八板市長リコール署名期間は1月1日まで!全国から注目と応援を!
「馬毛島基地」を造らせてはならない!全国から声を!
馬毛島-種子島軍事化問題の状況 2022年11月19日~12月24日
と、種子島に行ってきました③
種子島・西之表港から。馬毛島と沈む夕日/写真:Fujikoさん
馬毛島の海岸のほとんどは、自然海岸として残されています。そこは種子島の漁業を支えてきた豊かな漁場であり、様々な種類の魚介類の産卵場であり、多様な海藻類と藻場が広がる稚魚たちのゆりかごであり、熱帯性サンゴの北限域とされるサンゴの海であり、西海岸の砂浜はウミガメの産卵場としても知られています。種子島の漁民は、島の森林を「魚付森(うおつきりん)」と呼び、代々大切に守ってきたといいます。
高い山がないのに湧き水が豊富で、湿地や河川が多くあり、多様な水生動物・植物が生息しています。巨大なガジュマルが連なる緑のトンネルは、「馬毛島体験活動」でも人気の場所です。照葉樹林、湿地、草原、海岸・海浜植物群落…様々な環境に、多くの種類の野鳥が生息・飛来します。自生ソテツ群落は、オカヤドカリの生息場所でもあります。
マゲシカは、この豊かで独特な自然環境の中で、1300年にわたって独自の生態を保って暮らしてきました。変動も大きい小さな島の中で種の保存が引き継がれてきたこと、それは世界にも類がないことだといいます。マゲシカは牡の数がとても少ないそうです。牝鹿と仔鹿は食糧が多く子育てに適した島の中央部の森と草原で暮らし、牡鹿は海岸近くの草原…風の強い厳しい環境で生きる、というふうに集団の棲み分けがなされ、天敵のいない島の中での集団の数の調整を牡たちに試練を与えることで可能にしていると考えられています。
屋久島の国立公園指定時(1964年)に、馬毛島も、という意見も出ましたが、漁師たちが、馬毛島は自分たちの生活圏でもあるので「マゲシカは自分たちが守る」という意見で現在に至っているということです。
12月16日、「安保3文書」の改定が閣議決定されました。憲法の完全無視、「軍の論理」のごり押しによって強行されたこの歴史的大軍拡の決定は、この国の戦争態勢を、次の段階へと導くものです。
米国の戦略下の対中国戦争を、より攻撃的に、実戦として継続することができるための態勢。それは琉球弧の島々全体をミサイル攻撃基地へとつくり変えるものです。長射程化された地対艦ミサイルの大量配備、超高速滑空弾の開発と配備、極高速ミサイルの開発と配備、トマホークの配備、さらに琉球弧すべての港湾・一般空港の軍事利用、弾薬庫の増設、更なる部隊の配備・増強、などが計画されています。
石垣島では、日曜日も休むことなくミサイル基地建設の突貫工事が行われています。今年度内(2023年3月)の開設が企まれています。自衛隊の「南西シフト」の「第一段階」が完成に向かおうとしています。
この状況で「安保3文書」改定が行われたことは偶然ではありません。
琉球弧の最前線基地化・南西シフトが次の「第二段階」へ。「5年後の2027年度までに」(国家防衛戦略)。…「馬毛島基地」の今年度内の着工が企てられています。琉球弧での戦争を長く有利に継続していくための能力に大きく関わる、兵站・輸送・増援部隊等の機動展開・島嶼戦争の訓練の拠点基地として、爆音をまき散らす米軍空母艦載機と自衛隊機の離発着訓練場を兼ねた航空基地として、種子島とセットで馬毛島の軍事要塞化が着手されようとしています。工期は約4年間と見積られています。
長い歴史の中で、人と自然が付かず離れずの関係で共生し、一企業の乱開発に痛めつけられながらも現在まで生きてきた馬毛島。種子島の人びとが「宝の島」と呼び、「同胞(はらから)の島」「心のふるさと」として大切にしてきたこの島を殺し、戦争のための浮沈空母とすることを許してはならない。
大国の覇権争いのために、常に軍事緊張を必要とする冷戦構造の強化のために、〝核の閾値内〟の戦争を意識した抑止-対処態勢のために、誰かの利権のために、狭間の島々を圧迫し危険に晒す軍事計画を止めなければならない。
