トン)と小型(約350トン)の輸送艦艇。同省は小型を23年度末までにもう2隻導入する方針。部隊配備先は「検討中」としている。
…南西警備部隊などの配置に伴う施設整備費は215億円を要求。22年度末に石垣駐屯地(仮称)を開設する予定で、警備部隊、地対空・地帯艦ミサイル部隊を570人規模で発足させる。23年度めどの陸自勝連分屯地(うるま市)への地対艦ミサイル部隊配備を想定した経費も盛り込んだ。
…与那国、対馬(長崎県)両駐屯地への電子戦部隊新編を念頭に置いた施設整備費は計46億円。23年度に配備したい考えで、電磁波領域の強化を図る。
…南西地域の防衛態勢を強化するため、鹿児島県の瀬戸内分屯地、宮古島、石垣両駐屯地に火薬庫整備費として計64億円を計上。宮古島は3棟目、石垣島は4棟の火薬庫を建設する。
…岸信夫防衛相は省内会議で「わが国周辺の安全保障環境がこれまでにない速度で厳しさを増す中、必要な防衛力を大幅に強化する」と強調した。 
▶(沖縄タイムス 9月1日)

 

歯止めもなく膨らむ、2022年度防衛省概算要求。東シナ海~インド洋での米国覇権確立の戦争の尖兵自衛隊

……「後年度負担」(ローンによる分割払い)が過去最大の2.8兆円ということは実質10兆円を超える防衛費だ!
…2023年度頭書には「戦争準備」完了。沖縄島勝連に連帯本部、奄美から沖縄島、宮古島、石垣島に対艦ミサイル網が出来る。それに重なって米軍中距離ミサイルもやって来る! 
▶(琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク ブログ)


9月 1日(水)《報道》

沖縄・勝連地対艦ミサイル連隊本部 陸自、南西諸島4部隊を指揮

…陸上自衛隊がうるま市の勝連分屯地に地対艦ミサイルを配備する計画に関連し、南西諸島の4カ所に配置する地対艦ミサイル部隊をまとめる「連隊本部」を同分屯地に置く方向で調整していることが8月31日までに分かった。

…防衛省は2022年度の概算要求で、地対艦ミサイル部隊配備に向け、勝連分屯地に車両整備場などを整備する費用として21億円を盛り込んだ。

…沖縄本島への配備で、地対艦ミサイルの「空白地帯」を埋める。勝連は南西諸島の四つの地対艦ミサイル中隊を指揮統制する役割を担うことになる。一方、奄美大島の瀬戸内駐屯地と宮古島の保良訓練場、石垣島では火薬庫の整備も進め、計63億円を盛り込んだ。 ▶(琉球新報 9月1日)

 

9月22日(水)

勝連配備 説明求める 県、ミサイル部隊配備巡り国に

…陸上自衛隊勝連分屯地(うるま市)への地対艦ミサイル部隊配備計画を巡って、県の金城賢知事公室長は22日の県議会代表質問で「詳細な配備スケジュールや弾薬の保管方法など、国に対し丁寧な説明を求めたい」と述べた。島袋恵祐氏(共産)への答弁。…

▶インド洋~アジア太平洋地域で進む米軍の再編④軍事強化される琉球弧の島々、米軍隷属下の自衛隊の再編・強化が進む。(琉球新報 9月23日紙面:琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク ブログ 9.30)

…陸自勝連分屯地に地対艦ミサイル部隊配備計画について、これ以上の基地機能強化があってはならない。断固反対すべきと県に求めました。 県は、島嶼配備についても配備ありきで物事を進める事がないよう、繰返し政府に対し求めてきた。勝連配備も丁寧な説明を求めたいと答弁しました。  ▶代表質問から(しまぶく恵祐 沖縄県議 twitter)


9月 1日(水)《報道》

海保、尖閣警備強化へ大型巡視船4隻を新造<22年度沖縄予算概算要求>

…海上保安庁は2022年度予算の概算要求で、尖閣諸島領海の警備態勢の強化に向け、巡視船などの整備に21年度当初予算比125億1千万円増の337億3千円を計上した。大型巡視船4隻を新造する。
…新造する大型巡視船は3500トン型が3隻、千トン型が1隻で、計68億8千万円を盛り込んだ。 ▶(琉球新報 9月1日)


(8月20日〜11月25日)

インド太平洋方面派遣訓練(IPD21) 海自

 

9月 1日(水)

海自がパラオ共和国と初の親善訓練

…海上自衛隊のインド太平洋方面派遣訓練部隊は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、日パラオ親善訓練を実施した。海自の戦術技量の向上とパラオ共和国海上保安局との相互理解の増進が目的。パラオとの訓練は今回が初めて。
…訓練はパラオ周辺で実施され、海自から護衛艦「かが」「むらさめ」「しらぬい」と搭載航空機SH60K、パラオ共和国海上保安局から巡視船「ケダム」「レメリーク II」が参加。両国は、通信訓練、戦術運動、捜索救難訓練などを実施した。

▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.8.27-9.2) ▶海上幕僚監部プレスリリース 9.1

…日本とパラオの歴史上初の親善訓練を通じて、両国は「自由で開かれたインド 太平洋」の実現に向けた二国間の協力をさらに深めました。 ▶海上自衛隊最大級の護衛艦「かが」を含む3隻の護衛艦 によるパラオ海上保安当局との親善訓練及びパラオ錨泊(在パラオ日本国大使館 9.1)

 

9月 2日(木)

太平洋島嶼国国防大臣会合で共同声明

…岸防衛大臣は、議長として日・太平洋島嶼国国防大臣会合(JPIDD)に出席した。

…JPIDDは防衛省が主催する初の多国間防衛相会合で、太平洋島嶼国(フィジー、パプアニューギニア、トンガ)と地域のパートナーの国々(オース トラリア、カナダ、クック諸島、フランス、ミクロネシア連邦、キリバス共和国、マーシャル諸島共和国、ナウル共和国、ニュージーランド、ニウエ、パラオ共 和国、ソロモン諸島、ツバル、英国、米国、バヌアツ)が参加。「自由で開かれたインド太平洋」、海洋安保、コロナ対応、気候変動と人道支援・災害救援 (HA/DR)について意見を交換し、議論の成果として、JPIDD共同声明を採択した。

▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.8.27-9.2)

▶日・太平洋島嶼国国防大臣会合(JPIDD)について(防衛省)

日・太平洋島嶼国国防大臣会合(JPIDD)共同声明

…3.    岸大臣は、自由で開かれたインド太平洋に関するビジョンを共有する全ての当事者と共に、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向けた防衛省及び自衛隊のコミットメントを新たにした。岸大臣は、PALM9で発表された「太平洋のキズナ政策」に基づき、自衛隊の艦艇による寄港や航空機による寄航等の交流や、海洋安全保障や災害救援をはじめとする分野における人材育成面での協力を通じて、国防当局間における協力を推進していくとの日本の意図を表明した。 大臣及び代表者は、当該協力を推進する日本の意図を歓迎した。

…8.    大臣及び代表者は、北朝鮮による全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な廃棄(CVID)の実現の重要性を強調した。また、違法な「瀬取り」を含む北朝鮮による制裁回避手法への対処を含め、関連する国連安保理決議を完全に履行し、また執行することに対するコミットメントを再確認した。

 

自由で開かれたインド太平洋 実現を” 島しょ国の国際会議

…太平洋の島しょ国の国防相らによる国際会議がオンラインで行われ、岸防衛大臣は、太平洋地域は権威主義との競争など新たな挑戦に直面していると指摘し「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて各国と連携を強化する考えを示し…
…防衛省の呼びかけで初めて開催されたこの会議には、海上交通で重要な航路にある太平洋の島しょ国のパプアニューギニアやフィジー、トンガなど13か国の国防相らが出席しました。 ▶(NHK 9月2日)

 

9月 3日(金)

岸防衛大臣閣議後会見

…IPD21として初めて太平洋島嶼国地域を訪問している護衛艦「かが」、「むらさめ」、「しらぬい」は、9月1日、パラオ周辺海域において、パラオ共和国海上保安局の巡視船「ケダム」等とともに、日パラオ親善訓練を実施をいたしました。パラオ共和国の巡視船「ケダム」は、日本財団が平成 30年に寄贈したものであります。日・パラオの重層的な友好関係を示すものであると考えています。今回の親善訓練は、違法・無報告・無規制漁業への対策や 海上法執行強化に対するわが国の「自由で開かれたインド太平洋」の要となる太平洋島嶼国地域へのコミットメントを示しています。訓練に引き続き、 IPD21部隊は、9月2日からパラオ共和国のコロール港に寄港しており、コロール港岸壁において、パラオ大統領を表敬いたしました。防衛省・自衛隊としては、今回の訓練や寄港を通じ、パラオ共和国との相互理解の促進を図るだけでなく、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向けて協働している姿を示すことができたと考えております。

…また、今後、IPD21部隊は仏領のニューカレドニアといった太平洋島嶼国地域を訪問する予定であります。防衛省・自 衛隊として、引き続き、この地域の安定と繁栄に深くコミットしていくというわが国の意思を示してまいりたいと考えております。

…日・太平洋島嶼国国防大臣会 合の実施についてであります。9月2日午前9時から約2時間半、いわゆるJPIDDをテレビ会議形式で実施を…

…全参加国のコンセンサスにより「日・太平洋島嶼国国防大臣会合共同声明」を採択しました。 ▶(防衛省)

 

9月16日(木)

海自 バヌアツと初の親善訓練

…9月13日~16日、インド太平洋方面派遣訓練部隊の護衛艦「しらぬい」は、バヌアツ周辺海域において、バヌアツ共和国警察海上部隊との親善訓練を初めて実施し、相互理解及び友好関係の増進を図りました。


…訓練では、バヌアツ警察海上部隊との目標情報の交換を実施し、これを基に海自艦艇が対応する一連の流れを演練しました。


…自衛艦隊は、太平洋島嶼国との親善訓練や各種交流事業を通じて、太平洋における法の支配に基づく海洋の安定利用に貢献しています。


…また、コロナ禍にあっても、柔軟性と機動性という海軍種の特徴を最大限に活用し、友好国との協力関係を強化し、インド太平洋地域の平和と安定に寄与しています。  ▶(自衛艦隊 HP)  ▶(防衛省・自衛隊 twitter)

 

9月17日(金)

海自 ニューカレドニア日仏共同訓練 ヌメア寄港

…月17日、インド太平洋方面派遣部隊の護衛艦「しらぬい」は、ニューカレドニア周辺海域において、仏海軍航空機とともに、日仏共同訓練を実施しました。訓練終了後の18日~19日の間、仏領ニューカレドニア島のヌメアに寄港しました。
…フランスは、インド洋及び太平洋島嶼地域に海外領土を保有し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現という同じ志を持っています。自衛艦隊は、フランス 海軍との共同訓練を通じて、戦術技量の向上及び仏海軍との連携の強化を図るとともに、防衛協力関係の深化を図っています。
…また、コロナ禍にあっても、柔軟性と機動性という海軍種の特徴を最大限に活用し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、友好国との協力関係を促進し、インド太平洋地域の平和と安定に寄与しています。 
▶(自衛艦隊 HP)

▶南太平洋における日仏軍事協力(在日フランス大使館HP)

9月18日(土)

日豪共同訓練 海自

…令和3年度インド太平洋方面派遣(IPD21)部隊は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携を強化すべく、オーストラリア海軍と共同訓練を実施した。
…訓練はオーストラリア北方の海空域で行われ、海上自衛隊から護衛艦「かが」と「むらさめ」、オーストラリア海軍から哨戒艇「マイトランド」が参加し、戦術運動などを実施した。
…海自の参加部隊は訓練に先立ち、9月15日から18日の間、 オーストラリア連邦のダーウィン港に寄港。新型コロナウイルス感染症の世界的拡大の中にあっても、両国が特別な戦略的パートナーであることを示し、連携を深めた。

▶インド太平洋方面派遣部隊が豪海軍と連携を強化(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.17-9.23)

 

9月24日(金)

日独共同訓練 海自 インド洋

…海上自衛隊のインド太平洋方面派遣(IPD21)部隊は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、ドイツ海軍と共同訓練を実施した。海自の戦術技量の向上とドイツ海軍との連携強化が目的。
…訓練はインド洋東方で実施され、海自から護衛艦「かが」「むらさめ」、ドイツ海軍からフリゲート「バイエルン」が参加し、各種戦術訓練を行った。  
▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.24-10.1)

 

東進する船と西進した艦隊の共同訓練

…フリゲート「バイエルン」は9月12日にパキスタンのカラチを出港したのち、インド洋上のディエゴガルシア島を経由してオーストラリアのパースを目指している途中で、その間にオーストラリアのダーウィンを出港し西進してきた海上自衛隊のインド太平洋方面派遣部隊の護衛艦2隻と会合した形です。

…なお、フリゲート「バイエルン」は、オーストラリアのパースに寄港したあとは、同国北部のダーウィンを経由し、グアム、そして東京に来航する予定です。

▶海自護衛艦「かが」&「むらさめ」インド洋でドイツ軍艦「バイエルン」と訓練を実施(のりものニュース 9月30日)

9月29日(水)

日米共同訓練 海自 インド洋

…海上自衛隊のインド太平洋方面派遣(IPD21)部隊は、日米同盟の抑止力・対処力を強化すべく、インド洋東方で米海軍と共同訓練を実施した。海自の戦術技量と米海軍との相互運用性の向上が目的。
…海上自衛隊から護衛艦「かが」と「むらさめ」、米海軍から補給艦「ユーコン」が参加し、各種戦術訓練を実施した。

▶(同上)


9月 1日(水)

ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会 住民への説明会要請

搬出前に市民説明会を!海自の輸送艦を使った8月28日の搬入は市の「港湾使用不許可」で延期。

許すな!「地対艦・地対空ミサイル弾頭」の宮古島への搬入。

…9月1日「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」は、ミサイル弾薬を熊本から搬出する前に、まず第一に住民への説明会を行うことを要請。…防衛省と弾薬搬出元の陸自西部方面総監に提出。
…9月6日には東京で行われた辺野古実の抗議行動で読み上げ手交されました。

▶(琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク ブログ 9.7)

…ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会は、防衛省と陸上自衛隊西部方面総監に対し、陸上自衛隊宮古島駐屯地(千代田)と保良訓練場に搬入が予定されている弾薬について、「住民への事前説明が一切なしに行われようとしている」などとして、弾薬を搬入する前に住民説明会を開催するよう要請した。

…要請書によると「弾薬が搬入されれば島全体が戦場になりかねない。平時でも事件事故の危険性もあり、大きな脅威を感じている」と指摘。その上で「危険物である弾薬の搬入日時、運搬ルート、安全対策など最低限の説明を地域住民に対して行う責任がある」としている。  ▶(宮古毎日新聞 9月7日紙面:上ブログ)

 

9月 1日(水)《現地レポート》

水曜サンエー前スタンディング行動再開 ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会

▶宮古島千代田陸自新基地建設工事・保良「弾薬庫・射撃訓練場」建設工事への抗議行動レポート(73)(琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク ブログ 9.23)

9月 7日(火)

土地規制法廃止求め市議会へ請願書提出 ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会

…この請願は土地規制法の廃止を求める沖縄有志の会との連名で提出された。

…請願者は同法律について「どのような施設周辺の住民が規制の対象となり、どのような行為が施設の機能を阻害する行為とされるのか、すべてが曖昧な欠陥法。憲法が定める罪刑法定主義に反する」と主張。…

▶(宮古毎日新聞 9月7日紙面:上ブログ)

9月 8日(水)

土地規制法 廃止の請願、審議未了 市議会総務委、野党賛成で

…土地規制法廃止の請願の討論で高吉幸光氏は「施行は次年度で、実際に状況を見ないと分からない」と審議未了を提案。

…下地茜氏は宮古島全体が指定される可能性を指摘し「経済活動、自治権、人権に影響がある」と廃止に賛成したが採決で審議未了となった。

…辺野古新基地建設中止や普天間基地の県外・国外移転を議論する意見書採択を求める陳情は、賛成少数で不採択。…

▶(宮古新報 9月9日紙面:上ブログ)

「土地規制法請願の委員会傍聴記」

…傍聴したが、少数与党の議員は、頑張って趣旨説明してくれたのだが、多数野党の保 守のオジサン議員たちは、ほとんどこの「重要土地調査規制法」という法律を理解していない。確かに「住民監視弾圧法」である本質を隠すために曖昧模糊にされ、分かりにくくされてはいるが、それ以前に読み込んで理解しようとしていない、と見えた。だから、この請願そのものに対して批判も評価も反論もできない…  ▶(上ブログ)

 

9月11日(土)《現地レポート》

日本軍「慰安婦」祈念碑 建立13周年

…ささやかな集まり。
…「新日本軍」が再び宮古島に駐屯。…「慰安婦」の悲劇を繰り返させるな! ▶(上ブログ)

 

9月16日(木)《現地レポート》

戦争訓練するな! 千代田1,411日目

…昨日から、全国で自衛隊の大規模訓練(米軍も参加)が始まっている。
…千代田からも、軍用トラックの出入りが頻繁だ。市内方向からも戻ってくる。基地内では、偽装ネットを模擬構造物にかけて何ヵ所かおいてある。多くはないが、隊員も行動しているが、ミサイル車両が少ない。島外に持ち出し15旅団と共に訓練しているのか?
沖縄戦の教訓を学べ!
…先日の宮古毎日新聞に載った「宮古島市内の戦争遺跡」、沖縄戦の宮古島における実態の記録についての記事を、駐屯地の隊員に向けてハンドマイクで訴え、ご清聴いただいた。 ▶(上ブログ)

 

9月23日(木)《現地レポート》

スタンディング行動 千代田1,418日目

…今日の千代田ゲー ト前には、シャボン玉が飛び溢れ、けん玉の音が響き、久々にK医師の声がマイクから流れ、活気あるスタンディング行動ができました。参加は5名でしたが、 体調不良のあの人々や農作業に追われるあの人々や選挙活動に多忙なあの人々や、多くの仲間が私達の背中を押しています。
…宮古島駐屯地の陸自隊員、聞いてるか!?私達の生活を削って、時間を削って、生命を削って、ここに立ち、訴えている言葉を、聞いているか?聞こえているか?… 

「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」はあきらめずに行動を続けています!
ぜひできる範囲で行動にご参加ください! ミサイル基地をなくしましょう!   ▶(上ブログ)

 

9月30日(木)《現地レポート》

ゲート前にバリケードのつもりか? 千代田1,425日目

…ゲート前にバリケードのつもりか、突入防止の10トンブロックのつもりなのか?ゴミ箱と見紛う
…写真撮っていると隊員がやって来る。「黄色の線より中は用地ですから入らないで下さい」「後から来て、勝手に用地にしたんだよ。これは何?」「自分は答える 立場にありません」「何のためにこんなの置いてるの?」「訓練です」「何の訓練?私達をテロリストに見立てた訓練?」てな訳です。…

…弾薬庫の前には、フォークリフトのようなものが。そろそろ、弾薬搬入が近いのか?

