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1.12官邸前緊急行動のご案内ー12日着工?ふざけるな!「馬毛島基地」なんか造らせてたまるか!

〈ご案内〉ぜひご参加ください

 

12日着工?ふざけるな!

「馬毛島基地」なんか造らせてたまるか!

1・12 官邸前緊急行動

 

1月12日(木)18:00~19:00、首相官邸前

呼びかけ:島じまスタンディング、STOP大軍拡アクション

 

 

 防衛省は、1月12日に環境影響評価(アセス)の最終的な評価書を公告し、即日本体工事に着手する意向を示しています。13日に予定されている岸田総理訪米の「手土産」とも言われています。

 2011年の日米安全保障協議委員会で馬毛島を自衛隊基地とし併せて米軍空母艦載機の離発着訓練場とすることが地元の頭越しに勝手に「合意」され、2022年1月の日米安全保障協議委員会の直後、防衛大臣は「整備地に決定した」と宣言しました。

 10年以上もの間、多くの地元住民が馬毛島の軍事化に反対をし続け、西之表市も反対の意志表示を行ってきました。しかし2022年の「決定」以来、関連工事の着手や米軍最編交付金の種子島1市2町への交付の決定など既成事実が積み重ねられ、完全に形骸化した「結論ありき」のアセスの公告をもって、基地建設が強行されようとしています。

 

 

 種子島の西に浮かぶ馬毛島は、現在は無人島です。種子島の漁師にとっては最高の漁場で、かつてはトビウオ漁のために集団で季節移住するという独特の漁撈文化がありました。

 馬毛島の海岸のほとんどは自然海岸として残されています。そこに広がる藻場は様々な魚介類の産卵場であり稚魚たちのゆりかごです。この海域は熱帯性サンゴの北限域とされるサンゴの海です。西海岸の砂浜はウミガメの産卵場でもあります。種子島の漁民は、この海を育てる馬毛島の森林を「魚付森」と呼び、代々大切に守ってきたといいます。

 高い山がないのに湧き水が豊富で、湿地や河川が数多くあり、多様な水生動物・植物が生息しています。巨大なガジュマルが連なる緑のトンネルは「馬毛島体験活動」でも人気の場所です。照葉樹林、湿地、草原、海岸・海浜植物群落など…様々な環境に多くの種類の野鳥が生息します。北限域とされる自生ソテツ群落は、オカヤドカリの生息場所でもあります。

 この豊かで独特な環境の中で、マゲシカは1300年にわたって暮らしてきました。「集団の棲み分け」という珍しい習性によって、「種の保存」を可能にしてきたと考えられています。「馬毛島基地」が造られたら、おそらくマゲシカは絶滅します。馬毛島のシンボルである岳之腰は潰される計画です。それは、馬毛島を壊して、「馬毛島跡地」に基地を造るということです。馬毛島というひとつの生命が絶たれることになります。

 

 

 昨年末、新「安保3文書」が閣議決定されました。この新体制下で、琉球弧の島々の最前線基地化は、与那国島・石垣島・宮古島・奄美大島での新基地建設という「第一段階/ミサイル戦争態勢の基盤づくり」から、「第二段階/中国本土まで射程に収めたより攻撃的な実戦態勢のための琉球弧全体のつくり変え」へと向かおうとしています。

 「馬毛島基地」は、この戦争態勢を支える重要な基地となります。

 造られようとしているのは、2本の滑走路と巨大な軍港と弾薬庫を備えた、これまで日本になかったような陸海空自衛隊の統合基地です。「先島諸島」で想定される戦争のための、物資の集積と輸送の拠点として、増援部隊等の機動展開拠点として、そして凄まじい爆音で知られる艦載機離発着訓練(夜間も含む。米軍だけでなく自衛隊機も)ばかりでなく島嶼戦争の訓練場として、種子島とセットで要塞化されようとしています。

 それは「3文書」が掲げる「防衛力の抜本的強化」、たとえば「島嶼部を含む我が国への侵攻に対しては、海上優勢・航空優勢を確保し、我が国に侵攻する部隊の接近・上陸を阻止するため(国家防衛戦略)」の「機動展開能力」「海上輸送力・航空輸送力」「後方補給態勢」、「有事において自衛隊が粘り強く活動(国家防衛戦略)」するための「継戦能力」に大きく関わります。

 また、「3文書」では「5年後の2027年までに、我が国への侵攻に対処」という文言が繰り返されますが、「馬毛島基地」の工期は4年と見積られています。(滑走路は約2年で、完成次第運用開始の計画)

 

 

 米中(米日/中)が対立していると言われます。確かに、軍事的にも威圧し合っています。しかしなぜか、このことによって犠牲となるのは、琉球弧の島じまであり、マゲシカなどの生き物たちです。

 勝手に対立しているのはワシントンや北京や東京であるのに、琉球弧の島じまでは自然や生活環境を壊して基地が造られ、生活圏内に危険なミサイルが置かれ、既に、確実に圧迫を受けています。そして新「安保3文書」体制下でさらなる「抜本的」軍備強化が計画され、島じまの全体が日米共同の作戦領域として扱われ、人びとは高められ続ける軍事緊張の下でさらに圧迫されようとしています。

 「暴力」はどこからどこへ向けられているのか、「首都圏」に住む私たちはどこに目を向けるべきなのか、今こそ考えるときではないでしょうか。

 

 

 自然と歴史と文化のあるかけがえのない「宝の島」、種子島の人びとが「同胞(はらから)の島」「心のふるさと」と大切にしてきた島を、東アジアの未来を軍事対立で覆い尽くすことになる「新冷戦」を支える軍事拠点にさせてはならない!馬毛島を軍事基地にしてはならない!

 

 1月12日の官邸前行動に、ぜひご参加ください!!

 

 

【呼びかけ】

STOP大軍拡アクション

 

メール anti.arms.export@gmail.com

 

島じまスタンディング

twitter https://twitter.com/simajimasuta67

 

メール ishiisugito@gmail.com(石井)

 


 

鹿児島での抗議集会

1月11日(水)

馬毛島FCLP基地建設反対! 1.11緊急鹿児島県民集会/主催:鹿児島に米軍はいらない県民の会

鹿児島県庁前歩道/15:00~15:40(集会中に知事・県教育長申入れ)

 

種子島・西之表市での抗議集会

1月12日(木)

自衛隊馬毛島基地本体工事着手に抗議する集会/主催:馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会

青果市場の西側(コスモス畑付近)/13:30~

 

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