石垣島のミサイル基地開設を許してはならない。
馬毛島に基地を造らせてはならない。
●八板俊輔西之表市長と塩田康一鹿児島県知事と防衛省…賛否表明と米軍再編交付金
11月19日と20日 西之表市民会館で西之表市による住民説明会
八板市長は米軍再編交付金(今年度、7億7700万円)を受け取る意向を表明。「基金を創設して来年度以降使うことを考えている。内容については教育関連で検討を進めている。」
八板市長は馬毛島基地計画への賛否について明言を避け、「(最編交付金の受け取りは)計画への賛否とは切り離したところで行政手続きとして進めている。選挙で訴えたことは今も常に私の頭にあり、任期の間、しっかりと職務を果たしていきたい」と述べた。
「…会の終盤、八板市長や大平和男副市長の同級生という農業男性(68)の悲痛な叫びが響いた。「大事なのはおまえの正義や。反対するなら一生懸命しないと だめやっど。涙を流すぐらい頑張ってくれよ。賛成派にも反対派にもよか格好して八方美人、俺に言わせれば八方ふさがりやろうが」(▶11.21南日本新聞より)
11月22日、説明会の2日後、10回目の西之表市と防衛省との「協議の場」
「…協議の内容は予想通り、馬毛島アセス評価書の公表前に市がお墨付きを与える、というセレモニーでした。これで、防衛省は「修正評価書」公表後すぐに工事を始められるわけです。市長はまさに防衛省の傀儡(かいらい、あやつり人形のこと)です。一刻も早く辞めさせなければなりません。」(馬毛島情報局facebookより)
馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会は、市役所前で抗議集会。
11月25日、八板市長は塩田県知事と面会
「市政を預かる者として、判断の時期が近づいていると考えている」
記者の質問に「議論は煮詰まっていると思うが、(態度表明の)具体的な時期を言える状況にない」
11月29日 塩田県知事が基地建設を容認
同日同時刻 八板市長は米軍再編交付金受け取りのための基金設立条例を市議会に提案
塩田県知事、県議会で「総合的に検討した結果、県としては理解せざるを得ない」
「地元西之表市は大騒ぎです。昨日11月29日、塩田康一鹿児島県知事が、やすやすと馬毛島基地建設の容認を表明したからです。基地建設にブレーキをかける最後の拠り所と考える人もいましたが、それもなくなりました。
おりしもまさに同じ時刻、八板俊輔西之表市長は、米軍再編交付金受け取りのための基金設立条例を市議会に提案しました。防衛省、県知事、市長の二人三脚の第4弾です。」(馬毛島情報局facebook 11.30より)
12月7日 米軍最編交付金の基金条例案、市議会常任委で否決
「鹿児島県の西之表市議会総務文教委員会は6日、馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に伴う米軍再編交付金について、本年度分7億7680万円を積み立てる基金条例案を賛成少数で否決とした。同委は計画反対派が多数を占めている。」「市は本年度分の再編交付金を活用し来年4月から学校給食の完全無償化を図る考え。」(▶12.7南日本新聞より)
12月8日 南種子町は
南種子町の小園裕康町長、8日の町議会で米軍最編交付金の一部を農業振興のための設備投資に充てる考えを示す。2022年度の最大交付額9069万円のうち、650万円で液体急速凍結機を1台購入し、残り約8400万円を基金に積み立てるという。
中種子町は、2022年度交付額1億9400万円。事業計画は検討中とのこと。
12月13日 鹿児島県+種子島1市2町+国の協議・連絡会設置は「調整中」
「鹿児島県に肝いりで、馬毛島自衛隊新基地建設を進める地元と県の協議会作りが画策されています。八板俊輔西之表市長、どこまですり寄るのか。一刻も早く辞めさせなければなりません。」
(▶馬毛島情報局facebook12.15「馬毛島協議会、基地建設大政翼賛会」より)