…今日は、自民党新総裁が決まっこともあり、ハンドマイクで…

▶宮古島千代田陸自新基地建設工事・保良「弾薬庫・射撃訓練場」建設工事への抗議行動レポート(74)(ブログ:琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク 10.2)


9月 1日(水)《報道》

石垣島 ゴルフ場開発、県が同意 市が特例措置申請 着工に大きく前進

…前勢岳北方で㈱ユニマットプレシャスが計画するゴルフ場付きリゾート開発を めぐり、農地の用途を変更する農地転用などの手続きを地域未来投資促進法の特例措置で目指す石垣市が同法に基づき提出した土地利用調整計画に対し、県が同意したことが8月31日、関係者の話で分かった。これによりゴルフ場開発は着工に向け大きく前進する。

…ゴルフ場開発では、農振除外や農地転用などが現行法上極めて困難となっているため、市は地域 未来投資促進法の特例措置を活用して同開発を実現しようと手続きを進めてきた。…

…事業予定地の土地利用状況は農地(牧場、牧草地、畜舎)44.12㌶、山林(樹林地)81.28㌶、道路2.03㌶となっている。森林法で定められている森林地域のうち残存する森林の割合は83.39%。 ▶(八重山毎日新聞 9月1日)

 

市長「着工のメドついた」 各団体、効果に期待

…前勢岳北方のゴルフ場付きリゾート開発計画をめぐり、地域未来投資促進法に基づく土地利用調整計画に県が同意したことを受け、中山義隆石垣市長は1日、地元経済5団体の代表らとともに市役所で会見し、「事業着工のメドがついた。 アフターコロナの観光の目玉、起爆剤になることを期待する」と述べた。

…中山市長は「新空港開港にあたっては唯一のチャンピオンコースが閉鎖された。その後観光は伸 び、量から質への転換を目指す中、ゴルフ場は八重山全体の観光・経済に好影響を与える。一日も早い着工、オープンに向け全力でバックアップしていく」と全 面的に協力する考えを示した。
…一方、名蔵アンパルなど自然環境への影響については「事業者もアンパル会と話し合いを重ねて 当初計画から環境に配慮して変更した経緯もある。環境に優しい新空港建設の実績もある。環境に負荷を与えないよう環境保護団体の声もしっかり受け事業者と連携して対応していきたい」とした。  ▶(八重山毎日新聞 9月2日)

 

9月 3日(金)

石垣島 ゴルフ場開発、容認できない 市民団体が県に反対要請

…「我(ば)がーやいまの自然環境を考える会」の宮城信博会長とアンパルの自然を守る会の島村賢正共同代表らが3日、県庁に玉城デニー知事と 赤嶺昇県議会議長を訪ね、開発計画に反対する要請と陳情を行った。

…計画地周辺には西表石垣国立公園があり、ラムサール条約登録地域の名蔵アンパルと、水系の一つとされるウガドゥカーラの沢がある。国の特別天然記念物のカンムリワシの生息も確認されている。

…考える会は計画地について「かねてより農・畜産業にとっての一等地とも評され、今後長きにわ たり安定的な生産拠点になることが期待される」「自然の恵みの集約地点でシンボル的な景勝地でもあり、市民の心のよりどころ。むやみに破壊されることは到 底許容できない」などと指摘。

…会見で宮城会長は「こんな野蛮な工事が強行されると思うとたまらない。知事意見には3~4年時間をかけるべきだとの項目もある。県には政治判断を加えた対応を取ってほしい」、島村共同代表は「計画は石垣市や八重山の未来のためにはならない。自然 を守り、保全していくことが100~200年後の子孫に対する私たちの贈り物だ」と訴えた。

…環境アセスメントの手続きでは、知事意見を受けた環境影響評価書の補正評価書を事業者が作成中。県に提出後は1カ月の広告・縦覧を経るが意見募集は行わず、手続きは終了となる。  ▶(八重山毎日新聞 9月4日)

 

9月14日(火)

ゴルフ場反対、署名開始 市民2団体、目標10万筆

…前勢岳北方で㈱ユニマットプレシャスが計画する ゴルフ場付きリゾート開発に対してアンパルの自然を守る会(島村賢正共同代表)と我がーやいまの自然環境を考える会(宮城信博会長)は14日、同開発事業の反対署名を開始した。署名は紙媒体とインターネット上のオンライン(電子)署名で行い、目標を国内外から10万筆と定めた。

…守る会事務局の山崎雅毅氏は「(事業者は)1日1000㌧水が必要としているが、市は1日 100㌧しか供給できない。1日900㌧の地下水をくみ上げる場合の影響は、科学的データがないため許可するのは危険な行為」と指摘。考える会副会長の川 平成雄氏は経済効果について「雇用、固定資産税、法人、市民税は入るが、それ以外は市の外に出るザル経済」と疑問視した。
…同会副会長の比屋根健氏は「ゴルフ場も自衛隊も、その問題を吹き飛ばすのは住民の声だ」、島村共同代表は「石垣を愛してくれる県内外の皆さんも関心を持っていると思う。ぜひ(10万筆)集めたい」と呼び掛けた。

▶(八重山毎日新聞 9月15日)


9月 2日(木)

英米圏情報同盟「ファイブアイズ」に韓国など4カ国追加を議論

  米下院、来年の国防授権法草案で 
  「最大の脅威である中・ロに対抗し 
  韓・日・独・印に範囲を広げるべき」

…米国が主導する英米圏国家の機密情報共有同盟、いわゆる「ファイブアイズ」(米・英・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド)に、韓国など4カ国を追加する方案が米下院で議論されている。
…2日、米下院軍事委員会に付属する情報・特殊戦小委員会が公開した35ページの「2022会計年度国防授権法(NDAA)」草案によれば、「情報共有体系」項目にファイブアイズの拡大・強化方案が詳しく言及されている。
…小委員会側は草案で「ファイブアイズの創設以後、脅威の地形が大きく変わっており、今や最大の脅威は中国とロシア」と規定した。

…ファイブアイズは、第2次 世界大戦当時にドイツの暗号文解読などのために米国と英国が情報を共有することで胎動し、冷戦時期を経て英連邦の3カ国を追加して規模を拡大した。
…小委員会は「強力な競争に直面し、ファイブアイズ参加国間の協力を強化して、似た考えを共有する民主国家にまで信頼共同体の範囲を拡大する必要がある」とし、韓国・日本・インド・ドイツを具体的に列挙した。…▶(ハンギョレ 9月2日)


9月 2日(木)

辺野古 ヘリ基地反対協がサンゴ破壊中止など防衛局に要請

…ヘリ基地反対協の仲本興真事務局長ら代表が沖縄防衛局を訪れ、新護岸工事や全ての新基地建設作業とサンゴの採捕・移植作業を直ちに中止するように 抗議と要請を行いました。

…反対協側は、使用されている接着剤について、「水中生物に長期にわたって悪影響を与える恐れがある」と注意書きがあり有害だと指摘し、使用と移植地の環境破壊をやめるように要請しました。

…防衛局側は「使用している水中ボンド(接着剤)はこれまで使用実績が豊富にあり、環境への悪影響は報告されていない」と無責任な回答に終始しました。

…要請後、防衛局の玄関前で二十数人が集会を開催。要請に参加した中原貴久子さんが「(国が設置した)環境監視等委員会にはサンゴの専門家がいないことが分かった。許せない」と語りました。参加者は「防衛局はサンゴを殺すな」とシュプレヒコールをあげました。 ▶辺野古リポート 防衛局はサンゴ殺すな(しんぶん赤旗 9月5日)

 

9月11日(土)

辺野古の海の生物の豊かさは世界レベル 米NGOが認定 新基地建設中止と保護を要求

…沖縄県は11日、名護市辺野古・大浦湾の保全を考えるシンポジウムをオンラインで開いた。登壇者は同海域の生物多様性を「世界レベル」と評価。政府が進める新基地建設による影響に強い懸念を示し「保護の網」をかけるよう求める声が上がった。県と登壇者は、工事を中止し、生態系保護のため、あらゆる調査を政府に求める声明を発表した。

…シンポでは日本自然保護協会の安部真理子主任と、日本大学理工学部の鎌尾彰司准教授が基調講演した。

…安部氏は、海洋学者として著名なシルヴィア・アール博士が代表を務め海洋保護活動をする米NGO「ミッション・ブルー」が、辺野古・大浦湾一帯を世界的に重要な海として「ホープスポット」に認定したことを紹介した。

…また、生物多様性の高さで世界的に知られるハワイのパパハナウモクアケア海洋国立モニュメントの生物が151万平方キロメートルに7千種なのに対し、辺野古・大浦湾はわずか20平方キロメートルに262の絶滅危惧種を含む5300種以上いることから「生物多様性の高さが分かる」と述べた。

…ジュゴンやサンゴ、マングローブ、泥地などが生態系の微妙なバランスを保っていると指摘。新基地建設はその生態系に「不可逆的な変化を与えてしまう」と述べ、埋め立て海域だけではなく周辺に大きな影響を与えると警告した。

…鎌尾氏は、大浦湾に広がる軟弱地盤は、海底の複雑な地形や、これまで実績のない深度であることなどから「技術的課題が多く残されている」として、政府と県が協議する必要性を指摘した。

…玉城デニー知事は冒頭のあいさつで、新基地建設工事に「人類共通の財産を地球上から永遠に消失させ、生態系へ甚大な影響を生じさせることになると強い危機感を持っている」と強調した。 ▶(沖縄タイムス 9月13日)

▶辺野古・大浦湾シンポジウム2021 ~世界に認められた沖縄の宝の海『ホープスポット』を未来へ~(youtube)

9月14日(火)《報道》

辺野古設計変更の不承認は10月以降 沖縄県、サンゴ学会の意見反映へ

…米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、沖縄防衛局が申請している設計変更について、県は不承認の時期を10月以降とすることを13日までに固め た。9月中に防衛局に5回目の質問を出す準備を進めている。埋め立て予定地に生息しているサンゴ類の移植に関して日本サンゴ礁学会に意見を聞いており、内容に応じて設計変更への判断に反映させる見通し。

…県は不承認の方針で、その根拠付けや論理構成を詰めている。最終判断の時期はずれ込むが、年内となる公算が大きい…

▶(琉球新報 9月14日)

9月17日(金)

辺野古 「明確な説明を」サンゴ移植で県 有識者委に質問状

…辺野古沖のサンゴ移植について県はことし7月、サンゴの生残率を高めるため水温が高い夏場や台風の時期を避けるなど条件付きで許可しましたが、防衛局はこれらの条件に従わず移植を始めました。
…こうした事態を受け県は17日、環境保全策について防衛局に助言する環境監視等委員会に対し、専門的・技術的な観点から明確な説明責任を果たすべきだとして、公開質問状を提出しました。

…質問状は全部で17項目におよび、サンゴの移植にあたり防衛局から事前の相談があったかや、その相談内容などを質しています。
県は10月15日までに回答するよう求めています。  ▶(RBC 9月18日)


9月 2日(木)

普天間基地 PFOS汚水排出 防衛・環境省が説明

…アメリカ海兵隊が普天間基地で保管している有機フッ素化合物PFOSを含む汚水を下水道に排水した問題で防衛省と環境省の担当者が2日午前地元の宜野湾市を訪れ経緯などを説明しました。…  ▶(RBC 9月2日)

 

PFOS処理水 県が再発防止など沖縄防衛局に要請

…アメリカ海兵隊がPFOSを含む汚水を処理し普天間基地から下水道に放出した問題で、県は2日、沖縄防衛局に対し、再発防止とPFOSの保管状況の公表をアメリカ軍に働きかけるよう要請しました。

…この問題は先月26日、アメリカ海兵隊が人体への影響が懸念される有機フッ素化合物PFOSを含む汚水を処理した水、およそ6万4000リットルを普天間基地から下水道に放出したものです。


…県は2日沖縄防衛局に対し、基地の外への放出を今後一切行わずに焼却処理することや、PFOSなどの保管状況の公表などをアメリカ軍に働きかけるよう要請しました。
…「本人たち(米軍)はその間違ったことはやっていないという認識。同じことをやる可能性があるので、速やかに合同委員会なりで協議を進めて基準や方針を決めてくださいと」(溜政仁・県基地対策統括監)  ▶(RBC 9月2日)

 

米軍PFOS放出 県議会が抗議決議へ

…アメリカ海兵隊がPFOSを含む汚水を処理し普天間基地から下水道に放出した問題で、県議会の特別委員会は、9月定例会冒頭で抗議決議と意見書を可決させる方針です。

…委員会ではこのほか先月12日に起きた海兵隊のオスプレイ部品落下事故についても、抗議決議と意見書の可決を目指すことを確認しています。   ▶(RBC 9月3日)

 

9月 6日(月)

PFOS処理水放出問題 県が外務省に要請

…先月、アメリカ海兵隊がPFOSを含む水を下水道に放出した問題で、県は6日、外務省沖縄事務所を訪れ、今後はアメリカ軍施設外への放出はせず、アメリカ軍の責任で処理することなどを要請しました。

…外務省沖縄事務所は日米両政府が汚水の取り扱いについて協議をしている最中に放出されたことから、「大変遺憾である」との認識を示しましたが、保管状況の把握やアメリカ軍の処理計画については「日米間での協議が重要」だと述べるにとどめたということです。   ▶(RBC 9月6日)

 

9月 8日(水)

宜野湾市議会 PFOS放出で抗議決議

…問題で普天間基地の地元、宜野湾市の議会は8日、抗議決議を全会一致で可決しました。  ▶(RBC 9月8日)

 

9月 9日(木)

米海兵隊 PFOS含む泡消火剤を交換

…アメリカ海兵隊によりますと、高濃度のPFOSやPFOAを含む泡消火剤について、普天間基地を含む県内すべての基地や施設で新しい消火剤に交換したということです。


…これまで使用していた泡消火剤は日本本土に輸送され、日本政府の認可を受けた施設で焼却処分されたとしています。


…今回の措置について海兵隊は「PFOSなどがもたらす環境リスクを大幅に軽減するもの」と強調していますが、新しい消火剤については「アメリカ国防総省の要件を満たす」と発表するのみで、名称やPFOSなどを含むかどうか明らかにしていません。   ▶(RBC 9月10日)

 

9月10日(金)

PFOS放出玉城知事「立ち入り調査求める」

…玉城知事は10日の会見で、有機フッ素化合物PFOSを含む汚水の処理のいきさつなど詳細な情報が提供されていないとして、基地内への立ち入り調査を求めていく考えを示しました。
…「水質汚染の原因を追究するという我々の考え方にはあまり積極的ではないという印象ですし。基地の立ち入り調査を重ねて求めていきたいと思う」(玉城知事)

…また「基地内の貯水槽には汚水が残っている」として、基地の外に放出せずにアメリカ軍の責任で焼却処理をするよう政府と連携しながら引き続き要請したいとしています。  ▶(RBC 9月10日)

 

PFOS処理水排出 市調査で目標値越える

…問題について、宜野湾市は10日、アメリカ軍が水を放 出した当日に下水道から採取した水を調べた結果、国が暫定で定めた目標値の13倍以上となるPFOSとPFOAが検出されたと発表しました。

…この問題は先月26日、アメリカ海兵隊がPFOSを含む汚水を処理し、普天間基地から下水道に放出したもので、海兵隊は放出した水についてPFOSとPFOAの合計が日本の暫定目標値である1リットル当たり50ナノグラム以下だとしていました。
…「この報告を受けまして、高濃度670というPFASの値が出たことに非常に愕然として驚いています」(松川市長)

▶(RBC 9月10日)

9月17日(金)《報道》

PFOS指針値下回るも放出前より上昇

…問題で県の水質調査では、PFOSとPFOAの合計値が、国の暫定指針値を下回ったものの、放出前より上昇していたことが分かりました。   ▶(RBC 9月17日)

 

9月18日(土)

普天間基地PFOS 日本が9200万円負担し処分

…普天間基地に保管されている有機フッ素化合物=PFOSを含む汚水について、政府は、日本側がおよそ9200万円を負担して焼却処分すると発表しました。
…普天間基地には、およそ36万リットルのPFOSを含む汚水が残されていて、県はアメリカ軍の責任で焼却処分することを求めていました。   ▶(RBC 9月18日)  ▶米軍PFOS処理水放出 “日本負担”が残す禍根(RBC 9月24日)

 

9月30日《報道》

米軍PFOS処理水放出 市再調査で大幅低減

…放出の当日、宜野湾市が、普天間基地の排水が流れる公共桝の汚水を調査したところ日本の暫定基準値のおよそ13倍となるPFOSとPFOAが検出されました。
…この結果を受け、市が今月9日に同じ地点で再び調査した結果、基準値を大きく下回り大幅に低くなっていることが分かりました。


