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2022年3月の保良ゲート前

一刻も早く、宮古島からミサイル・弾薬の撤去を!

2022年 3月の保良ゲート前】

 


 

更新日:2022年10月9日

(今は2022年10月です。宮古島・保良ゲート前での住民の抗議行動は、日曜日以外のほぼ毎日続けられており、Fujikoさんの「(埼玉から)遠隔リポート 保良だより」も、毎日のように更新されています。Fujikoさんfacebook

当ブログの月毎の「保良だよりまとめ」の更新が滞っており、半年以上遅れてしまっていますが、少しずつ追いついていきます。記録としても残していおきたいと思います。)


 

2022年 3月

2021年度末の3月。射撃訓練場は2021年度内完成を目指して工事中とのことだったが、3月には完成せず、10月現在も工事中。完成は1年以上先に伸びたらしいが、工事の様子を見ると、どうも当初の計画とは違うモノが造られているのではないかと懸念される。

 

保良・七又集落の住民の生活圏、枕元と言える場所に造られた弾薬庫に置かれた弾薬・ミサイル202162日に初搬入、1114日に本格搬入)10月現在も撤去されていない。未だに、宮古島住民の人権は無視された状態にある。

9月6日には、浜田靖一防衛大臣がインタビューで「南西諸島地域に燃料タンクや火薬庫を増設する」と表明した。「北海道に7割ほどが集中していた弾薬の備蓄状況を是正し、台湾有事の備えを厚くする。これまで手薄だった継戦能力の強化に踏み切り抑止力を高める。」(日本経済新聞 2022.9.6

 

3月8日

 宮古島市が、有事の際の全島民避難計画について、踏み込んだ対応を検討しているとの新聞報道があった。全島民が避難する際の船舶や飛行機などの輸送手段は県が確保することになっていて、今後、市は国や県と具体的な協力体制の構築を進めていく方針だという。

…ロシアのウクライナ侵攻が始まって2週間後のニュース。

 

 2021年、アメリカが国の軍事戦略の軸足をインド太平洋地域に大きく移し、「自由で開かれたインド太平洋」戦略を本格化させ、「台湾有事」を前提とする日米共同戦争作戦の策定を進め、台湾を中国包囲網に(重要なカードとして)取り込んでいくのに伴い、日米による「台湾有事キャンペーン」も本格的に開始された。2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、このキャンペーンを加速させながら「台湾~南西諸島有事キャンペーン」に拡大していくのに役立った。

 

 こうした流れの中で、現在、琉球弧住民の「避難計画」や「シェルター整備」についての議論が活発化している。琉球弧の島々への自衛隊配備計画の中身が明らかになった当初から、住民は、この計画によって「島々は標的になる」「軍民混在の地上戦を招く」「避難計画が無い」「逃げ場は無い」「島外避難は不可能」「捨て石にされる」ことを指摘してきたが、基地建設・南西シフトの第一段階完成のめどが立ってきた現在は、政府側からの「シェルター論」が目立ち始めている。

 

 この件についてまず言うべきなのは、シェルターの必要性がリアリティーをもって語られてしまうような今の状況こそが、島々に対する国や社会による暴力だということ、ではないだろうか。琉球弧の人びとを軍事緊張の只中に押し込めることの暴力。東京はいま「平和」かもしれないが、琉球弧の島々の状況は「平和」だと言えるだろうか。この格差を「シェルター」で埋めようとする政府を、あるいは「シェルター」を利用してさらに危機を演出する政府を、許してはならない。

 

 島の人びとがシェルターを求めるのは(その有効性に関する議論は別として)、あまりにも切実で、あまりにも正当な要求だと思う。しかしまず今は、本当にシェルターが必要になってしまう事態を何としても止めたい。今の段階で必要なのはシェルターではなく、琉球弧の軍事化をやめることだ。「敵国」攻撃用長射程ミサイルの開発・大量生産・大量配備計画を中止し、「安保3文書」改定と、それに伴う〝歴史的〟大軍拡をやめること。まず、一刻も早く宮古島からミサイルを撤去し、石垣島のミサイル基地建設工事をやめ、馬毛島基地計画を中止し、島々から基地をなくしていくこと。中国に対する挑発をやめ、まともな外交を始めること。

 

(いつも同じことを繰り返しますが)台湾や琉球弧に暮らす人びとが、大国同士の覇権争いのために作られた軍事緊張の下に置かれることなく、あたりまえに「平和」に暮らしていける環境を島々に「返す」こと、そこから始めるべきだと思います。

 


 

 うたうたいのFujikoさん(埼玉県在住)は保良ゲート前行動のSNSグループに参加して、「遠隔リポート・

保良だより」を、保良の方々の許可を得てfacebooktwitterに発表しています。

▽以下、「保良だより」を〝毎月第一土曜日の島じまゆんたく〟でスライド上映するために2022年3月分をまとめたものです。(原文:Fujikoさん、編集:石井杉戸)

 




























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