12月16日 西之表市議会最終日、米軍再編交付金受け取りのための基金設立条例案が7対6で可決
市長への問責決議案は否決
▶12.16NHK鹿児島NEWS WEB ▶12.17朝日新聞
「これで、西之表市は事実上基地建設計画を完全に受け入れたことになりました。市議会の半数の7人は、反対を公約して当選し、今も反対を貫いています。市長は、反対を公約して当選したのに、こともあろうにこの議案の提案者です。西之表市の有権者の半分の意思は、無視されてしまいました。
市議会の討論を見ていると、基地建設推進派の議員は完全に市長支持でまとまったようです。これまで市長への辞任要求を広言していた一部市議も、市長支持を表明しました。今や、基地建設推進派にかつがれる市長となっています。
まもまく、基地建設に係る環境アセスの修正評価書が公表されます。年明けには、本体工事が始まります。このままでは、基地ができてしまいます。
馬毛島情報局は、声を振り絞って訴えます。昨年1月の選挙で八板俊輔氏を信じて投票したみなさん、市民の会のリコールに署名してください。
これまで、基地建設に反対してきたみなさん、市民の会のリコールに署名してください。
八板市長のやり方はおかしいと思う、全ての市民のみなさん、市民の会のリコールに署名してください。
リコール署名は、来年1月1日深夜までです。市民の会は連絡を待っています。市民の会の連絡先は以下の通りです。
市長に辞任を求める西之表市民の会(2022年11月8日設立)
代表 三宅公人
①鞍勇(くらざみ)事務所
〒891-3101鹿児島県西之表市西之表17854-182馬毛島情報局気付
電話&ファックス 0997-23-1664
携帯電話 090-3124-3946
メール miyake.kimito@agate.dti.ne.jp
②西町(にしまち)事務所(2023年1月4日まで)
〒891-3111鹿児島県西之表市西町69
電話 080-2214-5027、080-8060-4450 」
(▶馬毛島情報局Facebook12.17より)
12月20日 鹿児島県議会12月議会が閉会
議会初日に馬毛島基地計画を容認した塩田知事は改めて「住民への安心安全への配慮をしっかり行う」と述べた。
塩田知事の容認に対し、立憲民主党県連は20日、抗議する申し入れを行った。
●基地反対!
11月25日 日本科学者会議鹿児島支部が馬毛島への基地建設に反対を表明
メンバー3人が県庁を訪れ、声明を発表。騒音・環境汚染、文化遺産の継承・地域による内発的発展の努力を無にすること、地方自治の原則の無視、そして日本国憲法の平和主義に反するだけでなく対外的に軍事緊張を高めること、など総合的に問題提起。
「少数では届かない声も、多くの人が声をあげれば、事態を変えることも不可能ではありません。多くの県民の声に期待して、ここに私たちの声明を公にいたします。」(声明より)
11月30日~12月1日 馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会が東京へ
11月30日、集会[軍事費増やして生活壊すな!改憲反対!カルト癒着の政治をただせ!11.30in日比谷野音]で山内光典会長発言。
「米軍空母艦載機は深夜3時まで離発着訓練する。種子島住民の平穏な生活は根底から壊される」「馬毛島の軍事基地建設は地元だけの問題でなく、日本全体の問題だ」(▶杉原こうじさんtwitterより)
12月1日、馬毛島連絡会と野党国会議員による防衛省ヒアリング
馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会から山内会長ら5人、立憲民主党の近藤昭一衆院議議員、日本共産党の赤嶺政賢・田村貴昭衆議院議員、沖縄の風 伊波洋一参議院議員ら沖縄等米軍基地問題議員懇談会のメンバーが出席。山内会長は、馬毛島基地計画の白紙撤回を求める要請書を提出。
●リコール運動!