…市は、「米軍による放出の影響が推測されるが、断定はできない」として調査回数の見直しや沖縄防衛局など関係機関との意見交換も視野に今後の対応を検討するとしています。  ▶(RBC 9月30日)


9月 3日(金)

米軍属強制性交未遂事件 県「AAFES」に抗議

…ことし4月、本島中部の路上で女性に性的暴行を加えようとしたとしてアメリカ軍属の男が逮捕された事件で、県は3日、男が所属する組織に対し直接抗議しました。
…この事件をめぐっては、逮捕された男が軍の小売業者に所属する軍属で各軍の管理下にないとして、アメリカ軍が県の抗議を受けない意向を示していました。
…(県・金城賢知事公室長)「非人間的で卑劣な犯罪は、基地と隣り合わせの生活を余儀なくされる県民に、非常に強い不安を与えるものであると。(軍属の男の行為は)女性の人権を蹂躙するものであり、断じて許すことは出来ないと強く申し上げた」  ▶(RBC 9月3日)


9月 4日(土)

英空母クイーン・エリザベス、米海軍横須賀基地に寄港 中国牽制か

…米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に4日、英海軍の空母クイーン・エリザベスが寄港した。2017年暮れの就役後、同艦が初めて臨む作戦航海で日本に来航した背景には、東シナ海などを足場に西太平洋への進出を図る中国を牽制(けんせい)する意図がうかがえる。

…午後2時25分、いつもは米空母が使う12号バースにクイーン・エリザベスが接岸した。米第7艦隊音楽隊が歓迎の演奏を終えると、同艦からバグパイプの音色が響く。全長280メートルの艦体を覆う飛行甲板には、英米30機余の艦載機のうち、戦闘機10機とヘリコプター2機の姿があった。
…同艦は5月に英国を発ち、英米、オランダ3カ国の水上艦8隻と潜水艦1隻で空母打撃群を編成。これまでインド洋や太平洋、南シナ海に展開し、一部の沿岸国と演習を重ねてきた。8月下旬には、東シナ海から関東南方にかけての海空域で海上自衛隊との共同訓練が始まり、今月に入ってカナダ艦1隻も加わった。

…この日の寄港を見守った駐日英大使のジュリア・ロングボトム氏は報道陣 に、「空母打撃群の訪問は、共通の価値観と安全保障上の優先事項、強固な貿易関係を基盤としたパートナーシップにさらに注力する姿勢を示す」と述べた。英政府がこれまで繰り返し強調してきた「民主的な価値観を守り、共通の脅威へ対処する」という空母派遣の意義は、「自由で開かれたインド太平洋」構想を掲げて中国海軍と向かい合う日米の姿勢と重なりあう。
…防衛省によると、同艦の寄港は9日まで。5日は英補給艦と、オランダのフリゲートが日米の横須賀基地にそれぞれ入港する予定だ。 ▶(朝日新聞 9月5日)

 

英海軍の空母「クイーン・エリザベス」、釜山寄らず横須賀に入港

中国牽制のためのインド太平洋構想に対する韓日間の異なる態度を反映 
7日まで東シナ海から関東南方海上で多国籍訓練を実施予定

…英海軍の最新鋭航空母艦「クイーン・エリザベス」が4日、横須賀港に入港した。先月末に予定されていた釜山(プサン)への入港を取り消した直後に行われたことから、関心が集まっている。

…ティーブ・モアハ ウス空母打撃軍司令官は横須賀到着直後、ツイッターに「この地域で最も密接な安全保障上のパートナーである日本と演習及び交流を行うため、英国空母打撃軍が日本に到着した。英日関係はこの地域の安全と安定に対する英国の関与において非常に重要だ」という書き込みを残した。彼はツイッターに掲載した1分36秒の動画で、「日本をはじめ、志を共にする国々とともに、英国は民主主義の価値を維持し、共通の脅威に対応する」という覚悟を明らかにした。

…インド太平洋地域の主要国であり、米国の核心同盟国である韓国と日本がクイーン・エリザ ベスの入港に示した異なる態度は、欧州主要国に参加範囲が拡大している「インド太平洋構想」に対する両国の「戦略的判断」の相違を反映しているといえる。 英国など欧州主要国と力を合わせ、事実上「中国牽制」が目的のインド太平洋構想を深めようとする日本と異なり、韓国は米国と中国の間で「微妙なバランス」 の維持に努めている

…日本に到着したクイーン・エリザベスは同時期に入港した米国、オランダの艦船と共に、7日まで「パシフィッククラウ ン21-3」という名の多国籍共同訓練を行う。日本の海上幕僚監部は2日、この訓練の実施を知らせる報道資料で、「海上自衛隊は『自由で開かれたインド太 平洋』の実現に向けた連帯を強化すべく、次の通り英海軍、米海軍、オランダ海軍及びカナダ海軍と共同訓練を実施する」と明らかにした。

…訓練が行われる地域 は、中国と日本の間の領土紛争が続いている東シナ海から関東南方につながる広い海域だ。今回の訓練では、クイーン・エリザベスの艦載機として、垂直離着陸 能力を保有しているF35-Bも参加する。

▶(ハンギョレ 9月6日)

9月 3日 岸防衛大臣閣議後会見

…英空母打撃群の日本寄港について

…9月4日から9日までの間、英空母「クイーン・エリザベス」が、そして、9月5日から7日までの間、英補給艦「タイドスプリング」が在日米軍横須賀海軍施設に、また、同じく9月5日から7日までの間、オランダのフリゲート艦「エファーツェン」が海上自衛隊横須賀基地に寄港いたします。

…私は、この機会を活かし、6日にオランダのフリゲート艦「エファーツェン」及び英空母「クイーン・エリザベス」を訪問し、「エファーツェン」艦長及 び英空母打撃群の司令官等と意見交換を行う予定であります。

…また、現在、英空母打撃群との間で「パシフィック・クラウン21」と称する一連の共同訓練を実施をしております。これまでの2回の訓練に引き続き、9月2日から7日までの間、東シナ海から関東南方に至る海空域において、共同訓練を実施しております。本訓練には、護衛艦「いせ」、「あさひ」などの艦艇のほか、航空自衛隊のF-2やF-15戦闘機などが参加し、英空母打撃群との間で、対抗戦訓練や対 潜戦訓練などを実施をいたします。

…こうした英空母打撃群の日本寄港や自衛隊との共同訓練の実施は、長い歴史と伝統を有する日英防衛協力が「新たな段階」に入ったことなどを示す象徴となるものであります。防衛省・自衛隊は、今後も基本的価値と戦略的利益を共有する英国などと共に、「FOIP」の維持・強化、 そして、グローバルな安全保障上の課題への対処のために協働し、地域の平和と安定に引き続き積極的に貢献していく考えであります。 ▶(防衛省)

 

9月 6日(月)

岸大臣、山崎統幕長、山村海幕長が英空母を視察

…岸防衛大臣と山崎統合幕僚長、山村海上幕僚長は、横須賀に停泊中の英空母「クイーン・エリザベス」とオランダのフリゲート「エファーツェン」を視察し、今回の日本寄港を歓迎した。
…両艦とも、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・構築のため、日本周辺での共同訓練に参加するために寄港した。

 

山村海幕長がオランダ艦の司令官を訪問

…山村浩海上幕僚長は6日、5日に横須賀に入港したオランダのフリゲート「エファーツェン」を訪問した。同艦は、日本などと共同訓練を行っている英空母打撃群「CSG21」を構成する1艦として入港し、7日まで滞在。その後、関東沖での共同訓練に参加した。
…オランダ政府は2020年11月17日、「インド太平洋ガイドライン」をハーグで発表。このガイドラインに基づき、今回初めて経済的重要地域に海軍を派遣した。
…この派遣の背景には、インド太平洋地域における地政学的緊張の高まりがあり、今後EU加盟国が同地域の安全保障などに積極的に関与する姿勢を示すものとなっている。  
▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.3-9.9)

 

9月 2日(木)〜7日(火)

日英米蘭加共同訓練(Pacific Crown 21-3)海自 空自

▶(海上自衛隊 プレスリリース 9.2)

 

9月 3日 空自が英と初めて日本周辺海空域で訓練

…航空自衛隊のF15戦闘機、F2戦闘機、E767早期警戒管制機は3日、四国南方空域で実施された「パシフィック・クラウン21-3」に参加した。訓練には海上自衛隊の艦艇をはじめ、英空軍や米海兵隊のF35B戦闘機、英米蘭加の艦艇が参加した。
…日本周辺海空域における日英の海空共同訓練は初めてであり、航空自衛隊は「長い歴史を有する日英関係の新たな結節となった」としている。  
▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.3-9.9)

 

9月 8日(水)、9日(木)

日英米蘭加共同訓練(Pacific Crown 21-4)海自 空自

▶(海上自衛隊 プレスリリース 9.8)

 

海・空自が英空母打撃と共同訓練

…8、9の両日に実施された「パシフィック・クラウン21-4」には、以下の部隊が参加し、戦術運動、通信訓練、発着艦訓練などを行った。
……海上自衛隊:護衛艦「いせ」「いずも」、搭載航空機SH60J/K哨戒ヘリコプター、MCH101掃海・輸送ヘリコプター
……航空自衛隊:F35A戦闘機、E767早期警戒管制機
……英空母打撃群:英空母「クイーン・エリザベス」、英駆逐艦「ディフェンダー」、英補給艦「タイドスプリング」、英補給艦「フォート・ビクトリア」
……蘭フリゲート「エファーツェン」……加フリゲート「ウィニペグ」
……英F35B戦闘機、米F35B戦闘機   
▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.3-9.9)

 

9月22日(水)

クイン英国国防閣外大臣が岸大臣を表敬

…ジェレミー・クイン英国国防閣外大臣(国防調達担当)が防衛省を訪れ、岸防衛大臣への表敬、中山防衛副大臣との会談などを行った。また、中山副大臣とともに防衛装備庁航空装備研究所(東京都立川市)を視察した。
…日英両国は、基本的価値を共有するグローバルな戦略的パートナーであり、7月のウォレス国防大臣との防衛相会談に引き続き、9月の空母「クイー ン・エリザベス」を旗艦とする空母打撃群の日本寄港や共同訓練の実施により、日英の防衛協力関係は「新たな段階」に入っている。      
▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.17-9.23)

 

9月24日(金)

水陸機動団が水陸両用部隊の日英専門家交流を実施

…陸上総隊水陸機動団は9月21日から24日の間、相浦駐屯地(長崎)などに英国海兵隊員1人を受け入れ、日英水陸両用専門家交流を実施した。
…日英の隊員は、今後の両国の水陸両用部隊間の防衛協力・交流について意見を交換するなどし、同分野における協力関係を一層深めていくことで一致した。   
▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.24-10.1) 

▶(陸上自衛隊 twitter)

9月28日(火)〈発表〉

海自、英潜水艦と初訓練 インド太平洋で協力強化

…海上自衛隊は28日、英海軍の潜水艦1隻と海自の潜水艦1隻が日本周辺の海域で14、15両日に対潜水艦戦の訓練をしたと発表した。海自によると、海自が英潜水艦と共同訓練するのは初めて。英国はインド太平洋への関与を強めており、日本との防衛協力を進め、存在感を示す狙いがあるとみられる。
…潜水艦は「機密の塊」で、位置など秘匿性が極めて高く、各国の海軍が運用に最も神経を使う存在。自衛隊の潜水艦が、米軍以外の潜水艦と訓練するのは異例で、日英の軍事的な連携が急速に深まっていると言えそうだ。
…海自は、双方の潜水艦の艦名を公表していない。  
▶(信濃毎日新聞 9月28日)


9月 3日(金)

防衛省、馬毛島の海底調査 3日再開 米軍訓練移転・自衛隊基地整備計画 鹿児島

…西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に伴い、防衛省は島周辺でのボーリング調査を3日から再開する。来年5月31日までに、前回調査で終わらなかった25地点の海底土砂を採取する。
…同省は「安全確保や漁場に配慮し、地元の理解を得ながら速やかに調査を進めていきたい」と説明した。
…ボーリング調査は、護衛艦などが接岸できる大規模係留施設や仮設桟橋などの整備に向け昨年12月に開始。県が当初許可した5月末までに馬毛島東海域37地点で土砂を採取予定だったが、しけが続き12地点にとどまり、期間延長を申請…
…県は漁場環境への配慮や安全対策の徹底を条件に7月下旬に許可した。 ▶(南日本新聞 9月3日)

 

9月 4日(土)《報道》

一社長の軍事化計画、現実に 160億円で買い取られた島「第2のディエゴガルシア」へ

…全体の構想を見ると、ひとつの島をそっくり丸ごと「軍事要塞」にするという異様なものだ。そん な基地はこれまで日本では例がない。騒音や環境破壊はもちろんだが、本当に完成すれば、かつてない「日米一体化」の軍事行動が予想される。現地では不安の声が広がっている。…

……一方、馬毛島の大部分の土地を所有していたタストン・エアポートの立石勲社長(故人)は、日米合意で馬毛島が名指しされる前から、島の軍事基地化の構想を持っていたようだ。当時、「サンデー毎日」(2010年3月28日号)の取材にこう述べている。
「島には“3万人の街”を作ることが可能ですし、軍港向きの港も兼ね備えています。米軍の街、米国が自由に使える島にすればいい。今後、政府から馬 島を普天間の移設先のひとつにしたいという提案があれば、国難の折ですからもちろん歓迎します。海兵隊のうってつけの住宅用地がありますし、上水道のための水脈も確保しています」
そのうえで、インド洋の環礁ディエゴガルシア島になぞらえ、「馬毛島を“第二のディエゴガルシア”にしたい」とぶち上げた。イギリス領チャゴス諸島のディエゴガルシア島は、アメリカがイギリスから借り受け、島民を追い出して丸ごと海軍基地にしている島だ。

…上の図は、2011年に防衛省が資料で示した「訓練施設配置のイメージ」。滑走路は1本で、施設は島全体に広がるようには見えない。昨年夏、同省は初めて「施設配置案」を提示。それによると、滑走路は2本になり、全島をほぼ隙間なく関連施設が覆いつくす形になっている。紛れもない「全島基地化」計画 であり、立石氏がかつて描いた構想そのままに、まさに「第二のディエゴガルシア」を造ろうとしているのだ。  ▶川端俊一(沖縄タイムス 9月4日)

 

9月 5日(日)《note記事》

馬毛島要塞化計画――住民を騙して造られつつある、航空要塞+海上要塞化計画(不沈空母)に抗議しよう!

…2020年8月7日、防衛副大臣の馬毛島来島時の説明資料…簡単な「係留施設」の図が示されているだけだ。

…ところが2021年8月6日、「港湾施設の整備について」(わずか2頁)では、「馬毛島への人員、燃料、資機材等の海上輸送、艦艇の停泊及び補給等を 目的とした係留施設等を設置」として、島の東側に「長さ500~700㍍の架設桟橋」を造るほか、「沖合1㎞超の防波堤・消波堤防」などを造るとしている。

…まさに、この巨大な「軍港施設」は、当初の住民説明会にはなく、住民を完全に騙して設置する軍港ー要塞化計画である。20/8などの航空要塞計画(図)に加え、巨大な軍港が造られようとしているのだ!

…――この巨大軍港は、空自F-35B艦載機、米空母艦載機のFCLP(空母離着陸訓練)の訓練施設としても決定していることから、「いずも」型空母や米空母の基地としても使用される!
…防衛省・自衛隊は、初めから南西シフトによる、先島=「島嶼戦争」への、機動展開・兵站・訓練拠点として馬毛島の軍事化・要塞化を企んでいたが、ここに来て、見境もなく、住民を踏み潰しながら、一挙に基地の徹底強化・拡大に乗り出しつつある… ▶(小西誠さんnote 9.5)

 

9月13日(月)

自衛隊基地計画 西之表市馬毛島の3市道取り消し応じず 鹿児島

…馬毛島への…基地整備計画に絡み、市は開発会社タストン・エアポート(東京)から島内の市道の認定を取り消すよう求められ、応じなかったことが13日、分かった。同日の市議会9月定例会で下川和博議員の一般質問に答えた。

…によると、島内の市道は計3路線あり、総延長約6100メートル。タストン社の担当者が7月下旬に市役所を訪れ、認定取り消しを求める文書を提出した。市道の敷地はいずれもタストン社の土地か国有地になっている。
…市側は13日の一般質問で「道路法上、維持管理の責務がある財産だと考えている」と答弁した。取り消しに応じない理由について、八板俊輔市長は取材に「道路法で認められた道路で、市の馬毛島活用計画に資する」と述べた。

▶(南日本新聞 9月14日)

9月14日(火)

馬毛島基地計画 西之表市長、議会の賛意に「丁寧に対応」

…馬毛島への…基地整備計画を巡り西之表市議会が6月、賛意を示す意見書を可決したことについて、八板俊輔市長は14日の市議会一般質問で「議会の決議は大変重いと認識している。引き続き慎重かつ丁寧に対応したい」と述べた。
…田添辰郎議員への答弁。八板市長は「基地建設は決まっていない」とし、馬毛島は今も整備候補地であると強調。「決まっていないというのは建前で、現状は 建設へ着々と進んでいる」との問いには「防衛省は調査検討をしていると言っている。国がどう説明するのか注視する」と答えた。
…一方、市内への自衛隊宿舎誘致に関して「地域活性化の観点で設置するメリットは十分理解しているが、基地の弊害を懸念する声もある。総合的に判断すべきだ」とした。  
▶(南日本新聞 9月15日)

 

9月20日(月)《報道》

米軍訓練移転 馬毛島評価額 当初「20億円」 民主政権時・北沢元防衛相が証言 自公政権 8倍の160億円で買収 「説明不十分」

…旧民主党政権時に防衛相を務め、2011年6月の日米安全保障協議会委員会(2プラス2)の共同文書に米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)の移転候 補地として西之表市馬毛島を明記した北沢俊美氏(83)が19日までに南日本新聞の取材に応じ、島の評価額は当初約20億円だったと証言した。当時を知る 防衛省関係者も認めた。その後自公政権は19年11月、約8倍の約160億円で地権者と売買合意に至った。  ▶(南日本新聞 9月20日)