11月22日
市長に辞任を求める西之表市民の会(11.8発足)、全体会を開催。リコールの方針を最終決定。
リコール署名期間は12月1日から1月1日まで
「市民の会は、跳びました!」(馬毛島情報局facebook 11.24より)
11月29日 リコール手続き開始
市長に辞任を求める西之表市民の会は市の選管に「西之表市長八板俊輔解職請求書」を提出。
同日、馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会は市長宛に辞任要求書を提出。
市民の会からみなさんへのお願い(馬毛島情報局facebookより)
「市長に辞任を求める西之表市民の会は、動き始めました。しかし、まだまだ少人数でお金もありません。12月1日(木)から署名集めが始まります。ご支援をお願いします。おなたのお力添えが、ふるさとを守ります。
1 市内の有権者の方には、あなた自身の署名をお願いします。まずは、市民の会(080-2214-5027、080-6060-4450)にお電話ください。直接お伺いします。
2 市外の方は、西之表市在住の親戚、お知り合いに声をかけてください。
3 お近くの方は、実務を手伝ってください。宛名書き、ポスター貼りだし、チラシ配り等です。お名前も顔も出さずに手伝えることもあります。まずは、お電話ください。
4 カンパのお願いです。方法はみっつです。
①現金書留
送付先:891-3101鹿児島県西之表市西之表17854-182三宅公人気付「市長に辞任を求める西之表市民の会」御中
②ゆうちょ銀行への振込
店名 七八八
店番 788
口座番号 普通預金1020740
三宅 公人(ミヤケ キミト)
③ゆうちょ口座からの振込(②とは番号が違います)
記号 17870
番号 10207401
おなまえ ミヤケ キミト 」
12月1日 市民の会、出発式。
午後4時に選挙管理委員会から西之表市長八板俊輔の「解職請求代表者証明書」が交付→これをもとに署名簿作成→署名開始!
12月2日 本格的に署名活動開始
選挙人名簿登録者数(1日時点):1万2326人
住民投票実施のために必要な署名:上の3分の1にあたる4109人分
12月10日 一週間が過ぎて
「馬毛島基地反対運動をリードしてきた数人が、事務所を訪れ署名してくれました。ある人は事務所で署名したあと、自分も署名集めをしたいと署名簿を持ち帰りました。ある人は市の介護保険料の年金天引きに抗議しており、葉書を見て応援したいと連絡をくれました。
一方、反リコールの動きも目立ってきています。「署名をすると名前が公開されるぞ」等のデマも流されています。市民の会は、淡々と署名集めを続けています。
全国のみなさんの応援をお願いします。知り合いの西之表市民に電話をかけてください。また、カンパも受け付けています。」(▶馬毛島情報局facebook12.10より)
12月16日 半月が過ぎて
「12月1日から始まった市長リコール署名、半月が過ぎました。市内を廻ると、八板俊輔市長に対する深い怨嗟の声が聞かれます。基地、そして戦争への不安が語られます。
杖2本を使い、歩くのがやっとの人。つれあいを介護し、外出がかなわぬ人。署名できて良かったと、表情を緩めます。あと2週間、一筆でも多く積み重ねたいと思います。」(▶馬毛島情報局facebook12.16より)
12月19日 リコール運動、山場
「鹿児島県西之表市での、八板俊輔市長に対するリコール運動は、期間の半ばを過ぎ山場を迎えています。
八板市長は、馬毛島での新基地建設反対を掲げて当選したのに、基地建設に積極的に協力しています。何度も何度も前言を翻しています。そのことに納得のゆく説明がありません。
この冬一番の寒さの中、市民の会は意気高く駆け回っています。署名してくれたある市民は、闘病中にもかかわらず同級生、職場の同僚に電話をかけ、署名を呼びかけてくれました。ある元市職員は、事務所を訪れ署名してくれました。さらに、自ら受任者となり知人から署名をもらい、届けてくれました。
リコール期間は年明け1月1日までです。引き続き、応援よろしくお願いします。」
(▶馬毛島情報局facebook12.19より)
12月21日 署名集約状況
「「市長に辞任を求める西之表市民の会」から、市長リコール活動の中間報告です。
リコール活動は、12月1日夜から始めました。当初は、発足時の会員十数名だけでの署名集めでしたので、なかなかはかどりませんでした。いくつかの市民団体や政党に協力をお願いしましたが、組織としての協力を得られたところはありませんでした。
それでも、活動を続けることで署名を積み重ね、署名を集めてくれる受任者も少しずつ増えてきました。私たちの訴えに対して、署名の申し出が相次いでいます。
昨日、市内全世帯への葉書の発送を終えました。昨日12月20日現在、受任者が21名、署名数が500弱+αというところです。必要数にはまだ遠く及びませんが、署名数は右肩上がりに増えてきています。あと10日間、署名を積み重ね、リコールを達成したいと思います。
万一、必要数には届かなくても、八板俊輔氏の3選を阻止するには充分な数となると思います。集まった署名のほとんどは、前回選挙で八板氏に投票した人からのものです。
今後の予定です。12月30日(金)午後7時に、署名集めを終了します。ただ、連絡があれば1月1日午後12時まで対応します。1月4日(水)午前に、選管に署名簿を提出します。
市民のみなさん、まだ間に合います。毎日午後3時から7時まで、西町事務所(西之表市西町69)で署名を受け付けています。都合が悪い方、事務所がわからない方は直接お電話ください。電話はいつかけて頂いてもかまいません。
080-2214-5027(西町事務所1)
080-8060-4450(西町事務所2)
090-3124-3946(市民の会代表三宅公人) 」(馬毛島情報局facebook12.21より)
12月24日 リコール活動の今
「市長に辞任を求める西之表市民の会は、旺盛に八板俊輔市長リコールの署名集めを続けています。街宣車も朝から晩までフル稼働です。毎日午後3時から7時まで、市民の会西町事務所に来て頂ければ署名できます。12月27日(火)午前11時~午後1時(時間変更しました)、スーパーサンシード付近で署名集めを行います。
署名の期間はあと1週間、1月1日までです。ご協力、よろしくお願いします。詳しくは、市民の会からの葉書をごらんください。」(▶馬毛島情報局facebook12.24より)
参考:八板市長の発言の変遷 ▶12.15MBC南日本放送
●市民の財産が戦争推進施設に…
(9月30日、「市長3提案」…①馬毛島小中学校跡地の売却②種子島の下西校区の農地の売却③馬毛島の市道1~3号線の市道認定廃止…が市議会で可決)
12月2日「馬毛島の小中学校跡地 今月中に防衛省に売却の見通し」と報道
馬毛島の市道も、2日付けで廃止
「西之表市は、11月30日から防衛省への売却手続きを開始し、今月中に売買契約が成立する見通しとなったことが市への取材でわかりました。売却金額は、学校跡地と自衛隊宿舎の用地をあわせて3300万円余りとなります。」(▶NHK鹿児島 NEWS WEBより)
●環境アセスメントの手続きも終盤…
(11月18日に「環境影響評価書」が完成。これに対する環境大臣の意見を聞いた防衛大臣が「意見書」を提出し、これをふまえて「補正」された「環境影響評価書」が公告され、縦覧期間が終わるとアセスの手続き終了となる。)
12月5日 西村環境大臣が「意見書」を防衛大臣に提出
「西村明宏環境大臣は、馬毛島基地建設へのアセス評価書への意見書を防衛大臣に提出しました。そこでは「騒音の環境基準は満たしているものの…」、「最大限の対策を…」とのこと。環境省さん、あなたたちプロでしょう。いい加減な試験飛行、意図的な数字と計算、こんな意見書で良いのですか。」
(▶馬毛島情報局Facebook12.7より)
▶12.6南日本新聞…騒音「最大限の対策を」 環境相がアセス意見書提出 生態系への影響軽減策も要求
12月9日 浜田防衛大臣が「意見書」を提出
「…意見を踏まえ評価書を補正後、早ければ年内にも公告される見通しだ。公告後は島内工事の着手が可能になる。」(▶12.10南日本新聞より)
●石器発見!