 

9月27日(月)

自衛隊基地計画 馬毛島ボーリング調査 許可取り消し求め再提訴 漁師「地元の声聞いて」 鹿児島地裁

…防衛省が島周辺で進めているボーリング調査を巡り、鹿児島県の許可取り消しを求めて鹿児島地裁に提訴した漁業者らは27日、同市で会見し「地元の声をしっかり聞き、判断してほしい」と訴えた。

…原告は同市の漁業者10人で、地裁への提訴は昨年12月に続き2度目。許可の根拠法令が漁業者の個別の利益を保護する趣旨とはいえないなどとして却下さ れた前回を踏まえ、漁業者の生計に与える影響から原告としての資格を強調。「種子島漁協が正当な手続きを踏まず調査に同意した」と指摘し、県がこの同意書 を基に許可したのは違法とした。
…一本釣り漁の漁師(69)は「漁場に立ち入れず、補償もない。不便を強いられている漁師のことを考えてほしい」と述べた。   
▶(南日本新聞 9月28日)  ▶防衛省民意を無視し「馬毛島」環境アセス着手強行。馬毛島、米軍訓練FCLP移転を名目に種子島と併せ自衛隊の拠点化を図る。⑦(ブログ:琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク)


9月 3日(金)

アフガニスタンからC2輸送機が帰国

…アフガニスタンから邦人らを国外退避させるため、隣国パキスタンの首都イスラマバードを拠点に活動した航空自衛隊のC2輸送機が3日午前9時半ごろ、隊員らを乗せて帰国した。C2は埼玉県の空自入間基地に到着。

…8月23日に岸信夫防衛大臣が自衛隊機の派遣命令を出し、C2とC130輸送機2機が順次出発。25日から27日の間、イスラマバードとアフガンの首都カブールの空港を複数回往復し、日本人1人とアフガン人14人を退避させた。

▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.3-9.9)


9月 3日(金)

佐賀 オスプレイ配備計画 土地「売却する」29%「売却しない」26% 地権者意向

▶SAGATV

売却容認・条件付き容認7割 オスプレイ佐賀配備、地権者アンケート

…佐賀空港(佐賀市)への陸上自衛隊オスプレイ配備計画をめぐり、防衛省九州防衛局は3日、配備にともなう駐屯地建設予定地の地権者に土地売却の意向などを尋ねたアンケートの結果を明らかにした。

…「売却してもよい」「条件次第で売却してもよい」を合わせると回答者の72%に上ったという。この結果も材料に、配備計画の議論も動き出す見通しだ。

…一つは防衛省が機体配備のための駐屯地建設を計画している空港西側の土地の売却について問い、「売却してもよい」が29%、「条件次第で売却してもよい」が43%、「売却したくない」が26%だった。
…もう一つの、配備計画への理解を問う質問では、「理解する」が38%、「理解しない」が27%、「どちらとも言えない」が34%だった。  ▶(朝日新聞 9月4日)


9月 3日(金)《陸自ミサイル基地建設現場から報告》

石垣島 旧ジュマール用地内での切土・盛土など造成工事大半が完了したように見える

…石垣島は晴れのち曇り気温32℃/28℃ 南南東の風・2㎧/基地いらないチーム石垣/工事強行から619日目

…石垣島は熱中症アラートが連続発令され、石垣市役所から降雨不足でコロナ感染禍(下)で節水協力要請が出されている。
…県道87号線を北上して陸自ミサイル基地建設現場(平得大俣地区)へ向かう途中で、隊庁舎Aへ生コン注入している大型ミキサー車と遭遇。追尾するマイカー速度は時速65超えを記録した。正に爆走ミキサー車。
…旧ジュマールに隣接する元市有地(23ヘクタール、一部は賃貸契約)で樹木伐採と巨石の除去する造成工事が急ピッチで進行している。そこに沖縄防衛局は覆道射場(射撃訓練所)を建設予定である。
…約13ヘクタールの旧ジュマール用地内での切土・盛土など造成工事大半が完了したように見える。

▶石垣島平得大俣「陸自ミサイル基地建設工事」現地よりのレポート(42)(琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク)

 

9月 8日(水)《報道》

最終処分場にも防衛予算 石垣市9月議会に上程

…石垣市は、ごみ処理施設最終処分場のかさ上げ工事にも防衛省予算を活用する予定だ。

…石垣駐屯地周辺ごみ処理施設整備助成事業として同省の民生安定施設の助成金2356万円を受け、2021年度一般会計補正予算案に実施設計委託料として3535万円を計上、9月議会に上程している。補助率は3分の2で環境省の2分の1より高い

…平得大俣への陸上自衛隊駐屯地建設に伴う防衛予算は、今年度当初予算に計上されたクリーンセンター(焼却施設)の改修工事実施設計費3960万円(うち防衛予算2640万円)に続き2度目となる。

▶(八重山毎日新聞 9月8日紙面:tanakamさんtwitter)

9月 9日(木)《報道》

「貴重樹種確認されず」 防衛局、市に踏査結果報告 石垣島

…平得大俣への陸上自衛隊配備計画をめぐり、景観法に基づく行為通知書に存在 しないとされるサキシマスオウノキ約284本とアマミアラカシ約8812本を伐採樹木として記載していた問題で、沖縄防衛局が現地踏査結果を石垣市に報告 していたことが分かった。両樹種は確認されず、希少種もなかった。市が7日、6日付で受領したとホームページで公表した。現地ではすでに伐採工事が行われ ている。

…両樹種は、樹木の伐採量を算出するため2018年度に実施した立木調査をもとに面積を換算して通知書に記載されたもので、立木調査に誤りがあったことにな る。このミスの原因については防衛局はこれまでの八重山毎日新聞社の取材に回答していない。 さらにサキシマスオウノキの約284本、アマミアラカシの約8812本が何の樹木だったのかについても8日の取材に後日回答とした。

…この問題を巡っては、石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会が6月9日、石垣市に対し▽ 防衛局に疑義の説明を求め、回答があるまでは元市有地の伐採作業を中止する▽行為通知書に誤りがあった場合、(景観法に基づく)協議終了通知を撤回し、市 民にオープンにして再審議する―ことなどを要請していた。
…景観法の手続きについて市は4月13日付で行為通知書を受理、同23日開催の景観形成審議会 発言記録を添え、5月14日付で協議終了を防衛局に通知。その後、伐採樹木に誤りがあったことが判明したが、同局も市も「行為通知書に記載された行為内容 (伐採、移植)に変わりなく、適切な手続きだった」としている。

…今回の踏査報告を前に現地では伐採行為が進められており、連絡会は「順番が逆だ」と反発している。
…報告によると、同局職員と環境コンサルタント、有識者、市職員が7月8、9、12日、8月5日の4日間、伐採エリア全域を網羅する踏査ルートを設定して目視観察で調査した。有識者は2日のみの参加だった。 ▶(八重山毎日新聞 9月9日)

 

9月10日(金)《陸自ミサイル基地建設現場から報告》

石垣島 伐採造成工事現場で、湧水池が出現していることが分かった!!

…2019年3月1日にヤマト中央政府、防衛省・沖縄防衛局が環境アセスを実施せず「石垣駐屯地」配備計画の工事強行した結果、元市有地で建設予定している“覆道射場”(殺人訓練所の射場訓練所)の伐採造成工事現場で、湧水池が出現していることが分かった!!
…南集落内を疾走し、陸自ミサイル基地現場へ向かうミキサー車。2019年3月1日の工事強行から開南集落は工事騒音と振動で通常の暮らしが出来なくなったと、住民は怒り心頭だ! ▶以下同(琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク 9.18)

 

9月14日(火)《陸自ミサイル基地建設現場から報告》

元市有地の伐開工事で出現した湧水池には赤土の濁水が溜まっている

 

9月16日(木)《石垣島から報告》

石垣島風景

9月10日に部分開通し、ミサイル基地完成に「合わせて」全線開通する「空港アクセス道路」

…名蔵湾を航行する海保巡視船。軍事利用目的が露になった「天頂衛星管制局」の丸いドーム…

…いつでもOOOOに供用できる新港埠頭。

 

9月17日(金)《陸自ミサイル基地建設現場から報告》

早朝から夕刻まで 伐開作業急ピッチ

…元市有地の射撃訓練場建設予定地で早朝から夕刻まで伐開作業が急ピッチに強行されている。
…旧ジュマール・ゴルフ場内で「石垣駐屯地」主要な建造物が計画され、大型クレーン車3台が慌ただしく動き回っている。

 

市民連絡会 市役所前で「防衛省予算を使うな!」抗議行動

…終了後、…中山義隆市長と全市議会議院に声明文を提出した。藤井さんは「整備が市民生活にとって必要なことだとしても、自衛隊配備や基地建設を前提とした予算が使われることは別問題。市民の意思を聞いて決めてほしい」と話した。

▶防衛予算活用に「断固反対」(八重山毎日新聞 9月18日、紙面/声明文:「石垣島ミサイル基地」建設工事強行許さない!直ちに工事中止を!(15)「住民投票」「最高規範」を削除、自治基本条例の改悪案可決される。琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク 9.19)

9月18日(土)

平得大俣の陸自工事ゲート前 「伐採作業中止を」抗議行動

…石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会…は18日午後、平得大俣の陸上自衛隊駐屯地建設予定地前で「伐採作業を中止せよ」と抗議活動を展開した。

…抗議活動は小雨降るなか行われ、市民ら約15人が「森を伐るな」「石垣島を戦場にするな」と書かれたプラカードを持って抗議。

…同事務局は「手続きが正当だったのか。デタラメな調査に基づく行為通知は間違っている。訂正して景観形成審議会もやり直すべき」と訴えた。

…参加者の男性は「稀少植物は本当になかったのだろうか。市民、住民をばかにして運営している防衛省に憤りを覚える」と主張した。  ▶「伐採作業中止を」市民連絡会が抗議(八重山毎日新聞 9月19日、紙面:同上)

 

9月23日(木)《陸自ミサイル基地建設現場から報告》

隊庁舎BとC建設予定地で基礎工事が始まった模様

…県道87号線を爆走し、平得大俣(ひらえおおまた)地区の「石垣駐屯地」建設現場へ向かう生コンミキサー車。前方を走行する車両がない限り時速60キロ前後で走る。
…開南集落内の県道87号線はまるで”陸自ミサイル基地建設工事専用“道路化している。

…隊庁舎Aに生コンミキサー車が連日、生コンを注文している。隊庁舎BとC建設予定地で基礎工事が始まった模様。

▶(琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク 9.18)

9月26日(日)《現地から報告》

いのちと暮らしを守るオバーたちの会 名蔵十字路で3週連続のスタンディング

…午後4時半から“いのちと暮らしを守るオバーたちの会”(略称、オバーたちの会)が平得大俣(ひらえおおまた)内での「石垣島駐屯地」建設工事反対など反戦平和をアピールするスタンディングを行った。
…行動には八重山の戦争で辛酸な体験された95歳の節さんを始め、11人のメンバーが参加した。
…オバーたちの会は、石垣島で新型コロナ禍で緊急事態宣言が発令される中、感染対策をしたうえで9月から再開した。

…元気にオバーたちが道行くドライバーらに手振りすると、それに軽トラのドライバーらが「ありがとう!!お疲れさんねー!!」と応える。 ▶石垣島平得大俣「陸自ミサイル基地建設工事」現地よりのレポート(43)(同上ブログ 9.27)


9月 4日(土)《コラム》

3・5%。これだけの人たちが本気で…

…3・5%。これだけの人たちが本気で立ち上がると、その社会が大きく変わると言われる数字。もちろん非暴力的な方法で▼ハーバード大学の政治学者らの研究によるもので、経済思想家の斎藤幸平大阪市立大准教授が著書「人新世の『資本論』」で紹介、TBS「サンデーモーニング」の「風をよむ」でも取り上げら れていた▼本もテレビも、世界的に起きている気候変動に警鐘を鳴らし、気候変動によって格差と分断が深刻化しているとして社会のありようを問うていた▼その3・5%に、身近なものを感じた。石垣市住民投票を求める会の活動である。同会は2018年10月31日、平得大俣への陸上自衛隊配備計画の賛否を問おうと署名集めを開始した。住民投票条例制定の直接請求代表者は27人、署名を集める受任者は約200人。人口のわずか0・005%であった▼目標は1カ月 間で1万筆。取材していて正直、かなりハードルが高いと思っていた。ところが、どうだろう。運動の輪が広がり、1万筆を大幅に上回る有効署名1万4263筆を集めたのだ▼0・005%の人たちが本気で立ち上がって動きだしただけで驚くべき署名数。住民投票に限らず、もし3・5%に当たる1715人が本気で動けば…と想像する。未来は明るいと信じたい。  ▶(八重山毎日新聞「不連続線」9月4日)


9月 4日(土)

日米共同訓練練(ILEX21-4) 海自+米海軍

海自が米駆逐艦「バリー」と洋上補給訓練

…訓練は東シナ海で実施され、海自から補給艦「ときわ」、米海軍から駆逐艦「バリー」が参加。両艦は洋上補給訓練を行った。  ▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.3-9.9)


9月 5日(日)

中国軍機19機と米軍偵察機1機が同じ日に台湾ADIZに、異例の飛行に緊張高まる

…中国軍の爆撃機を含む軍用機19機と米軍の偵察機1機が台湾の防空識別圏(ADIZ)5日に飛行したことが明らかになった。米中両国の軍用機が同時に台湾周辺の上空を飛行するのは異例。台湾をめぐり米中対立が深まる中、両岸の緊張が高まっていることを改めて示した形だ。
…台湾・中央通信社によると、国防部は5日、中国軍機延べ19機が同日、台湾南西のADIZに侵入したと発表した。内訳は対潜哨戒機「運8」1機、爆撃機「轟6」4機、戦闘機の「殲16」10機と「スホイ30」4機。轟6爆撃機は核兵器を搭載できる大型機だ。台湾側は無線での警告や地対空ミサイルによる監視、追跡などで対応したという。
…今回の軍事行動は6月15日に中国軍の軍用機28機が台湾近辺を飛行して以来、最大の規模。…

▶(レコードチャイナ 9月11日)


9月 5日(日)《報道》

「中国の脅威は9.11よりも大きい」―駐米豪大使

…駐米豪大使はこのほど、自国メディアのインタビューに「中国の脅威は9.11よりも大きい」と述べた。中国メディアの環球網が批判的に伝えた。

…豪紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビューは9月1日、アーサー・シノディノス駐米豪大使へのインタビューを掲載。この中でシノディノス大使は「中国からの脅迫は『もう一つの9.11』よりもさらに大きい脅威だ」「米国がアフガニスタンから撤退してインド太平洋にシフトするにつれ、豪米両国の戦略的同盟は今後数カ月でより強力になり、北京からの脅迫に対抗するだろう」と語ったという。
…環球網の記事はこれについて「9.11から20年が迫る中で駐米豪大使が故意に米国を刺激している」「一部の人間は中国の脅威を繰り返し唱え、三カ国(豪・ニュージーランド・米)安全保障条約(ANZUS。集団安全保障に関する条約)の存在に合理性を見いだそうとしている」などと批判的に伝えた。 ▶(レコードチャイナ 9月5日)

 

9月11日(月)《報道》

オーストラリア国防相が中国の台頭とナチスを同列視?中国紙「妄言」と反発

…中国紙・環球時報は10日付の記事で…

…環球時報の記事は、「オーストラリアのフライデンバーグ財務相が対中戦略的競争を大いに語ったのに続き、ダットン国防相も台頭する中国と1930年代のナチス・ドイツを同列に論じる驚くべき発言をした」と報じた。

…豪紙キャンベラ・タイムズによると、ダットン氏は在豪米商工会議所が開催したイベントで「中国当局者の活動とレトリックはますます好戦的で威圧的になっている」と指摘。「中国の地政学的な気候は1930年代と同じだとした。同紙は「この時期にはナチス・ドイツの台頭や、日本の中国への侵略があった」とし、「ダットン氏は中国の台頭をナチス・ドイツと比較している」と報じている。

…ダットン氏はまた、「わが国は第2次大戦後、どの時点よりもはるかに複雑で予測困難な地域環境に対処しようとしている」とした上で「中国は秩序に基づく世界的なルールから何十年も恩恵を受けてきたが、今それは破壊されつつある」とも述べたという。

…環球時報の記事はダットン氏の発言を「妄言」とした上で、「オーストラリアの政治家がこれほど歪曲され極端に誤った発言をしたのは今回が初めてではない」 と指摘。2019年に当時のアンドリュー・ヘイスティ国防次官補が現地紙への寄稿文の中で初めて中国とナチス・ドイツを同列に論じ、「中国は米国に代わっ て太平洋地域を支配しようとしており、オーストラリアの主権と民主主義を脅かす」と述べていたことを伝えた。  ▶(レコードチャイナ 9月11日)

 

9月20日(水)《報道》

豪国防相、中国との戦争の可能性は「中国人に聞くべき問題」―米華字メディア

…米国の中国語ニュースサイト、多維新聞の19日付報道によると、オーストラリアのピーター・ダットン国防相はこのほど、スカイニュース・オーストラリアのワシントン特派員、アネリーズ・ニールセン氏とのインタビューで、米英豪による新たな安全保障協力枠組み「AUKUS(オーカス)」に関連して中国との戦争の可能性について問われ、「それは中国人に聞くべき問題だ」と述べた。

…ダットン氏は、「中国共産党の報道官は、台湾に対する意図を明確にしている。同様に、米国の台湾に対する意図も明確だ」とした上で、「誰も衝突を見たいとは思っていないが、それは本当に中国人に聞くべき問題だ」とした。

▶(レコードチャイナ 9月20日)


9月 6日(月)

F35B空自新田原基地配備 宮崎・新富町長が事実上容認

…最新鋭ステルス戦闘機F35Bの航空自衛 隊新田原(にゅうたばる)基地への配備を巡り、地元の宮崎県新富町の小嶋崇嗣町長は6日の町議会で「受け入れ前提で協議する」と表明し、受け入れを事実上 容認した。防衛省が7月に配備先は「新田原基地が最適」との考えを示していた。
…小嶋町長は受け入れの理由として、防衛省から防音工事の対象となる住宅の範囲を拡充するとの提案があったことを挙げた。町によると、拡充分は約1000軒の見込みで、工事は配備前に着手されるという。

…防衛省は新田原基地への配備を2024年度から始め、将来的に約20機で構成する1個飛行隊を置く方針。

▶(毎日新聞 9月6日)  ▶(NHK9月6日)

9月 7日(月)

新田原基地F35B配備 「容認なら防音工事拡充」 新富町長が国に不満 /宮崎

…受け入れを事実上容認した新富町の小嶋崇嗣(こじまそうし)町長が7日の町議会で、国の騒音予防措置提案について「(かねて 求めてきた防音工事の対象拡充を)条件闘争に使うことがおかしい」とくぎを刺した。

▶(毎日新聞 9月8日)

…小嶋町長によると、九州防衛局は 町に対し、F35Bの配備に伴う騒音対策として、基地周辺の「うるささ指数(W値)」が80以上の区域内に1993年7月~2003年8月に建てられた住 宅を、特例的に国による防音工事助成の対象に加えることを検討していると伝えてきたという。町の試算では、町内では約1千軒の住宅が対象となる。
…小嶋町長は答弁で「それで満足しているわけではない。それをとっかかりに防音工事をしっかり進めていく必要がある」と述べた。また、防音工事の予算を確保すると約束すること、防音工事を速いペースで進めることなども国に求めていく考えを示した。
…F35Bの配備について、小嶋町長は報道陣の取材に「一定程度理解はするが、防音工事を始めるのは5年後ですよとか、予算が確保できず先延ばししますとかいうことだったら『はい』とは言えない」と話した。

▶F35B「必要性は理解するが新田原配備は騒音に課題」新富町長(朝日新聞 9月7日)


9月 7日(火)

沖縄戦、76年前の今日

1945年9月7日 『第32軍の降伏』 沖縄戦の終結、鹿山隊の投降、沖縄戦とは何だったのか

▶〜シリーズ沖縄戦〜(Produced by Osprey Fuan Club)


9月 7日(火)

オスプレイ飛来 嘉手納町議会が抗議

…嘉手納基地には先月25日国内で初めてアメリカ海軍仕様のオスプレイCMV−22Bが3機飛来し今月5日までの間飛行を繰り返すのが確認されています。
…また空軍仕様のオスプレイも飛来しており嘉手納町議会はきょう開会の9月定例会の冒頭でオスプレイの飛来の中止などを求める意見書と抗議決議を提案しました。

…CV−22の県内訓練場使用計画の撤回も求めていて採決の結果全会一致で可決されました。
…また、アメリカ軍属による強制性行未遂事件についても抗議決議を採択しています。 ▶(RBC 9月7日)

 

被害深刻…米軍機騒音の軽減措置を要請

…住民から多くの苦情が寄せられているとして、県は7日、嘉手納基地と普天間基地周辺のアメリカ軍機による騒音を軽減をするようアメリカ軍などに要請しました。

…996年3月の日米合同委員会では、夜間の訓練飛行を制限するなど嘉手納基地と普天間基地周辺での「航空機騒音規制措置」について合意していますが、依然、周辺住民からは多くの苦情が寄せられています。  ▶(RBC 9月9日)

 

9月10日(金)

最新鋭F−35B戦闘機飛来確認 沖縄・嘉手納基地

…外来機の飛来が相次いでいる、アメリカ軍嘉手納基地に、最新鋭のステルス戦闘機F−35Bが、10日午後に飛来したのが確認されました。…飛来したのは、山口県の岩国基地に所属するF−35B戦闘機合わせて2機です。  ▶(RBC 9月14日)


9月 8日(水)

「従軍慰安婦」「強制連行」5社が教科書訂正 政府答弁受け

…「従軍慰安婦」という用語について「誤解を招く恐れがある」などとする答弁書を政府が閣議決定したことを受け、中学社会、高校地理歴史、公民科の教科書を発行する3社から教科書計10点の記述計11カ所について訂正申請があり、承認したと文部科学省が8日発表した。

…「従軍」の記述を削除する社や、記述は残したまま政府見解を併記する社など、対応は分かれた。

…政府は4月27日、「『従軍慰安婦』または『いわゆる従軍慰安婦』ではなく、単に『慰安婦』という用語を用いることが適切」との答弁書を閣議決定。一方、「いわゆる従軍慰安婦」という用語を使った1993年の河野洋平官房長官談話は「継承」する立場も記した。これを受け文科省は5月、教科書会社20社近くを対象に説明会を開き、訂正申請は「6月末まで」と示すなどしていた。関係者によると、これまで出たことがない訂正勧告の可能性にも触れたという。

…文科省によると、「従軍慰安婦」の記述については、山川出版社、実教出版、清水書院の3社から6月末に訂正申請があり、萩生田光一文科相が8日承認した。山川出版社は、現在使われている中学社会科や高校の日本史の教科書にある「いわゆる従軍慰安婦」という記述をなくしたり「従軍」を削ったりした。一方、清水書院は来年度から高校で使われる「歴史総合」の教科書で、「いわゆる従軍慰安婦」の記述は残したまま、注釈に「日本政府は、『慰安婦』という語を用いることが適切であるとしている」との政府見解を付記した。
…また、戦時中に朝鮮半島の人々を日本で働かせたことを「強制連行」と表現することについても、政府が「適切でない」との答弁書を4月27日に閣議決定しており、これらの3社と東京書籍、帝国書院の計5社が、「徴用」「動員」などと計28点で計53カ所の記述を訂正した。
…中学の社会科や高校の地理歴史、公民科の教科書は、2014年の検定基準改正で「政府見解がある場合はそれに基づいた記述」をすることが定められた。  ▶(朝日新聞 9月8日)


9月 8日(水)

山崎統幕長と米インド太平洋軍司令官がテレビ会談

…山崎幸二統合幕僚長は、アクイリーノ米インド太平洋軍司令官とテレビ会議形式で会談を行った。
…両者は、世界の安全保障環境や日本周辺の情勢について認識の共有を図るとともに、共通の課題に対して共に対応していくことで一致した。また、強固な日米同盟の下で、日本の防衛のため引き続き抑止力・対処力を強化するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現のため日米同盟を基軸とした多国間協力を推進し、地域の平和と安定に寄与していくことで一致した。

 

9月 9日(木)

新任の在日米軍司令官が岸防衛相を表敬

…岸防衛大臣は、新たに着任した在日米軍司令官兼第5空軍司令官ラップ中将による表敬を受けた。

▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.3-9.9)

9月21日(火)

米3海兵機動展開部隊司令官が岸大臣を表敬

…岸防衛大臣は、間もなく離任する予定の米軍第3海兵機動展開部隊司令官・クラーディ海兵隊中将による表敬を受けた。

…クラーディ司令官は2年以上にわたり、吉田圭秀陸上幕僚長をはじめとする自衛隊幹部と強固な信頼関係を築き、共同訓練の高度化などを通じて日米同盟の抑止力・対処力のさらなる強化に貢献。岸大臣は、こうした功績に対し、感謝の意を表した。…クラーディ中将は、山﨑統幕長、吉田陸幕長、井筒空幕長とも会談。今後も継続して日米同盟の抑止力・対処力の…

▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.17-9.23)


9月 8日(水)

市民連合と立憲野党の政策合意

…9月8日、市民連合が要請した、衆議院選挙を戦う際の基本的な政策について、立憲民主党、日本共産党、社会民主党、れいわ新選組の各党首がこれを受け入れ、本格的な野党協力の体制を確立することができた。…また、国民民主党には、野党と市民の協力に結集することを引き続き求めたい。

衆議院総選挙における野党共通政策の提言――― 命を守るために政治の転換を―――より

…1 憲法に基づく政治の回復
・安保法制、特定秘密保護法、共謀罪法などの法律の違憲部分を廃止し、コロナ禍に乗じた憲法改悪に反対する。
・平和憲法の精神に基づき、総合的な安全保障の手段を追求し、アジアにおける平和の創出のためにあらゆる外交努力を行う。
・核兵器禁止条約の批准をめざし、まずは締約国会議へのオブザーバー参加に向け努力する。
・地元合意もなく、環境を破壊する沖縄辺野古での新基地建設を中止する。

▶市民連合と立憲野党の政策合意にあたっての声明(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合HP 9月8日)

 

9月10日(金)《SNS投稿記事》

福山哲郎・立憲幹事長 TV発言

…「新しい防衛大綱を作って、南西諸島の防衛に陸上自衛隊をシフトしたのは我々の政権の時ですから、それをやらなければいけない。」

…8月28日、BSテレ東の日経ニュースプラス9「緊迫する東アジア」より。 ▶(杉原浩司さん facebook記事 9.10より)

 

9月10日(金)

高市氏「電磁波で敵基地無力化」 テレビ番組で「一刻も早く」

…自民党総裁選に出馬表明した高市早苗前総務相は10日のテレビ朝日番組で、弾道ミサイルを相手国領域内で阻止する「敵基地攻撃能力」の保有を巡り「敵基地を一刻も早く無力化した方が勝ちだ。使えるツールは電磁波や衛星ということになる」と述べた。
…同時に「向こうから発射の兆候が見えた場合だ。こちらから仕掛けたら駄目だ」と強調。その上で「強い電磁波などいろいろな方法でまず相手の基地を無力化する。一歩遅れたら日本は悲惨なことになる」とも語った。 
▶(共同 9月10日)

 

9月13日(月)

岸田文雄氏 敵基地攻撃能力「有力な選択肢だ」 中期防見直しで「防衛費増」にも意欲

…自民党総裁選に立候補表明している岸田文雄前政調会長は13日に外交・安全保障政策について記者会見し、弾道ミサイルを相手国領域内で阻止する「敵基地攻撃能力」の保有について「有力な選択肢だ。国民の命や暮らしを守るため、ぜひ議論したい」と述べた。

…さらに岸田氏は、中期的な防衛装備の詳細を定める2019~23年度の「中期防衛力整備計画」を見直す考えを示し、「結果的に防衛費は増額になる」と述べた。
…「わが国をめぐる安全保障環境を考えた時に島しょ防衛、ミサイル防衛、宇宙サイバーさまざまな課題において、状況はますます深刻化している。国民の命、 暮らし、自由独立を守るためにしっかりした態勢を作らねばならない。あるべき防衛態勢を考えなければならない」と強調。国内総生産(GDP)1%枠を目安 とするかについて「最初からGDP何パーセントとか数字で区切って考えるものではない」と述べた。
…このほか、中国・新疆ウイグル自治区などの人権侵害に対応する人権問題担当の首相補佐官を新設すると表明した。

▶(東京新聞 9月13日)

9月25日(土)《個人ブログ》

病床日記13★日米軍事同盟(安保条約体制)の総翼賛化

…立憲民主党が24日、総選挙へ向けた安保・外交政策を発表した。
 その基本は、「日米同盟を基軸とした現実的な外交・安全保障」である。
…「日米同盟」とは安保条約に基づく日米軍事同盟であり、それを「基軸」とするのは、自民党の結党以来の根本テーゼであり、日本をここまで廃退させた諸悪の根源である。
…立憲民主はそれと同じ道を進むと公然と打ち上げた。

…これは立憲民主の持論であり、驚くに値しないが、やはり黙って見過ごすことはできない。
…会見した枝野幸男代表は、さらにこうも言った。
…「外交安全保障には継続性が重要だ。安倍・菅政権の9年近くの間に壊されてきたものを、従来の我が国の外交安全保障の王道に戻す」(24日朝日新聞デジタル)
…これは驚くべき発言だ。
…戦争法(安保法)はじめ安倍・菅政治の害悪は言うまでもない。しかし、ではそれ以前は良かったのかといえば、決してそうでないことは明白だ。

…中東へ自衛隊を派遣したのは小泉純一郎政権であり、沖縄・普天間基地の代替に辺野古新基地建設のレールを敷いたのは橋本龍太郎政権である。それだけをとっても、その害悪は安倍政権と大同小異だ。


…当然だ。日米軍事同盟を基軸とした同じ自民党政権なのだから。

…ところが立憲民主はそれを「王道」とし、そこへ「戻す」という。これは、同党の安保・外交政策は自民党と変わらない、いや、変えないと強調しそれを公約にしていることに他ならない。

…これが「野党第1党」の実像である。
…日本維新は言うに及ばず、国民民主が立憲民主よりさらに自民に近いことは言うまでもない。

……問題は日本共産党だ。
…共産党は公式には「日米安保条約廃棄」の政策を降ろしていない。しかし、選挙戦や日常の宣伝活動で、それを強調することはない。大雑把に言って1980年代から急速になくなった。
…なぜか。「野党共闘」のためである。
…立憲民主(前身の民主党)やその支持基盤の連合、さらに国民民主が、共産党の「日米安保廃棄」政策を目の敵にし、それがある限り「連立政権」はありえないとけん制し続けている。

…共産党はこうした連中との「野党共闘」「連立政権」志向を優先し、政策の要中の要である「日米安保条約廃棄」の旗を事実上降ろしているのである。
……こうして、日本の政党で「日米軍事同盟=安保条約体制廃棄」を主張し運動化する政党は皆無となった。


…日本の国会は、日米軍事同盟=安保条約体制総翼賛化の場と化している。
…これが、日本の政治の根源的で致命的な病巣である。 (以上全文) ▶(ブログ「アリの一言」 9.25)


9月 9日(木)《発表》

「令和3年度陸上自衛隊演習」9月15日(水)〜11月下旬

…陸上自衛隊は、令和3年9月15日(水)~11月下旬までの間、「陸上自衛隊演習」を実施します。 本演習は、平成5年以来約30年ぶりに陸上自衛隊全部隊を対象として実動演習に取り組む大規模演習であり、作戦準備段階に焦点を当てて、運用の実効性向上と抑止力・対処力を強化するものです。

…本演習は陸自全部隊が参加する過去最大規模の演習であるとともに、各種作戦行動の前提となる、作戦準備を焦点とした演習である。

…5つの訓練項目…出動準備訓練、機動展開等訓練、出動整備訓練、兵站・衛生訓練、システム通信訓練

▶youtube(陸上自衛隊広報チャンネル 9.10) ▶(陸上自衛隊プレスリリース 9.9)

 

陸自、15日から大演習 30年ぶり全部隊参加

…陸上自衛隊は9日、全国の全ての部隊を参加対象とする「陸上自衛隊演習」を9月15日から11月下旬にかけて各地で展開すると発表した。陸自の全部隊参加の大規模演習は平成5年以来。沖縄県・尖閣諸島を含む南西諸島の有事を念頭に実施を決めた。

…陸自によると、作戦の準備段階を重視し、部隊出動前の食料などの用意や隊員・装備品の輸送、医療、通信などを訓練項目とする。海上自衛隊と在日米軍の艦艇、航空自衛隊機も入り、輸送を支援。民間のトラックやフェリー、鉄道も活用…

…演習では全国の参加部隊のうち、三つの師団・旅団が九州の演習場に向けて移動する予定だ。長距離移動する隊員は新型コロナウイルス感染防止のため、PCR検査や行動履歴の把握などを徹底する。  ▶(産経新聞 9月9日)

 

陸上自衛隊、15日から大演習 28年ぶり全部隊10万人参加 対中国を念頭、霧島・湧水でも展開

…隊員約 10万人が参加する見通し…

…地元説明などによると、霧島演習場(湧水町、えびの市)、福山演習場(霧島市)、国分駐屯地(同)、えびの駐屯地(えびの市)に9月下旬、中部方面隊第14旅団(香川県)の約3100人、車両約800台が展開する予定。

…陸上幕僚監部によると、大演習には陸自の車両約2万台、航空機約120機が参加予定。作戦の準備段階を重視し、出動時の食料積み込み、隊員や装備品の輸送、予備自衛官の招集、通信基盤構築などを訓練する。民間フェリーの活用や、海自、空自、在日米陸軍の支援も受ける。

…九州では第14旅団に加え、北海道と東北の師団が陸路や海路で機動展開訓練をする。 ▶(南日本新聞 9月10日)

 

9月15日(水)

陸自、きょうから10万人規模で演習 迅速な島しょ部展開を想定

…陸上自衛隊は15日から11月下旬にかけて、有事の際の島しょ部への迅速な部隊展開を目的に、陸自の全部隊およそ10万人が参加する大規 模演習を始める。全国三つの師・旅団から計約1万2千人、車両約3900両が九州の演習場に展開する実動訓練は過去最大規模となる。海上、航空両自衛隊 と、在日米陸軍の輸送支援も受けて、緊急時の連携を確認する。

▶(琉球新報 9月15日)

陸上自衛隊 過去最大規模の演習始まる 南西地域の防衛を想定

…冷戦構造が終わり、中国が急速に軍事力を増強して東シナ海などで海洋進出の動きを強める中、政府は、南西諸島の防衛体制を強化する方針を打ち出します。

…沖縄県や鹿児島県の離島に新たに部隊を配置したほか、長崎県に離島の奪還作戦を専門とする「水陸機動団」を新設するなどしてきました。
…一方、仮にこの地域で緊張が高まった場合には、全国から部隊を集結させることになりますが、広大な範囲に島々が点在する南西諸島に部隊や物資をどう送り込むかが課題になると考えられていました。
…「師団」や「旅団」と呼ばれる数千から1万人規模の部隊を、複数、同時に移動させるのは今回が初めてで、今回の過去最大規模の演習は、自衛隊が部隊の配備にとどまらず、南西諸島で実際に作戦を行うための備えを本格化させていることを示しています。  ▶(NHK 9月15日)

 

28年間で最大規模の自衛隊演習、日本はいったい何をしたいのか―中国メディア ▶(レコードチャイナ 9月20日)