11月24日、西之表市教育委員会は記者会見を行い、石器発見の報告。
市による馬毛島の文化財調査(10.11、11.21、11.22の3回実施)で、馬毛島基地計画の滑走路建設計画地で、3万年前とみられる石器が数点見つかった。周辺の地質状況から年代を推定。火を使った土の跡や焼けた石もあったという。ほかにも貴重な文化財が残されている可能性が高いとしている。
11月30日、西之表市教育委員会は「一帯は埋蔵文化財の包蔵地の可能性が高い」として鹿児島県教育委員会に報告。
馬毛島にはほかに、
葉山王籠(おおごもり)遺跡:島の北西部。室町時代の墓や人骨、古墳時代の貝塚が出土。(基地計画の区域外)
椎ノ木遺跡:島の南西部。弥生後期から古墳時代の埋葬跡や人骨、貝の副葬品が出土。(基地計画の区域外)
トーチカ:岳之腰にある戦争遺構。1941年、日本海軍が構築。(基地計画では岳之腰は潰されて整地され滑走路に)
集落小屋址:トビウオ漁のため、沿岸部で季節的定住が行われていた。熊野小屋・池田小屋・住吉小屋・洲之崎小屋・塰泊(あまどまり)小屋の五ヶ浦。
などの文化財がある。
「鹿児島県教育委員会が「埋蔵文化財包蔵地」に指定するかどうかが焦点となっています。包蔵地に指定されると、工事の前に発掘調査を行うことができます。少なくとも、ある程度基地建設工事が遅れることになります。そのことは、基地建設阻止の戦いにとって有利な条件となり得ます。
県教委、市教委のみなさん、県知事、市長、防衛省の意向を忖度(そんたく)すること無く、文化財を守る立場での判断をお願いします。」(馬毛島情報局facebook12.11より)
12月12日 「埋蔵文化財包蔵地」に決定…名称は「八重石遺跡」
鹿児島県教育委員会は馬毛島中央部およそ1万3000㎡を「八重石遺跡」と名付け、文化財保護法に基づく埋葬文化財包蔵地として保全すると決定。
今後、国が包蔵地内で工事を行う場合、県に対して事前に通知し、協議する必要がある。工事が遺跡に影響を与えると判断された場合、県は発掘調査の実施を国に勧告できる。
▶12.12産経新聞 ▶12.12NHK鹿児島NEWS WEB
「馬毛島には、他にも貴重な遺跡があります。最高地点、夕陽に映える岳之腰(たけのこし)は、種子島の人にとっての心のふるさとです。このままでは、すべて失われます。諦めずに、馬毛島を守る運動を!」(▶馬毛島情報局facebook12.14より)
●中種子町では
12月11日 空自と初の合同防災訓練
種子島近海で強い地震が発生したと想定。空自ヘリ2機が飛来。春日基地の隊員約30人は炊事車を持ち込みカレーを振る舞った。対象地域住民の4分の1超、約120人が参加。
「地域を限定した防災訓練に自衛隊が絡むのは珍しい。計画への賛意を示す町が、隊員や施設の円滑な受け入れに向け、関係強化に乗り出した格好だ。」
「町は2020年、種子島3市町で最も早く「自衛隊誘致推進協議会」を官民で発足。自衛隊訓練受け入れにも積極的で協力姿勢を示す。11月には空自音楽隊 を招き、演奏会も開いた。田渕川寿広町長は「離島のハンディを考えれば災害時の対応や経済振興と自衛隊のメリットは大きい」と関係構築の意義を強調する。」
●なしくずしに進む…
12月22日 自衛隊宿舎予定地で電気工事始まる
「西之表市下西校区川迎集落。市道での電気工事が続いていましたが、昨日12月21日から宿舎予定地での電気工事が始まっています。なしくずしに基地建設が進んでいます。基地容認の八板市長の一刻も早い退陣が必要です。」(馬毛島情報局facebook12.22より)
●12月16日 「安保3文書」改定が閣議決定
「今日、いわゆる安保3文書が閣議決定されます。「国家安全保障戦略」、「国家防衛戦略」、「防衛力整備計画」の3文書です。そこのけ、そこのけ、軍事が通るです。
給料が下がり、インフレが進み、飢える人も出始めています。それなのに、仮想敵国を作り、相手を挑発しながら喧嘩の準備にお金をつぎ込むなんて、全く馬鹿げています。
防衛は国の専管事項ではありません。地方を無視する防衛など、あり得ないはずです。」
(馬毛島情報局facebook12.16より)
種子島に行ってきました③ヘゴ
いろんないきものの生息地の北限域であったり南限域であったりする馬毛島と種子島。いろんないきものが混じりあって独特な風景が島のあちらこちらで見られます。↓こちらは種子島の北部、西之表市国上太田のヘゴの自生群落です。小川のほとりに、杉林の中でクワズイモなどとともに、約1kmにわたって大群落が広がっています。むかし馬毛島のトッピー(トビウオ)漁の刳舟(くりぶね)として利用されたヤクタネゴヨウ(屋久島と種子島のみに自生する五葉松)の木が、まっすぐに立っていました。(6月30日撮影)
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