9月10日(金)

中米関係という「世紀の問い」に、習主席が答えを出す 中米首脳会談

…習近平国家主席は10日午前、米国のバイデン大統領の招きに応じて電話会談し、中米関係と双方が関心を寄せる関連問題について率直で、深く幅広い戦略的意思疎通と交流を行いました。

…今年、習主席がバイデン大統領の招きに応じて電話会談を行ったのは、今回が2回目です。

…習主席は席上、「中米はそれぞれ最大の発展途上国と最大の先進国であり、両国が互いの関係を適切に処理できるかどうかは、世界の前途と運命にかかわる。これは両国がしっかりと答えるべき『世紀の問い』だ。中米は一部の問題で見解が異なるが、互いに尊重し合い、平等に接することが重要だ」と述べました。

…習主席は「現在、国際社会は多くの共通の難題に直面している。中米は大局を示し、大きな責任を担い、前進することを堅持し、戦略的胆力と政治的気概を示し、中米関係をできるだけ早く安定した発展の正しい軌道に戻すようにして両国民と世界各国の人々により多くの恩恵をもたらすべきだ」との考えを示しました。

…中米関係という解決しなければならない「世紀の問い」に対し、中国はすでに自らの「案」を提示しています。今後米国がどのように応えるのか、中国は静観しています。  ▶(CRI online/レコードチィナ 9月11日)

 

米中首脳が電話会談 競争を衝突に発展させないため意見交わす

…アメリカのバイデン大統領は中国の習近平国家主席と電話で会談し、アメリカがインド太平洋地域の平和と安定を重視する姿勢を強調するとともに、両国間の競争を衝突に発展させないための方策について意見を交わしました。
…アメリカのホワイトハウスは9日夜(日本時間10日昼前)声明を発表…

…声明によりますと、両首脳は互いの利益が一致する分野に加え、利益や価値観が異なる分野について幅広く戦略的な議論を行ったということです。

また、バイデン大統領は、アメリカがインド太平洋地域や世界の平和と安定、繁栄を重視していることを強調したということです。

さらに声明は「両首脳は、競争を衝突につなげないための両国の責任について意見を交わした」としています。

…一方、中国外務省によりますと、習主席は「一時期からのアメリカの対中政策によって両国の関係は深刻な困難に直面している。中国とアメリカの協力は両国と世界に利益をもたらすが、対立は損害をもたらす」と述べたということです。

…中国 外務省の趙立堅報道官は、10日の記者会見で「双方は、トップどうしが両国関係や重大な国際問題で深く意思疎通することが、両国関係を正しい発展の方向に 導くことに非常に重要であるという認識で一致し、引き続き、さまざまな方法で恒常的に連絡を続けることで合意した」と述べました。
…また、バイデン政権が関係を深める台湾について「台湾問題は両国関係の中で最も重要で敏感な問題であり『1つの中国』の原則は両国関係の政治的な基礎だ。バイデン大統領も電話会談でアメリカは『1つの中国』の政策を変えるつもりはないという考えを示した」と強調しました。   ▶(NHK 9月10日)


9月11日(土)《報道/社説》

日本の中国に対する「恨み」は道義的に汚れている―中国紙社説が主張

…2021年9月9日、中国紙・環球時報は、「日本の中国に対する『恨み』は道義的に汚れている」とする社説を掲載した。
…文章はまず、中山泰秀防衛副大臣が8日、台湾の平和と安定について「人ごとではない」と発言したと紹介。これまで特に安全保障問題で台湾への言及を避けてきた日本政府関係者が台湾問題に「口出し」をする用になったとし、「これは非常に意図的な調整である」と評した。
…そして、日本について「近代以降中国侵略を繰り返してきた日本が狂ったように中国脅威論を叫んでいる」とした上で、この状況は「東アジアの歴史を知らない人が、第2次世界大戦では中国が日本に攻め込んだのかと誤解しかねない」ものであるとの見方を示した。
…また、日中間の世論の対立が深刻化する中で、日本を嫌う中国人の割合よりも、中国を嫌う日本人の割合が明らかに多くなっていることが世論調査の結果で浮き彫りになっていることを伝えつつ「日本社会には中国人が日本を恨む以上に日本人が中国を恨む理由はどこにもない。彼らの『恨み』は、道義上汚れたものなのだ」と主張している。

…「日本は米国のスネをかじりながら中国にあらがおうとしている上、米軍に占領されるという屈辱的な状況を安全保障や戦略競争力の源泉にしている。自らの実力に対する日本人のうぬぼれは、虎の威を借る狐であるとともに、常にむなしさがつきまとうのである」と論じた。

…最後に…「時代の変化の中で畏縮し続けながら、中国に対して狂ったようにわめき叫ぶ米国の共犯者をどう 『適切に処理』するかが、中国にとっての長期的な課題なのだ」と結んでいる。  ▶(レコードチャイナ 9月11日)


9月11日(土)

日越、防衛装備の輸出へ協定 中国にらみ「関係新たな段階」

…岸信夫防衛相は11日、ベトナムの首都ハノイでファン・バン・ザン国防相と会談し、日本からの防衛装備品や技術の輸出を可能にする協定の締結で合意した。東・南シナ海で軍事的圧力を強める中国をにらんだ安全保障協力の一環。

…両氏は、両国の協力関係が「新たな段階」に入ったとの認識を共有。艦艇分野の装備品輸出を視野に具体化協議を加速させる方針で一致した。

…防衛省によると、日本が協定を締結する相手国は11カ国目。

…岸氏は、会談後のオンライン記者会見で「より緊密な防衛装備技術協力や、日本の産業基盤の維持と強化、安全保障に資することが期待され、意義深い」と語った。  ▶(共同 9月11日)

「日越協力、新たな段階に」岸防衛相 装備品の移転協定(朝日新聞 9月11日)

防衛大臣臨時記者会見(9月11日/在ベトナム日本大使館)

…本日、日越防衛相会談を実施し、続いて「日越防衛装備品・技術移転協定」の署名式に立ち会いました。まず、防衛相会談については、冒頭私から、今 般の防衛相会談を契機に、日越防衛協力は、日越二国間だけではなく、地域や国際社会の平和と安定に、より積極的に貢献するための協力であることを再定義 し、「新たな段階」に入ったことを明確に打ち出したいと旨述べ、ザン大臣からも賛同をいただきました。

…その上で、最近の東シナ海・南シナ海を含む地域情勢 について議論し、私から、既存の国際秩序と合致しない、力を背景とした一方的な現状変更の試みや緊張を高めるいかなる行為にも強く反対するとのメッセージ を、国際社会に向けて発信していきたい旨述べました。この文脈で、私から、中国海警法に関して深刻な懸念を申し上げました。

…防衛省・自衛隊としては、今回の成果を踏まえ、「自由で開かれたインド太平洋」を維持・強化する上での重要なパートナーであるベトナムと 「新たな段階」における日越防衛協力を更に発展させるとともに、地域や国際社会の平和と安定に向け、より積極的に貢献していきます。

…(質疑応答で)…特に、「日越防衛装備品・技術移転協定」が署名に至ったことを受け、今後は艦艇分野を含めて、具体的な装備移転の実現に向けて協議 を加速化させていくとともに、ハイレベルでの交流やサイバーセキュリティ、衛生、PKOといった様々な分野での協力を力強く推進してまいります。

…(質疑応答で)…艦艇分野とあえて申しましたのは、平素から防衛当局間で、常々ベトナム側のニーズについても捉えていたところでございますので、今回具体的な技術移転の実現に向けて協議を加速していくということ で、艦艇分野を含めて一致したということであります。  ▶(防衛省HP)

 

9月12日(日)

岸防衛相 中国念頭にベトナムとの連携アピール

…岸防衛大臣は訪問先のベトナム(首都ハノイにある国防省)で講演…

…この中で岸大臣は、中国が海警局に武器の使用を認めた海警法は国際法との整合性で問題があるとして、断じて受け入れられないという考えを示しました。

…

また台湾について、「地域の海洋安全保障にとって要衝となる東シナ海と南シナ海をつなぐ位置にあり、台湾海峡の平和と安定は地域や国際社会にとって重要だ」と述べました。



…そのうえで、「わわれれの防衛協力は2国間だけではなく、地域や国際社会の平和と安定により積極的に貢献するための協力であると再定義したい。日本にとってベトナムは運命共同体とも言うべき重要な国の一つだ」と述べ、海洋進出を強める中国を念頭に両国の連携をアピールしました。  ▶(NHK 9月12日)


9月12日(日)《報道》

山口・防府北に宇宙作戦隊 衛星への妨害行為監視―防衛省方針

…防衛省は、日本の人工衛星への妨害行為を監視する「第2宇宙作戦隊」を、2022年度中に航空自衛隊防府北基地(山口県防府市)に新設する方針を固めた。

…第2作戦隊の設置は、8月に公表された22年度予算概算要求に盛り込まれた。その後、日本上空の人工衛星監視に適しているとして、20人規模の部隊を防府北基地に置く方向となった。衛星と地上の通信を妨害する電波の出どころや特性を調べる任務を担う。
…防衛省は、20年5月に自衛隊初の宇宙領域専門部隊として、人工衛星の脅威となる宇宙ごみ(スペースデブリ)などを常時監視する「宇宙作戦隊」を空自府中基地(東京都府中市)に設置。今年度には、部隊の指揮や訓練を行う「宇宙作戦指揮所運用隊」を同基地に置くことを想定し、作戦隊などと合わせて「宇宙作戦群」とする方針だ。
…22年度には、府中基地の作戦隊を「第1宇宙作戦隊」に改編した上で、関連装備を維持・管理する約10人の「宇宙システム管理隊」も置き、第2作戦隊を含む作戦群全体で120人程度に増やす。作戦群は、レーダーや人工衛星を運用する宇宙状況監視(SSA)システムの運用が始まる23年度に本格稼働を予定。26年度までにSSA衛星の打ち上げを目指している。  ▶(時事 9月12日)

 

月27日(月)

衛星コンステレーションの活用を議論 防衛省

…防衛省・自衛隊は、衛星コンステレーションに関するタスクフォース(議長:中山防衛副大臣)を立ち上げ、初めて会合を開いた。コンステレーション (constellation)は、「星座」を指す単語で、多数の通信衛星を協調させて機能させるシステムを「通信衛星コンステレーション」と言う。
…会合では、変則軌道を描く高速ミサイルを宇宙から探知・追尾するための利用などについて活発な議論が行われ、防衛省・自衛隊として衛星コンステレーションを積極的に活用していくことが決まった。

▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.24-10.1)▶小型衛星群導入で検討会 防衛省(時事 9月27日)

 

<解説>ミサイル防衛のための衛星コンステレーション活用の検討について

…近年、米国などを中心に、多数の小型人工衛星が一体となって様々な機能を担う、いわゆる衛星コンステレーション計画が 進められており、宇宙空間からの情報収集能力の強化や、人工衛星に被害が生じた際の機能維持への寄与が期待されています。また、一部の国において、低空を 高速かつ変則的な軌道で飛翔するHGV(極超音速滑空兵器)の開発が指摘されていることから、令和3(2021)年度では、米国との連携も念頭に置きつつ、衛星コンステレーションによるHGV探知・追尾システムの概念検討や、先進的な赤外線センサーに係る研究を行います。 ▶防衛白書 コラム(自衛隊HP)

 

9月29日(水)、30日(木)

米宇宙軍主催で宇宙に係る各種状況を机上演習 シュリーバー2021

…防衛省・自衛隊は29、30の両日、米宇宙軍主催の多国間机上演習「シュリーバー演習2021」に参加した。シュリーバー演習は、おおむね10年先の将来を想定した、宇宙における各種状況への対応について、戦略レベルから作戦レベルにわたる幅広い議論を行う多国間机上演習。

…演習はテレビ 会議システムを利用して行われ、航空幕僚監部の8人のほか、統合幕僚監部、内部部局からも職員が参加。宇宙に関する各種事象への対応などを参加国とともに 演練することにより、宇宙空間における米国をはじめとする各国との連携を強化し、宇宙に係る防衛力整備の資を得た。
…防衛省・自衛隊のほかに、国家安全保障局、内閣府、外務省からも職員が参加した。

▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.24-10.1)


9月12日(日)

島々シンポジウム4 「沖縄本島から琉球弧の軍事要塞化を問う」開催

…伊波洋一さん、高良沙哉さん 、大久保康裕さん 、新垣邦雄さん、山城博治さん 、伊佐育子さん 、解説:小西誠、司会:三上智恵  ▶youtube(‪FukurouFoeTV‬)

 

南西諸島への自衛隊配備反対の連続シンポ 進む軍事要塞化に抗う住民

…鹿児島県・奄美群島から沖縄県・沖縄諸島を含む「南西諸島」で軍事化が急速に進んでいる。「有事に犠牲になるのは結局、住民」と危機感を抱く島民たちと連携するジャーナリストや平和運動家らが、今年3月からオンライン形式で連続シンポジウムを開催、自衛隊配備による島々の軍事要塞化の実態を暴いている。

…南西諸島への自衛隊配備は、2016年の与那国島の監視警戒部隊を皮切りに…
…最近では陸上自衛隊・勝連分屯地(うるま市)にミサイル部隊を配備する方針が防衛省から地元に通告された。沖縄島への配備は取り沙汰されてきたが、反対運動を恐れ、通告を避けてきたとみられている。

…米軍は3月、第1列島線沿いに対中国ミサイル網を敷くために、今後6年間で3兆円近くの予算を投じる案を米議会に提出。新しい中距離ミサイル (LRHW)配備も構想され、小西さんは事実上のミサイル戦争を招いてしまう「すさまじい状況だ」と警鐘を鳴らした。
…一連のシンポは、南西諸島を舞台に何が進められているかを市民に知ってほしいとの思いから、小西さんが中心となって企画。「要塞化する琉球弧の今」を統 一テーマに、3月に宮古島、5月に石垣島、6月に奄美大島を舞台に開催し、各地域の住民運動団体代表らが参加して現状と運動のあり方を論議。沖縄戦の教訓から「軍隊は住民を守らない」「日本はもう一度、沖縄を捨て石にしようとしている」との認識を共有してきた。今後もさらに続けるという。

▶(週刊金曜日 9月28日)


9月13日(月)

低空飛行目撃情報 最多ペース57件 鹿児島県内4~9月 大半は米軍機か

…鹿児島県は13日、住民から寄せられた航空機の低空飛行の目撃情報が、4月~9月13日で57件だったと発表した。昨年8月末時点と比べ5件多く、集計を始めた2006年度以降最多だった昨年度(137件)に並ぶペースで推移する。大半は米軍機の可能性があるという。

…目撃情報は輸送機オスプレイやヘリコプターが多い。市町村内訳は鹿屋市が19件と最多で、奄美市17件、日置市10件、鹿児島市5件と続く。  ▶(南日本新聞 9月14日)


9月13日(月)

千歳基地で日米共同訓練(航空機訓練移転)開始

…航空自衛隊は、北海道の千歳基地で日米共同訓練(航空機訓練移転)を開始した。米空軍嘉手納基地(沖縄)からF15戦闘機とE3早期警戒管制機が参加し、空自と即応態勢・相互運用性の向上を図る。
…訓練は、米軍再編のための日米ロードマップ(H18年5月策定)に基づき、日米間の相互運用性の向上と米軍飛行場の影響を軽減するために行われる。  ▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.10-9.16)


9月14日(火)

海自の海賊対処部隊がイタリア海軍と共同訓練

…ソマリア・アデン湾で海賊対処任務に従事中の海上自衛隊の護衛艦「ゆうぎり」は、イタリア海軍のフリゲート「フェデリコ・マルティネンゴ」とともに日伊共同訓練を実施した。
…訓練はアデン湾で行われ、海自の戦術技量の向上とイタリア海軍との連携の強化を図った。

▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.10-9.16)


9月14日(火)

具志堅隆松さん 南部土砂採取について国へ計画中止を求める

…普天間基地の移設に伴う名護市辺野古の埋め立てに本島南部の土砂を使用する計画を巡り、沖縄戦遺骨収集ボランティアガマフヤーの具志堅隆松代表が14日、計画の中止などを国に求めました。
…関係省庁との交渉の席で具志堅さんは、沖縄戦の激戦地だった南部の土砂から戦没者の遺骨を全て取り除く事は不可能と説明し計画の撤回を求めました。
…これに対し防衛省の担当者は、どこから土砂を調達するかは現時点で決まっていないとして受注業者が決めるなどと説明しました。
…▽具志堅隆松氏『受注者の責任にしようというのは計画をした人間には責任がないというのと一緒』『(戦没者)遺族と国民に対する裏切りですよ』

…具志堅さんは17日告示される自民党総裁選の候補者にこの問題についての認識を問う公開質問状を送り政府の見解を質すとしています。また、厚生労働省に対しては沖縄以外の地域で亡くなった52柱の遺骨についてDNA鑑定を求める3万3000人余りの署名を提出しました。  ▶(OTV 9月15日)

 

沖縄戦没者の遺骨を冒涜するな-遺族・市民が防衛省に署名を提出-

…東京・永田町の衆院第1議員会館で14日、アジア太平洋戦争の戦没者遺骨問題について、遺族・市民と国側担当者の間で意見交換会が行なわ れた。市民団体と宗教関係者らが共同で開催した。厚生労働省と外務省はオンラインで参加し、防衛省は担当者が来場した。その模様は、オンラインで中継され た。

…沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は、沖縄本島南部の糸満市伊敷で採取した土砂を机の上に広げ、次のように訴えた。
「私たちが遺骨を回収した後の土砂だ。この中にも、小さな人骨がまだ残っている。遺骨を全部収容するのは無理だ。防衛省のやっていることは、戦没者や遺族、国民への裏切りだ」
…具志堅さんは土砂の中から細かな骨を取り出し、示して見せた。  ▶(社会新報 9月29日)


9月15日(水)

AUKUS 英米豪、新たな安全保障の枠組みを構築 中国に対抗

…イギリス、アメリカ、オーストラリアの3カ国は15日、安全保障の特別な枠組みを構築したと発表した。最新の軍事技術を共有するもので、中国への対抗が目的とみられる。

…この協力体制により、オーストラリアは初めて、原子力潜水艦の製造が可能になる。
…枠組みは「AUKUS(オーカス)」と名付けられた。人工知能(AI)や量子技術、サイバーも対象分野に含める。
…3カ国は、インド太平洋地域において中国が影響力と軍事的存在感を増していることを懸念している。

3首脳が共同声明

…ジョー・バイデン米大統領、ボリス・ジョンソン英首相、スコット・モリソン豪首相はこの日、共同声明を発表。
…「AUKUSの最初の取り組みとして(中略)オーストラリア海軍が原子力潜水艦を保有するのを共同で支援する」とした。
…また、「この(潜水艦の)能力は、インド太平洋地域の安定を促進し、私たちが共有する価値と利益を支えるために用いられるだろう」、「オーストラリアは核兵器をもたない国として、責務を完全に果たし続ける」とした。

…今回の枠組みが作られたことで、オーストラリアはフランスが設計した潜水艦の製造計画を廃止する。

…この日の3首脳の共同声明は、インド太平洋地域を、テロや組織犯罪の火種を抱えている場所だと説明。「サイバースペースなど、新たな安全保障問題の前線となっている」とした。  ▶(BBC 9月16日)

▶「原潜」でにらむ南シナ海、豪州は対中国へかじ切った 米英と新体制(朝日新聞 9月16日)

EU離脱の英国、AUKUSを影で主導 成果誇示も仏とは険悪に

…米英豪による新たな安全保障協力枠組み「AUKUS」をめぐり、欧州連合(EU)を離脱した英国が独自外交で存在感を示せたと、成果を誇っている。半年前からひそかに計画を進めて米豪の橋渡しをするなど、AUKUS立ち上げに大きな役割を果たしたためだ。
…英タイムズによると、今回の計画が動き出したのは今年3月。原子力潜水艦の所有をめざす豪海軍から、技術供与についての相談が英海軍トップに持ちかけられた。提案は首相や国防相ら英政権中枢の10人ほどで共有され、保秘のため「フックレス」というコードネームで呼ばれたという。
…英国は6月に自国で開催した主要7カ国首脳会議(G7サミット)に、豪州のモリソン首相を招待。期間中にバイデン米大統領を交えた3者会談を開き、ひそかに計画の詳細を詰めた。豪州がフランスと結んでいた7・2兆円規模の潜水艦建造計画を破棄することは、発表当日まで仏に漏れることはなかった。両国は8月30日にオンラインで外交・国防相会談を持ったものの、フランスはまったく気づかなかったという。… ▶(朝日新聞 9月19日)

 

「欧州外し」、深まる米不信 インド太平洋戦略EU

…米英とオーストラリアが15日発表したインド太平洋地域での新たな安全保障の枠組みが、フランスを中心に欧州連合(EU)に波 紋を広げている。EUが地域への関与を強めようとする矢先に同盟国から「蚊帳の外」に置かれた衝撃は大きく、米国への不信感が一段と深まっている。

…「後ろから刺された。一方的で容赦のない決定はトランプ前米大統領とそっくりだ」。ルドリアン仏外相は16日、仏ラジオで「裏切り」だと怒りをあらわにした。新枠組みでは米英が豪州の潜水艦建造に協力することになり、仏豪が2016年に合意した潜水艦の共同開発計画が破棄されたためだ。仏政府は17日、 駐米、駐豪両大使の召還を発表し亀裂は鮮明となった。

…新枠組みはEUにも「寝耳に水」だった。ボレル外交安全保障上級代表(外相)は16日の記者会見で「知らされておらず、協議に加われなかったのは残念だ」と認めた。特にボレル氏が同日詳細を発表したEU初のインド太平洋戦略に大きな影を落とした。

…同戦略は対中国けん制を念頭に地域の経済・安全保障への関わりを強める内容で、フランスやドイツが主導したものだ。仏モンテーニュ研究所のテルトレ上級 研究員は「対中国で協調し欧州のインド太平洋へのさらなる関与を得るというバイデン米政権の意向を今後どこまで真に受けられるだろうか」と指摘。一貫性を 欠く米国の安保戦略に振り回される事態を危惧する。…  ▶(ブリュッセル、パリ時事 9月19日)

 

9月20日(月)《報道》

「AUKUS」は“地域の緊張の高まり招く” 東南アジア各国が懸念

…アメリカとイギリス、それにオーストラリアの3か国が中国を念頭に設けた新たな安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」について、東南アジアの各国は地域の軍拡競争と緊張の高まりを招くおそれがあると懸念を示しています。
…マレーシアのイスマイルサブリ首相は17日、オーストラリアのモリソン首相との電話会談で「新たな枠組みはインド太平洋地域に核兵器の軍拡競争を招くおそれがある。特に南シナ海で、対抗勢力の攻撃的な行動を誘発することになる」と懸念を伝えました。

…インドネシア外務省は17日「この地域で軍拡競争と軍事力の誇示が続くことを非常に懸念している」とする声明を出しました。

…フィリピンも17日、ロレンザーナ国防相がオーストラリアのダットン国防相との電話会談で「フィリピンは地域内のすべての国と良好な防衛関係を保つことを望んでいる」と伝え、「AUKUS」とは距離を置き、中立的な立場を取る姿勢を強調しました。

…来月下旬にはASEAN=東南アジア諸国連合の首脳会議が予定され「AUKUS」との向き合い方についても議論が行われるとみられます。  ▶(NHK 9月20日)

 

…インドネシア科学院のデビ・フォーチュナ・アンワル教授(政治学)は豪地元紙に「世界中が中国と貿易をしたいと思っており、中国を孤立化させることはできない。ただし、中国ができることの限界を示さなければいけないのも事実だ」とASEAN諸国の難しい対中外交を解説した。

…シンガポールにある国際戦略研究所の東南アジア政治アナリスト、アーロン・コネリー氏は…「ASEANは、自分たちを含めない外部の枠組みが、域内で新しい影響力を持つことを熟知し、恐れている」と指摘した。

▶米英豪のAUKUS創設 東南アジア懸念「域内軍拡競争に」(毎日新聞 9月19日)

9月29日(水)《報道》

米英豪の防衛協力枠組み「AUKUS」は中国を対潜戦能力の増強に駆り立てる可能性が高い

―香港メディア

…香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストに25日、米英豪の新たな防衛協力の枠組み「AUKUS(オーカス)」は中国を対潜水艦戦能力の増強に駆り立てる可能性が高いとする記事が掲載された。…

▶(レコードチャイナ 9月29日)

 

米国「大西洋同盟」の没落と「太平洋同盟」の浮上

  米英豪のオーカス、戦後の米国同盟構図の最大の変化  
  オーカスはインド太平洋戦略を具体化する初の各論  
  欧米離れ、米主導のアングロサクソン系ブロックの強化  
  欧州の独り立ち…欧州連合軍創設など「戦略的自治」を追求
…米中の戦略競争が本格化し、戦後約70年のあいだ米国が主導する国際秩序を支えてきた米国と欧州の「大西洋同盟」が凋落し、「太平洋同盟」が本格化している。
…米国、英国、オーストラリアの3カ国が15日、「オーカス(AUKUS)」という新たな3カ国安全保障枠組みを創設することにしたことについて、第二次世界大戦後の国際安保体制に吹き荒れた最大の変化という分析が出ている。これまで国際秩序の基本軸だった大西洋両岸の同盟が衰退し、太平洋を舞台にした「反 中国同盟」が具体化しているからだ。
…英紙「エコノミスト」はこの変化を「目の前で起こっている地政学の地殻変動」と評した。今回の発表を、英国やフランスなど旧列強の国際的影響力を没落させ、中東で米国の覇権が確立された決定的な契機だった1956年スエズ危機、中ソ社会主義ブロックの解体と反ソ米中連帯を可能にした1972年のリチャード・ニクソン米大統領(当時)の中国訪問、冷戦終息の序幕だった1989年ベルリンの壁崩壊に比肩する出来事として捉えたのだ。さらに、24日には米国のインド太平洋戦略を支える日米豪印4カ国による安全保障の枠組み「クアッド」の初の対面首脳会合が開かれた。…▶(ハンギョレ 9月27日)

 

「オーカス」で軍拡競争加速化…核拡散の暗雲立ち込める東アジア米中の新冷戦で武力増強の激戦地に 
  朝鮮半島平和プロセスが膠着状態に陥る中 
  北朝鮮、原子力潜水艦・戦術核兵器開発に拍車 
  韓国もミサイル戦力化で武装を強化 
  日本も8年連続で防衛費増額      ▶(ハンギョレ 9月28日)


9月16日(木)

EU インド太平洋戦略を発表 経済面の関係強化 艦船派遣に注力

…EU=ヨーロッパ連合はインド太平洋戦略を発表し、台湾とも経済面での関係強化をはかるとともに、この海域への加盟国の艦船の派遣に力を入れて、存在感を高めていく考えを示しました。
…EUの外相にあたるボレル上級代表は16日、記者会見し、EUが初めてまとめたインド太平洋戦略を発表…

…戦略ではインド太平洋地域について経済的なつながりが強く、主要な海上交通路があるなどとEUにとっての重要性を強調しています。
…そのうえで中国が軍事拠点化を進める南シナ海などについて、「南シナ海や東シナ海、台湾海峡などでの力の誇示や緊張の高まりは、ヨーロッパの安全保障と繁栄に直接的な影響を及ぼす可能性がある」との認識を示しています。
…そして経済面では通商関係を多角化し、台湾などとも半導体など戦略的に重要な分野について協力を発展させていくとしています。
…また安全保障の分野では、海上交通路の安全の確保を含め、開かれた、法に基づく地域の安全保障の構築を進めるとして、加盟国の艦船の派遣に力を入れ、この海域での存在感を高めていくとしています。
…一方、中国との関係については、共通の課題のためにはともに協力する一方、人権のように意見が一致しない分野では、同じ懸念をもつ国々と協力して対抗していくとしています。

茂木外相「EUがインド太平洋に関与 歓迎する」

…茂木外務大臣は「EU=ヨーロッパ連合がインド太平洋に関与していくとの強い意思ととも に、今後の具体的な取り組みを表明したことを歓迎する。今回の文書では、さまざまな分野で協力を進めていくパートナー国として、日本について複数回言及さ れており、『自由で開かれたインド太平洋』に関する日本の考え方や取り組みが踏まえられたものと受け止めている。自由、民主主義、法の支配といった基本的 価値を共有する日本とEUの間で、引き続き、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け、安全保障・防衛、経済、気候変動などの幅広い分野で具体的な協力を一層進めていく」とする談話を発表しました。

中国報道官「域外の国には情勢複雑化させる行動とらないよう」

…中国外務省の趙立堅報道官は17日の記者会見で「台湾との経済協力は『1つの中国』の原則に基づいて処理しなければならず、いか なる国も台湾との間で公的な性格をもつ協定を取り交わすことに断固反対する」と述べ、強く反発しました。
…また、EU加盟国の艦船の派遣に力を入れ、インド太平洋地域の海域での存在感を高めていくとしていることについては「域外の国には、地域の平和と安定を守り、情勢を複雑化させる行動をとらないよう望む」と述べて、けん制しました。

▶(NHK 9月17日) ▶EUのインド太平洋戦略について(外務大臣談話)外務省HP 9.16


9月16日(木)

護岸工事の「早期完成」を 瀬戸内町嘉徳集落会 連名で県へ要望書提出/奄美大島

…瀬戸内町嘉徳集落の住民らでつくる嘉徳集落会(代表・徳田博也区長)と瀬戸内町(鎌田愛人町長)は16日、県大島支庁瀬戸内事務所を訪れ、県が同 町嘉徳海岸で進める浸食対策事業について、早期完成を求める要望書を塩田康一知事宛てに提出した。要望書は会と町の連名で提出。徳田区長は「事業は集落住 民の生命と財産を守るもの。早めの完成を願いたい」と強く要望した。

…嘉徳海岸は2014年の台風で砂丘が大きく浸食。畑や小屋が流失し、約1700平方メートルの民有地が消失したとして、同会住民らは県に護岸対策 を要望。県は専門家を含む検討委員会などを経て整備計画を決めたが、19年には計画に反対する住民らが護岸工事への公金支出差し止めを求めて県を提訴。今 年8月には、住民への説明がないまま入札情報が公開されているとして入札延期を求めた声が上がるなど、集落住民内でも意見や対応がわかれている。

…なお工事は、延長90×高さ6メートルのコンクリートブロックを2工区で同海岸を掘削した上で設置する。ブロックは砂で覆われ、完成後はアダンなどの植樹も予定。現在、測量調査が進んでおり10~11月ごろの着工を見込んでいる。

▶(奄美新聞 9月16日)

参考▶嘉徳ジュラシックビーチ 奄美で最後に残った手付かずの海辺の村を救おう!(AmamiWorldHeritage)


9月17日(金)

山村海幕長が「国際シーパワーシンポジウム」に参加

…月14日から17日の間、山村浩海上幕僚長は米国ニューポートを訪問し、第24回「国際シーパワーシンポジウム」(ISS)に参加した。
…ISSでは、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、「団結の強化」をテーマに各国海軍参謀長らが意見を交換した。  ▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.17-9.23)


9月19日(日)

戦争法から6年

安保法成立6年 野党の廃止法案審議されず、政府は既成事実化

…他国を武力で守る集団的自衛権の行使を容認し、自衛隊の任務を大幅拡大した安全保障関連法は19日で成立から6年となった。野党はこれまで廃止法案を提出してきたが、与党は審議を拒否。国会で十分に議論しないまま、政府は適用実績を積み重ね、既成事実化を進めている。
…岸信夫防衛相は17日の記者会見で「安保法成立で日米同盟はかつてないほど強固になり抑止力、対処力も向上した。地域の平和と安定にも寄与している」と強調した。
…安保法に対し、旧民主党などは2016年に廃止法案を国会に提出。立憲民主党や共産党などは19年にも提出した。自衛隊法や国連平和維持活動(PKO) 協力法といった関連法を安保法制定前の状態に戻し、違憲の疑いが指摘される集団的自衛権の行使をできなくする内容を盛り込んだが、いずれも衆院解散や国会閉会で廃案となった。
…平時に自衛隊が他国軍の艦艇や航空機を防護する改正自衛隊法の「武器等防護」は、17年の2件から20年には過去最多の25件へ増加。この間、戦闘機などの米国製兵器を大量購入し、米軍と自衛隊の軍事的一体化は急速に進んだ。
…政府は武器等防護の実施時期や場所などを公表していない。そのため、国民は安保法の適用が妥当かどうかチェックできないが、政府は今後、防護の対象にオーストラリア軍も加え、活動範囲を拡大させる方針。
…岸氏は「国際社会の平和と安定に、より積極的に貢献できるようになった」と主張するが、自衛隊が海外で偶発的な衝突に巻き込まれる可能性も高まったことは否定できない。…

▶(東京新聞 9月19日)  ▶防衛大臣記者会見(9月17日 閣議後会見 防衛省HP)

<社説>安保法成立から6年 憲法違反、容認できず

…安全保障関連法の成立から6年を迎えた。日本への武力行使がない段階で、集団的自衛権を行使するという憲法違反の内容を含む。憲法の平和の原則を骨抜きにする安保法は決して認められないことを再確認したい。

…安保法は、密接な関係にある他国への武力攻撃が発生し、日本の存立が脅かされ、国民の生命、自由、幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合を「存立危機事態」と定義し、他に適当な手段がないなどの要件を満たせば、集団的自衛権を行使できると定めた。


…米中対立の激化や台湾海峡情勢の緊迫化で、米国は中国による台湾侵攻への危機感を強めている。4月の日米首脳会談の共同声明に「台湾海峡の平和と安定の重要性」という文言が盛り込まれた。


…森本敏元防衛相は「台湾に中国軍が駐留すると、日本の南西諸島が最前線となり在日米軍も直接の脅威下にさらされ」ると指摘する。


…麻生太郎副総理兼財務相は7月、中国が台湾に侵攻した場合、集団的自衛権行使を可能とする安保法の「存立危機事態」として対処すべきだとの見解を示した。さらに「(台湾有事の)次は沖縄。そういうことを真剣に考えないといけない」と強調した。


…「存立危機事態」という言葉を持ち出し危機をあおる政治家の頭に、沖縄の住民の生命や安全という視点があるのだろうか。大いに疑問である。

…そもそも安保法案を審議した2015年6月の衆院憲法審査会で、参考人の憲法学専門家3人全員が「憲法違反」と表明した。多くの憲法学者が「憲法9条が定 めた戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認の体制を根底から覆す」として廃案を求めた。だが、安倍晋三前首相は専門家の指摘に耳を傾けなかった。
…それだけでなく、集団的自衛権の行使を可能にするため「憲法の番人」と呼ばれる内閣法制局長官を、自身と考えが近い人物にすげ替えて法案を成立させた。
…自民党総裁選で、安倍氏が支持する高市早苗前総務相は、電磁パルス(EMP)を使い、敵部隊の活動を妨害する「敵基地攻撃能力」導入を主張する。敵基地 攻撃能力は、憲法の原則である専守防衛を逸脱する。EMP攻撃は高高度で核爆発を起こして地上の電子機器を破壊する。国是である非核三原則に抵触する。岸 田文雄前政調会長も、敵基地攻撃能力の保有を「有力な選択肢」と位置付け強硬論に傾く。
…安倍前政権が安保法を成立させて以来、立憲主義や法治主義がゆがめられている。抑止力という言葉が独り歩きして、日本が戦後国際社会に約束した平和主義が形骸化していくことを憂慮する。なぜ外交力を磨かないのか。
…76年前、日本の戦争準備が整うまでの「捨て石」となった沖縄戦で、県民の4人に1人が犠牲になった。沖縄が再び戦場になることを拒否する。(以上全文) ▶(琉球新報 9月23日)


9月19日(日)

中国の全国スポーツ大会、決勝戦後に新疆チームが掲げた横断幕に書かれていたのは…

…2021年9月19日、観察者網は、日本の国民体育大会に当たる中国の全国運動会で行われた男子サッカーの試合で新疆ウイグル自治区代表にまつわる感動的なシーンがあったと報じた。

…記事は、18日に陝西省で行われた第14回全国運動会サッカー男子U−20決勝戦で、浙江省代表が新疆代表を2-1で破って優勝し、惜しくも敗れて準優勝となった新疆も同大会での過去最高成績を更新したと伝えた。
…そして、試合終了後に新疆代表が観客席のサポーターにあいさつして感謝を示した際に、選手たちが「新疆は良いところ、各民族の人民が全国の人民に敬意を評します。大きくて美しい新疆に、どうぞ遊びに来てください」と書かれた横断幕を掲げたと紹介。これに対し、観客席のサポーターからも大きな拍手と歓声が巻き起こったとしている。

▶(レコードチャイナ 9月21日)


9月20日(月)

世界遺産に登録された今でも残る米軍廃棄物 「生物に悪影響」と訴え 不発弾の懸念も

…チョウ類研究者の宮城秋乃さんが20日、「北部訓練場跡地の米軍廃棄物と権力に利用される世界遺産登録」と題し、宜野湾市のぎのわんセミ ナーハウスで講演した。宮城さんは、返還後の米軍北部訓練場跡地には、世界遺産に登録された今でも大量の米軍廃棄物があると説明し「有害な汚染物質も見つかっている。基地返還後にも生物や生態系に悪影響が残る」と訴えた。…  ▶(沖縄タイムス 9月21日)


9月21日(火)

与那国経済 再生へ決意 糸数町長が所信表明 月議会 副町長に譜久嶺氏

…糸数町長は自身のスローガン「与那国町の再生と創生」を元に、七つの政策▽島の発展につなが る基盤整備▽町民が豊かになる産業の振興▽健康福祉・子育て・人材育成等支援の充実▽島の未来を支える人材育成▽次世代に継ぐ文化・スポーツの振興▽町民 がイキイキする活動支援▽笑顔溢れる与那国町役場に変わる―を紹介。
…具体的には「ICT通信のインフラ整備」「与那国空港滑走路の延長・拡張」…  ▶(八重山毎日新聞 9月22日)


9月21日(火)《報道》

宮古島 旧上下水道部敷地を検討/水源保全地域が拡大
周辺施設と協定締結へ/新しい水源地候補で市

…今年6月に宮古島市の第4次地下水利用基本計画が策定されたことに伴い、水道水源保全地域の一部が変更され拡大した。市では、新しい水源地候補と して旧上下水道部の庁舎敷地を検討していることから、同計画では飲料水となる地下水を守る観点から、同施設周辺地域を水道水源保全地域として追加指定し た。これに伴い、同地域内で地下水に影響を及ぼす恐れのある事業については事前協議と協定の締結が必要となっている。…    ▶(宮古毎日新聞 9月21日)


9月21日(火)

空自戦闘機米・戦略爆撃機が共同訓練 日本海、東シナ海、沖縄周辺空域

…航空自衛隊は、日米同盟の抑止力・対処力を強化するため、米軍との共同訓練を実施した。
…訓練は日本海、東シナ海、沖縄周辺空域で行われ、空自の戦闘機14機と米空軍の戦略爆撃機1機が編隊航法訓練と各種戦術訓練を実施した。参加部隊は以下の通り。
……航空自衛隊:第2航空団(千 歳)F15戦闘機×4機、第5航空団(新田原)F15戦闘機×4機、第7航空団(百 里)F2戦闘機 ×2機、第8航空団(築 城)F2戦闘機 ×4機
……米空軍:B52戦略爆撃機×2機          ▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.17-9.23)

▶(防衛省・自衛隊twitter)

9月24日(金)

日米共同 要撃戦闘訓練 空自+米空軍 東シナ海

…航空自衛隊は、日米同盟の抑止力・対処力を強化すべく、那覇北西の東シナ海の空域で米軍との共同訓練を実施した。航空自衛隊の戦術技量と日米共同対処能力の向上が目的。
…航空自衛隊から第9航空団(那覇)のF15戦闘機×2機、米空軍からB52戦略爆撃機×1機、米海兵隊からF35B戦闘機×2機が参加し、要撃戦闘訓練を実施した。  ▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.24-10.1)


9月21日(火)

海自米空軍防空戦電子戦を訓練 日本海海空域

…海上自衛隊は、日米同盟の抑止力・対処力を強化すべく、米海軍と共同訓練を実施した。
…訓練は日本海の海空域で行われ、海自から護衛艦「みょうこう」、EP3多用機、OP3C多用機、UP3D多用機、米海軍からEA18G電子戦機が参加。海自は防空戦、電子戦における戦術技量と米海軍との相互運用性の向上を図った。

▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.17-9.23)


9月21日(火)

米海兵隊 伊江島民間地降下

また事故、村民憤り、米兵2人、伊江島民間地降下に村と議会は抗議へ

…沖縄県の伊江島補助飛行場でパラシュート降下訓練中の米海兵隊員2人が提供区域外の民間地に着地したことを受け、22日、伊江村民からは人身被害など重大な事態につながることを懸念する声が上がった。 
…飛行場の近くに住む60代女性は21日の降下訓練の様子を目撃し、高所での訓練に不安を感じていた。「農作物などにも被害があったかもしれない」と憤った。
…島袋秀幸村長は本紙取材に「これまでも悪天候時の訓練中止や安全管理の徹底を求めてきたが事故が繰り返され遺憾に思っている」と強調した。
…伊江村議会の議員らは22日午後、着地した現場を視察した。渡久地政雄村議会議長は「もし民家などに不時着したらとんでもない話だ。早急に抗議する」と 述べた。島袋村長と渡久地村議会議長は24日に沖縄防衛局を訪れ抗議し、米軍側に原因究明と再発防止策を強く要請する方針。  ▶(琉球新報 9月23日)

▶事故後にSNS投稿 米軍伊江島パラシュート訓練 民間地降下に言及せず(琉球新報 9月24日)

▶米軍施設から遠く離れた民間地への落下に不安 伊江島パラシュートトラブルに抗議(OTV 9月24日)

9月24日(木)

生活の場に米兵降下「村民不安」 伊江村長ら国に抗議

…沖縄県伊江村の米軍伊江島補助飛行場でパラシュート降下訓練中の米兵2人が提供区域外の民間地に降下した事故を受け、島袋秀幸村長と渡久地政雄村議会議長は24日、沖縄防衛局を訪れ小野功雄局長に抗議した。天候急変時の訓練中止などを米軍に強く申し入れるよう口頭で要請した。



…村によると、提供区域外への米兵の降下は2019年10月30日以来。要請で島袋村長は、降下地点2カ所について「村民が農作業や釣りなどをする場所。一歩間違えれば重大な事故になりかねない」と訴えた。



…渡久地議長も「提供区域外へ2人同時、特に1・2キロも離れた海岸への落下は前代未聞だ。村民は不安を感じている」と指摘した。



…小野局長は、米側から「低い位置の雲の中を降下することになり、雲を通り抜ける際に少しコースから離れてしまった」との説明があったとし、「あってはならない事故。極めて遺憾だ」と述べた。米側に迅速な通報と原因究明、実効性ある再発防止策などを強く要請したと説明した。(以上全文) ▶(琉球新報 9月25日)


9月22日(水)

日米豪印クアッド声明原案 尖閣の現状変更に「反対」

…日本と米国、オーストラリア、インドの協力枠組み「クアッド」 が24日にワシントンで開く首脳会合の共同声明原案が22日、判明した。

…中国公船による接近が続く沖縄県・尖閣諸島が位置する東シナ海や、南シナ海の一方 的な現状変更の試みに「反対」し、中国をけん制。クアッドがインド太平洋地域の平和や安定の力になると強調した。複数の関係者が明らかにした。

…バイデン米大統領は21日の国連総会一般討論演説で「唯一の競争相手」とする中国をにらんでクアッド重視の姿勢を強調。一方「新冷戦は望んでいない」とした。  ▶(共同 9月22日)

 

9月24日(金)

日米豪印「クアッド」初の首脳会談、中国念頭に結束示す

…日本と米国、オーストラリア、インドの4カ国は24日、ホワイトハウスで4カ国の枠組み「クアッド」として初の首脳会談を行った。4首脳は太平洋地域における中国の影響力に対抗する取り組みについて協議し、結束を示した。
…バイデン米大統領は「新型コロナウイルスから気候、新たな技術など現代の重要課題に取り組むために集まった」とホワイトハウスで述べた。
…どの首脳も記者団への発言で中国に言及しなかったものの、今回の会談の狙いは明らかだ。
…モリソン豪首相は「抑圧とは常に無縁であることを願うインド太平洋地域で、すべての国の主権が尊重され、紛争が国際法に基づいて平和的に解決されるよう、われわれはここに団結している」と語った。…  ▶(bloomberg 9月25日)

 

対中連携、宇宙や新技術でも 「法治」「民主的価値」前面―日米豪印首脳会議、毎年開催へ

…日本、米国、オーストラリア、インド4カ国(通称クアッド) は24日、米ホワイトハウスで対面で初めての首脳会議を開き、共同声明を採択した。宇宙・サイバー空間の安全確保や、質の高いインフラ整備支援で新たに協 力枠組みを創設。半導体など重要・新興技術の設計や開発、利用に関する原則をまとめた。首脳や外相が会合を毎年開催することも決めた。
…首脳会議にはバイデン米大統領、菅義偉、 モリソン豪、モディ印の各首相が出席した。声明は、4カ国がインド太平洋地域での「法治、航行・飛行の自由、紛争の平和的解決、民主的価値、領土保全を支 持する」と指摘。

…「対中包囲網」の形成に慎重なインドなどに配慮して名指しこそ避けたものの、同地域で経済・軍事的影響力を増す中国を強く意識した内容と なった。

…宇宙分野では、気候変動の監視や災害対応など平和目的に限り、各国が持つ人工衛星データを共有する。宇宙空間での国際ルールについてもクアッドで協議する方針だ。…

…菅氏は「4カ国の強い結束と自由で開かれたインド太平洋へのコミットメントを示すものだ」と会議開催の意義を語った。

…声明はまた、「東・南シナ海を含む海洋秩序への挑戦に対抗する」と明記。菅氏は2時間20分に及んだ会合で、香港、中国・新疆ウイグル自治区の人権状況を取り上げて「深刻な懸念」を表明。「台湾海峡の平和と安定」を重視する日本の立場を説明した。…  ▶(ワシントン時事 9月25日)

非軍事強調もにじむ対中 日米豪印首脳会議

…ただ、米政府高官は「(クアッドは)地域安全保障機構ではない」と明言し、軍事的緊張が高まることに慎重な参加国に配慮。…   ▶(ワシントン時事 9月25日)


9月24日(金)

宮古島市 選挙モードに突入/市議選投票まで1カ月

…任期満了に伴う市議会議員選挙の投開票まで1カ月となった。現職の「サヨナラ議会」だった9月定例会が22日に閉会し、一気に選挙モードに突入し、動き が本格化している。今のところ定数24に対し、現職、新人・元職合わせて39人が立候補を予定。市政が座喜味一幸市長に代わり、与党少数の構図がどう変化 するかが焦点。市議の任期満了は11月12日。選挙は10月17日告示、24日投票で即日開票される。9月1日時点の有権者数は4万4744人(男性2万 2501人、女性2万2243人)。

…今回は市町村合併後、5回目で、定数が24となってからは前回(2017年)に続き2回目。前回は33人が立候補、与党だった保守系が17人当選、野党 は5人、中立が2人だった。最多得票は1595票、1000票以上は13人、当選ラインは832票だった。有権者数は前回より約1500人増えている。

…現在、座喜味市長を支える現職はわずか5人のみで就任以来、難しい議会対応を迫られている。反転を目指す座喜味市長は、現職を合わせ15人の与党系候補 擁立までこぎ付けた。現在多数を占める野党は現職17人、新人3人が立候補する。中立系としているのは新人3人。焦点は与党系の勢力拡大だ。     ▶(宮古毎日新聞 9月24日)


9月24日(金)《報道》

どの口が…自分のことを棚に上げて中国をののしる米メディア―中国報道

…2021年9月24日、参考消息は、米中問題に関する米メディアの報道について「自分のことを棚に上げて中国を批判する」姿勢がますますエスカレートしていると報じた。

…記事は、米紙ワシントン・ポストが24日に発表した「バイデン大統領の米中関係安定に向けた策略は役に立たない」という評論記事を取り上げ「まさにデタラメを地で行くものであり、失笑を禁じ得ない」とし、その問題点を4つ取り上げて解説した。

…まず「国連総会でバイデン大統領を含む数人の首脳が、米中両国は冷戦式の衝突を避けなければならないと強調した。しかし中国政府は、バイデン大統領が心を込めてつくった平和協力、競争と対抗を踏まえた関係づくりの提案を拒否した」と論じた点に言及し、「バイデン大統領が国連総会で米中間の新冷戦状態を望まないと発言した裏には、米中冷戦を中国側の責任にしようという魂胆があることに多くの人が気づいている」と主張。先日創設が発表された米英豪3カ国の安全保障パートナーシップAUKUS(オーカス)について「これこそバイデン氏による米中冷戦化の手段ではないか」と批判した。

…次に「バイデン大統領は、米国が力強い競争を進め、自らの価値観にのっとり、強国が軍事、経済、技術、虚偽情報を用いて弱国を威圧するいかなるたくらみにも反対することを約束した」という記述に触れ、「弱国に対する威圧はまさに米国がやり続けてきたことではないか」と主張している。…  ▶(レコードチャイナ 9月27日)


9月25日(土)

「琉球弧の軍事化に抗する市民の会」現地報告と対話集会

沖縄ー宮古島ー札幌ー仙台、全国をつないで開催

▶(ブログ:琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク 9.25)


9月25日(土)

米潜水艦が攻撃 、沈没 疎開船「武州丸」 子どもや高齢者 犠牲148人を慰霊 鹿児島・徳之島

…旧日本軍は1944年、徳之島に約1万人の兵を配備。食料不足や戦闘が近いなどの理由で、島民に疎開を命じた。武州丸は亀徳で島民を乗せ、奄美大島を経由し鹿児島本土を目指し航海していた同年9月25日、米潜水艦の魚雷2発を受け沈没。子どもや高齢者ら148人が犠牲となった。  ▶(南日本新聞 9月29日)


9月26日(日)

諏訪之瀬島(トカラ列島) 噴煙最高5400メートル 噴火頻発、警戒レベル3継続

…26日午前7時11分ごろ、十島村・諏訪之瀬島の御岳で噴火があり、噴煙の高さが観測史上最高の5400メートルに達した。村によると、被害の情報は入っていない。これまでの最高は8月28日の4800メートル。

…島内には火口から南南西約4キロに集落があり、約80人が住んでいる。村諏訪之瀬出張所の伊東隆幸所長(61)は「音がしなかったので噴火に気づかなかった。降灰もなく、集落はいつも通り」と落ち着いた様子で話した。
…御岳では26日、この噴火を含めて午後11時までに、噴煙量が中量の噴火が17回、爆発は8回あった。午後7時38分の噴火で大きな噴石が北東に300メートル飛んだ。  ▶(南日本新聞 9月26日)


9月29日(水)《報道》

米軍、嘉手納基地ヘリ新格納庫計画 25年完成、機能強化

…米空軍が沖縄県の米軍嘉手納基地内で救難ヘリコプターHH60用の既存格納庫を解体した上で、格納庫や整備・管理機能 を備えた新施設を建設し、機能増強を計画していることが28日までに分かった。9機分のヘリ整備施設や6機分の駐機・洗浄施設などを新設する。2022年 6月に着工し、25年5月に完成を見込んでいる。…

…既存施設は嘉手納基地北西部にあり、フェンスを挟んで、嘉手納町役場や住宅地と隣接している。當山宏嘉手納町長は「全容が分かっていないため、調査結果を踏まえて対応したい」と述べた。
…格納庫が整備されることによって騒音の増大につながるのであれば、町が求める基地負担軽減に逆行するとし「基地機能強化が住民の負担増にならないか注視したい」と語った。…   ▶(琉球新報 9月29日)


9月30日(木)

空自がフィリピン空軍に能力構築支援

…航空自衛隊は、フィリピンに対する航空医学分野の能力構築支援を初めて実施した。
…支援はオンラインで東京、マニラ間をつなぎ実施。フィリピン空軍の17人に対し、航空幕僚監部の3人、航空自衛隊の12人が参加(ほかに防衛政策局から事務官付が2人参加)し、航空医学分野の専門家交流が行われた。
…航空自衛隊の有する航空医学や患者空輸に関する知見を共有したほか、フィリピンからも同様の説明があり、両国にとって有意義な交流となった。  ▶(自衛隊・防衛省ウオッチャー「時々刻々」2021.9.24-10.1)


9月30日(木)

米海兵隊のF35Bステルス戦闘機が海自護衛艦「いずも」で10月3~7日の間に発着艦試験実施へ

…防衛省は9月30日、米海兵隊のF35Bステルス戦闘機が今年10月3日から7日までの間の1日に海上自衛隊の護衛艦「いずも」で発着艦試験を実施すると発表した。…
…防衛省の発表によると、実施海域は太平洋上で、米海兵隊岩国航空基地に属するF35Bが参加する

…防衛省は9月30日、米海兵隊のF35Bステルス戦闘機が今年10月3日から7日までの間の1日に海上自衛隊の護衛艦「いずも」で発着艦試験を実施すると発表した。…

…防衛省は「いずも」改修が当初予定通り、2026年度中に終了すると見込んでいる。

▶高橋浩祐ジャーナリスト(個人ニュース 9.30)


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